フェルデンクライスメソッド

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フェルデンクライス・メソッドとは、イスラエル出身の物理学者モーシェ・フェルデンクライス(Moshe Feldenkrais 1904~1984)によって創始されたソマティックエデュケーション。動きに伴う感覚に注意を向けることで、動きの質を改善することを目的とする。

概要[編集]

フェルデンクライス・メソッドのレッスンは「ATM(Awareness through Movement=動きを通しての気付き)」と「FI(Functional Integration=機能の統合)」に分けられる。

フェルデンクライスのATMレッスンは主にグループ単位で行われるレッスンである。 フェルデンクライスのATMレッスンが他の多くの身体訓練法と異なる特徴として、指導者の動きを見て真似するのではなく、指導者の言葉を聴いて出てくる各人の自発的な動きで行うことが挙げられる。「こうしなければならない」という規範ではなく、各人から自然に引き出されるそれぞれの動きを重視するのである。そして、ある動きをすると身体の感覚がどのように変化するかを観察し、変化の「気付き」を積み重ねる。

フェルデンクライスのFIレッスンは指導者が生徒の身体に柔らかく触れながら、動きを案内してゆくレッスンである。 生徒が身体の機能を有効に活用できるよう、押し付けではない手助けをする。

参考文献[編集]

  • 『フェルデンクライス身体訓練法』M. フェルデンクライス 著 安井 武 訳 大和書房 (1982/12)
  • 『心をひらく体のレッスン』M.フェルデンクライス著 安井 武 訳 新潮社(1988/05) 一光社(2001/10)
  • 『脳の迷路の冒険』M.フェルデンクライス著 安井 武 訳 壮神社(1991/03)
  • 『フェルデンクライスの脳と体のエクササイズ』マーク・リース、デヴィッド・ゼメック・バースン、キャシー・バースン 著 かさみ康子 訳 晩成書房 (2005/11)
  • 『フェルデンクライス・メソッド Walking』ジェームズ・アマディオ著 橋本辰幸訳 スキージャーナル(2006/07)

日本のフェルデンクライス事情[編集]

日本のフェルデンクライス・コミュニティの最大手・最古参であり、フェルデンクライスのトレーニングコースを主催し、フェルデンクライスプラクティショナーを多数輩出している団体が、フェルデンクライスアカデミーである。また、主にその卒業生で組織された『日本フェルデンクライス協会』がある。その他に、トレーニングコースを主催している団体としては、フェルデンクライスWESTジャパンやフェルデンクライスジャパン、がある。そこの卒業生も日本フェルデンクライス協会のメンバーとして登録できることになっている。