フェリックス・トリニダード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
フェリックス・トリニダード
Trinidad, Félix (2007).jpg
基本情報
本名 Felix Juan Trinidad
通称 Tito
階級 スーパーミドル級
身長 180cm
リーチ 188cm
国籍 プエルトリコの旗 プエルトリコ
誕生日 1973年1月10日(41歳)
出身地 プエルトリコ サン・フアン市
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 45
勝ち 42
KO勝ち 35
敗け 3
テンプレートを表示

フェリックス・トリニダードFélix Trinidad1973年1月10日 - )は、プエルトリコ出身の男性プロボクサーウェルター級スーパーウェルター級ミドル級の3階級を制覇し、1990年代を通して最強の中量級ボクサーとの呼び声も高かった。ニックネームは「TITO(ティト)」。長いリーチから繰り出される鋭い右ストレートと左フックでKOの山を量産し、一時代を築いたプエルトリコを代表するボクサーの一人でもある。打たれ脆いが常に前進し、ダウンを奪い返して逆転勝利するというスリリングな試合にはファンも多い。またロンドンオリンピック金メダリスト村田諒太は、好きな選手としてトリニダードの名前を挙げており、さらにはファイトスタイルも参考にしていることも明かした。

来歴[編集]

1990年3月10日、母国プエルトリコで17歳という若さでプロデビュー戦を行い、2回TKO勝利を収めた。

その後は2年かけてキャリアを積み、連勝街道を突き進み19連勝(16KO)と勢いに乗ったまま20戦目にして世界初挑戦となる。タイトルマッチはなくノンタイトル戦のみだが13戦目に後の世界王者ジェイク・ロドリゲスを破り16戦目には元南米王者でフリオ・セサール・チャベスの世界王座に挑んだ経験もあり50戦以上のキャリアを誇る、アルベルト・コルテスを3回TKOで下した。

1993年6月19日、モーリス・ブロッカーの持つ、IBF世界ウェルター級王座に挑戦し2回TKOで下し初挑戦にして王座を獲得した。

そこから同王座を返上するまでトップクラスを相手に15度防衛し在位7年という長期政権を築き上げた。

1994年1月29日、ヘクター・カマチョを相手に3度目の防衛戦を行った。人気者同士の一戦はトリニダードが大差判定勝ちを収めた。

1994年9月17日、4度目の防衛戦でIBF世界ウェルター級1位のヨリボーイ・カンパスと対戦。56戦全勝(50KO)と脅威的な数字を持つ相手に、試合前のオッズは拮抗していたが、試合はトリニダードが2回にダウンを奪われるも、左フックを的確にヒットさせ逆転。最後は左右のコンビネーションでレフェリーストップを呼び込んだ、結果は4回TKO勝利。

1994年12月10日、32戦全勝のオーバ・カーを相手に5度目の防衛戦を行い、8回TKO勝ちで、5度目の防衛に成功した。

1996年5月18日、叩き上げの元世界王者フレディ・ペンデルトンと9度目の防衛戦を行い、5回KO勝利で防衛に成功した。

1999年2月20日、圧倒的ディフェンス技術で4階級制覇を果たしたパーネル・ウィテカーと防衛戦を行い、試合は体格差を生かした戦い方で終始トリニダードペースで進んでいき判定となり、12回大差判定勝ちで13度目の防衛に成功した。

1999年9月18日、オスカー・デ・ラ・ホーヤWBC・IBF世界ウェルター級王座統一戦を行う。この試合は全勝スター同士の一戦であった事から「ファイト・オブ・ザ・ミレニアム(1000年に1度の世紀の対決)」と言われるほど注目度が高かった、試合は序盤ポイント優勢と見たデラホーヤが後半逃げ切りを図り、終盤はほぼアウトボクシングを駆使し、判定決着となった結局最初から前へ出続けたトリニダードの攻勢が支持され2-0の僅差判定勝ちで無敗対決を制し、WBC世界ウェルター級王座を獲得しIBF王座も15度目の防衛に成功した。

2000年3月3日、デビッド・リードの持つ、WBA世界スーパーウェルター級王座に挑戦し12回判定勝ちで2階級制覇を達成し、試合後WBC・IBF世界ウェルター級両王座を返上した。

2000年7月22日、トップコンテンダーのママドゥ・チャムと対戦し、自分の間合いを崩さす、中間距離で戦い続け3回TKOで勝利し初防衛に成功した。

2000年12月2日、フェルナンド・バルガスとWBA・IBFスーパーウェルター級王座統一戦を行い、12回TKO勝利で無敗対決を制しWBA・IBFスーパーウェルター級統一王者となった。

2001年5月12日、ウィリアム・ジョッピーが持つWBA世界ミドル級王座に挑戦し、5回TKO勝ちでWBA世界ミドル級王座獲得し3階級制覇を果たした。

2001年9月29日、WBC・IBFミドル級王者バーナード・ホプキンスと王座統一戦を行い、初黒星となる12回TKO負けを喫し、王座から陥落した。

2002年5月11日、復帰戦にアルジェリア出身の元世界王者、アッシン・シェリフィーに4回TKO勝ちを収めた。試合後ホプキンスとの再戦を望むも、ホプキンス側に拒否され、7月21日に1度引退宣言を行った。

2004年10月2日、2年5か月ぶりの復帰戦でリカルド・マヨルガNABC北米ミドル級王座決定戦で対戦し、8回TKO勝ちを収めた。

2005年5月14日、WBCミドル級王座挑戦者決定戦でロナルド・ライトと対戦し、0-3(107-120、108-119108-119)の大差判定負けを喫した。5月16日に2度目となる引退宣言を行った。

2008年1月19日、2年8か月ぶりの復帰戦でロイ・ジョーンズ・ジュニアと対戦。2度のダウンを喫し、判定負けを喫した[1]。この試合を最後に現役を退いた。

2014年4月12日プエルトリコの裁判所に破産を申請した。

獲得タイトル[編集]

注釈[編集]

[ヘルプ]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
モーリス・ブロッカー
第5代IBF世界ウェルター級王者

1993年6月19日 - 2000年3月10日(返上)

空位
次タイトル獲得者
バーノン・フォレスト
前王者
オスカー・デ・ラ・ホーヤ
第25代WBC世界ウェルター級王者

1999年9月18日 - 2000年(返上)

空位
次タイトル獲得者
オスカー・デ・ラ・ホーヤ
前王者
デビット・リード
第33代WBA世界スーパーウェルター級王者

2000年3月6日 - 2001年5月

空位
次タイトル獲得者
フェルナンド・バルガス
前スーパー王者
N/A
WBA世界スーパーウェルター級スーパー王者

2001年1月 - 2001年(返上)

次スーパー王者
返上により消滅
前王者
フェルナンド・バルガス
第14代IBF世界スーパーウェルター級王者

2000年12月2日 - 2001年(返上)

空位
次タイトル獲得者
ロナルド・ライト
前王者
ウィリアム・ジョッピー
第75代WBA世界ミドル級王者

2001年5月12日 - 2001年9月29日

空位
次タイトル獲得者
ウィリアム・ジョッピー