アメリカ国立補完統合ヘルスセンター

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アメリカ国立補完統合ヘルスセンター(アメリカ国立補完統合健康センター、アメリカ国立補完統合衛生センター[2]: National Center for Complementary and Integrative Health、略称: NCCIH)は、アメリカ合衆国メリーランド州ベセスダに研究施設を持つ、アメリカ合衆国保健福祉省公衆衛生局 (PHS)国立衛生研究所に属する、補完的健康アプローチ(補完医療・代替医療)の研究を行う政府機関である。

旧称はアメリカ国立補完代替医療センター(National Center for Complementary and Alternative Medicine, 略称:NCCAM)、始まりは国立衛生研究所(National Institute of Health: NIH)の代替医療局(Office of Alternative Medicine, OAM)である。

代替医療局の発足当初、研究対象は「Alternative Medicine」(代替医療)と呼ばれ、通常医療(現代医学、西洋医学)にはない新たな予防法・治療法の開発が期待されていた。組織は拡大し、莫大な研究費が投じられてきた。しかし実施された病気の予防・治療を目的とした臨床試験のほとんどは思わしい結果ではなく、国民やメディアから税金の無駄遣いとして厳しい批判を受けた[3]。(参考:セラピューティック・タッチ)これにより、2010年頃から研究目的は、「代替医療」から通常医療を補う「補完医療」に大きく変更され、各種施術療法の総称として、補完代替医療(complementary and alternative medicine)ではなく、補完的健康アプローチ(complementary health approaches)を使うようになった。2014年12月にアメリカ国立補完統合ヘルスセンターに名称が変更され、代替医療の「代替」を意味する「Alternative」が除かれた[3][4]。研究の目的が「病気の予防・治療」から「症状[5]のマネジメント」へと変わったことで、近年(2015年時点)では、各種施術療法における「症状のマネジメント」に関する有効性が証明されてきている[3]

年表[編集]

  • 1991年10月、補完医療・代替医療の科学的調査、研究者の育成、信頼できる情報の提供を目的に、代替医療局(Office of Alternative Medicine, 略称:OAM)として開設[6]
  • 1998年、国立補完代替医療センター(National Center for Complementary and Alternative Medicine, 略称:NCCAM)に改称
  • 2014年12月、アメリカ国立補完統合ヘルスセンター(National Center for Complementary and Integrative Health, 略称:NCCIH)に改称

研究対象[7][編集]

脚注[編集]

  1. ^ Complementary, Alternative, or Integrative Health: What’s In a Name?”. NCCIH (2014年7月). 2015年3月閲覧。
  2. ^ 2015年3月時点で日本語の正式名称はない。
  3. ^ a b c これって効きますか? 《111》「代替医療」の功罪 大野智 朝日新聞の医療サイト・アピタル
  4. ^ NIH complementary and integrative health agency gets new name National Center for Complementary and Integrative Health (NCCIH)
  5. ^ 病気そのものによる症状、治療に伴う副作用を指す。
  6. ^ Important Events in NCCAM History
  7. ^ Complementary, Alternative, or Integrative Health: What’s In a Name?”. NCCIH (2014年7月). 2015年3月閲覧。
  8. ^ ナチュロパシーにはNaturopathic Physicians Licensing Examinationsというライセンスがある。

外部リンク[編集]