応用科学

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応用科学(おうようかがく、英語:applied science)とは、各学問分野の応用部分を扱う学問分野である。基礎科学の成果を実用的に使えるものにすることなどを目指すことから実用学実学(じつがく)ということもある。真理の探究自体を目的とする基礎科学とは対比される[1]

総合科学と同一とみなされることもあるが、総合科学は基礎科学の学問分野も含むため、正確には別の概念である。一般的に応用科学は、基礎科学との棲み分けがある程度できている。

応用科学の一覧[編集]

応用科学には、以下のような学問がある(括弧内は利用させる基礎科学の学問分野、:の後ろは日本の大学で概ね対応する学部)。

応用理学[編集]

類似の用語に応用理学(おうようりがく)があり、こちらは、応用物理学応用化学応用数学など、理学をより工学に近い研究対象として扱う自然科学群を表す用語となっている。

したがって、科学技術研究調査[2]では、「応用理学」は自然科学部門の区分「工学」に分類されている。内容例示は応用理学、応用物理学など。

高知大学には理工学部改組前の理学部に応用理学科を置いていた。また大学院理学研究科にあった応用理学専攻を総合人間自然科学研究科理工学専攻へ改組により応用理学コースに変更している。東海大学には工学部の応用理学科、大学院工学研究科の応用理学専攻をそれぞれ応用理化学科、応用理化学専攻など理化学の語を含む名称に改組。北海道教育大学教育学部釧路校には改組前の総合科学課程に応用理学コースを設けていた。また各大学で応用理学講座/応用理学教室を設けていた(東北大学[3]大阪大学九州大学福井大学[1]電気通信大学[4]など)。

技術士には実際に専門部門で「応用理学部門」があり、この分野には「物理及び化学」、「地球物理及び地球化学」、「地質」の3つの選択科目が設けられている。

脚注[編集]

関連項目[編集]