マーキュロクロム液

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マーキュロクロム液
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識別情報
CAS登録番号 129-16-8
EINECS 204-933-6
KEGG D00861
特性
化学式 C20H8Br2HgNa2O6
モル質量 804.75 g/mol
外観 暗緑色固体
危険性
主な危険性 毒性、環境への危険性
Rフレーズ R26 R27 R28 R33 R50 R53
Sフレーズ S13 S28 S36 S45 S60 S61
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。

マーキュロクロム液(マーキュロクロムえき)は、後述するマーキュロクロムの水溶液である。別名メルブロミン液、通称赤チン。暗赤褐色の液体で、皮膚・キズの殺菌・消毒に用いる。通称の赤チンは「赤いヨードチンキ」の意味で、同じ殺菌・消毒の目的で使われる希ヨードチンキが茶色なのにたいして本品の色が赤いことからつけられた。マーキュロクロム液は水溶液なのでチンキ剤ではない。

性質 [編集]

マーキュロクロム液

マーキュロクロム液100ml中に2gのマーキュロクロムを含むため、水銀を0.42–0.56 w/v%含む。マーキュロクロム液に含まれる水銀は有機水銀化合物であるが、皮膚浸透性が低く、濃度が薄い希釈液のために毒性は小さいので、外用剤として使う限りにおいては安全だとされている。

遮光した気密容器に保存する。pHは約8。

マーキュロクロム (C20H8Br2HgNa2O6) は青緑色から帯緑赤褐色の小葉片または粒状の物質。水には溶けやすいが、不溶分が残る事もある。エタノールアセトンエーテルクロロホルムなどの有機溶媒にはほとんど溶けない。マーキュロクロム自体は劇薬であるが、その溶液は劇薬ではない。

歴史 [編集]

1919年にジョンズ・ホプキンス病院のヒュー・ヤング医師によって開発された。ヨードチンキなどより傷にしみないとされ、全世界の家庭の常備薬の一つとして長く使われていた。しかし、1990年頃にアメリカのFDAによって、マーキュロクロム液の使用による水銀中毒の危険性が指摘され、販売の中止が呼びかけられたことにより、アメリカはもとより、全世界で使用を控える動きが加速した。

日本では、製造工程で水銀が発生するという理由から1973年頃に製造が中止されたが、常備薬として求める声は多く、海外で製造した原料を輸入することで現在も販売されている。

現代社会においては、塩化ベンゼトニウム塩化ベンザルコニウムを使った消毒薬が主に使われる。これらは無色なので、赤チンに対して白チンと呼ばれることもある。例として「マキロン」(第一三共ヘルスケア)などがある。

関連項目 [編集]