ビア・シン

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ビア・シン ラガービールの瓶と缶

ビア・シン(เบียร์สิงห์)とは、タイブンロート・ブリュワリー社 (Boon Rawd Brewery Co., Ltd.) が1933年から製造しているプレミアムビールブランド[1]

概要[編集]

年間生産量は約10億リットルシンハ・ビールまたはシンハー・ビールという愛称で親しまれている。爽やかな口当たりが特徴でタイ料理によく合う。

その語源となっているシンハーとはタイやインド古代神話壁画に登場する獅子である[1]。キャッチコピーは「ビア・シン、ビア・タイ(獅子のビール、タイのビール)」。このシンハ・ビールの愛称は、「シン」の語を一旦サンスクリット語に戻した形、つまり Singha と言う表記にして英語名称に用いているために生まれた物である。タイ語においては「シン」の語に singha の ha の部分がサンスクリットの名残として文字表記されるが無発音記号であり、発音されない。

ラベルに刻まれているタイ王室の象徴「神鳥ガルーダ」は特に優れた製品にしか与えられないものであり、1939年にタイ王室から授かった[1]

日本国内にも輸入されていて、主にタイ料理店など、エスニックレストランで飲むことができる。アルコール度数は5%。南国のタイでは(日本においては馴染みの無い飲み方だが)氷を入れて飲むことも珍しくない。

製造会社[編集]

ブンロート・ブリュワリー社は1994年ドイツの Hartmannsdorf 社と Mittweida 社を買収し、ヨーロッパでは同2社が製造・販売を行っている。ボトルはバンコク・グラス・インダストリー社が製造している[1]

種類[編集]

以下の製品は「獅子印製品 (ผลิตภัณฑ์ตราสิงห์)」として親しまれている製品である。

  • ビア・シン ラガービール。アルコール分5%
  • ビア・シン・ライト 低アルコール版。アルコール分3.5%
  • ビア・シン・ドラフト ドラフトビール版。
  • ナム・シン 飲料水
  • ソーダ・シン 水割り用のソーダ水

獅子印以外の製品[編集]

同業他社[編集]

「シンハ」と言えばタイのビールの代名詞的存在であったが、近年タイ・ビバレッジ社の低価格ブランド「チャーン」に押されている。

  • ビア・チャーン(別名「象ビール」。ゾウが描いてある緑のラベルが目印)
  • プーケット・ビール(ラベルには、プーケット島最南端のプロンテップ岬とオオサイチョウが描かれている)
  • ビア・アーチャー
  • ビア・タイガー シンガポールからの輸入ブランド。
  • アサヒスーパードライ コンケーンブリュワリーによるライセンス生産。
  • ハイネケン タイ・ビバレッジ社による国内生産。少々高めの高級ビールとして取り扱われている。

その他[編集]

2005年8月に内閣総理大臣小泉純一郎が、衆議院解散回避の説得に訪れた自由民主党森喜朗に振舞った「タイのビール」である。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d SINGHA BEER とは?”. 2014年9月11日閲覧。

外部リンク[編集]