ソムリエール (漫画)
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『ソムリエール』は、原作:城アラキ、作画:松井勝法、監修:堀賢一による日本の漫画作品。『ビジネスジャンプ』(集英社)にて連載され、同誌休刊後『グランドジャンプ』公式サイトにて連載中。ワインを題材にしている。ソムリエールは、フランス語でソムリエの女性形。
目次 |
[編集] 概要
ソムリエール見習いの樹カナがワインを通して人と人との心を通わせる物語。自分を援助した足長おじさんことジョン・スミスや詐欺師とまで謳われていた実の父、樹光一のことを探究するのもこの話の見所。作中で見られるワインに関する歴史や知識、ワインの飲み方、接し方などかなり詳しく描かれている。また番外編として本編の後に「ワインの自由。」という堀賢一による本編に沿ったワインのコラムを収録している。
[編集] あらすじ
両親を亡くしながらも篤志家の援助で、ワインの本場フランスの大学の醸造科を卒業した樹カナ。卒業後育った施設で子供達と共に、施設存続の為のワイン造りに励んでいたが、ある日彼女に転機が訪れる。
[編集] 登場人物
[編集] 主要人物
- 樹カナ(いつき-)
- 本作の主人公。日本人の両親を交通事故で亡くし、フランスにある孤児院で育った。孤児院の後援者の指示で今まで飲んだワインのリストを作っており、ワインに詳しく大学の醸造科を卒業。孤児院の存続を賭け、ワインの銘柄当て勝負に勝ち東京のレストラン、エスポワールでアルバイトとして働くこととなる。性格は気が強く、負けず嫌いで、ワイン以外の事にはあまり興味がなく、恋愛にはかなり疎い。またワインに対しての愛情は深く、客に対して説教じみたワインの説明もしばしば。感情が昂るとフランス語を話す、土の質を見る為に土を口に含む癖がある。また怒り任せにバッティングセンターでストレス発散する傾向がある。ワインには強いがスピリッツ系や焼酎には弱い。
- 片瀬丈(かたせ じょう)
- エスポワールの支配人。以前は天才のソムリエとまで言われマスター・オブ・ワインにもっとも近い日本人とまで言われていた。湯河原に実家があり片瀬旅館の四代目を継ぐはずであったがそのせいで大喧嘩し父と仲が悪くなった。しかしカナのワインでの説得でよりは戻ったように見える。
- 小島健一(こじま けんいち)
- エスポワールの見習ソムリエ。気は高く片瀬を慕っている。実家は紀州のみかん農家で両親に勘当されてまでもソムリエを目指そうとした。
- 南杏里(みなみ あんり)
- エスポワールのフロア担当の女性スタッフ。明るい女の子でよく嘘をつく癖があり小島から「嘘つき南ちゃん」と呼ばれたりする。浅草の居酒屋「みなみ」の娘でいつかこの居酒屋を改装してビストロにするのが夢だという。母親を若いうちに亡くしておりそのせいも会って改装しようとしている。
- 村瀬由美(むらせ ゆみ)
- エスポワールのスーシェフでかなり無愛想な女性。実家は小樽でお爺さんの代からの手吹きガラスの工房であった。中学卒業後家出をしておりそれ以来、母親と会っても口を利かなくなってしまった。樹カナと同じアパートで隣に住んでいて、水島を尊敬している。
- 水島一樹(みずしま かずき)
- エスポワールに新しく入ったアフロヘアーが特徴の天才シェフ。「マジック」と言われフランスの星付きレストランですらシェフとして呼びたがっており、村瀬も一目を置いている。気合が入ると大音量の音楽を聴きながら調理する。出身は長野でその信州亭の五代目になるはずだったが家を出てフランスへと旅立った。
- 野田克也(のだ かつや)
- エスポワールの副支配人。
- 蓮見陣(はすみ じん)
- カナが任された銀座のワインバー「ヴァン・ブルー」でかつて働いていたギャルソン。
- 大下由里(おおした ゆり)
- アトラス・リカーで働く女性。ソムリエの資格を持っておりエスポワールへのワインの仕入を担当をしている。気のいい女性でカナに対して好感を持っている。
- 麻紀(まき)
- S.D.Dの店主。魅力的で大人な女性で店ではシャンパンに力を入れている。
- 佐伯純一郎(さえき じゅんいちろう)
- エスポワールによく顔を出す画商の老人。気前が良く、樹光一や箕島亮一とは30年前に行われていた「銀座ワイン会」という勉強会の仲間だった。携帯電話を持っており意外と絵文字メールを使う。
- 木内礼子(きうち れいこ)
- 樹カナの初めての日本の同年代の友達。29歳のCAでCA仲間から「怒りの美女」と呼ばれている。シニア・ソムリエの資格を持っておりブドウ畑を廻り世界中のレストランへ行くほどのワイン通。恋人はいたが付き合っていた3年間を機に別れてしまった。樹カナとは仲良しの友達になったがトラブルを押し付ける傾向になってきている。
- 村上(むらかみ)
- スーパー村上の社長でカナに好意を持っている。社長である事をカナに隠していたがばれてしまい、一度は怒らせてしまうが謝った末に仲は戻ったらしい。S.D.Dの常連客らしい。
- 観月樹里(みづき じゅり)
- レストランプロデューサー。カナの事を半人前呼ばわりする。箕島の実の娘。
- 箕島亮一(みのしま りょういち)
- ワイン評論家で日本のロバート・パーカーと呼ばれている。樹光一を詐欺師呼ばわりする。また高級ワインなどの輸入業者に顔が利く。
- 権藤勇作(ごんどう ゆうさく)
- ファッション評論家。かなりの辛口で自分に陶酔している。ワインは大好きでそれなりの知識も持っている。
[編集] その他の登場人物
- 水上麻衣(みなかみ まい)
- カナたちがアイドルタイム(待機時間)に行く喫茶ロデオのバイト。明るい女性だが学生の頃はぐれていた。
- 田口(たぐち)
- MURAKAMIのバイトでワインオタク。気に食わない客だと客にワインを売らず、逆に気に入った客だと何時間もワインの説明をするので呆れ返させてしまう。最初は批判していたが樹カナをワインオタクとして認めている様子。
- 黒川(くろかわ)
- 番組プロデューサー。
- 宮内恭平(みやうち きょうへい)
- 大下の恋人でホテルの経理部主任。28歳。普段はどんな時でも朝から丼飯三杯食べるという。気が弱く何かとトラブルに巻き込まれている。
- 今昔亭志ん楽(こんじゃくてい しんらく)
- 居酒屋「みなみ」の常連客で南杏里と仲が良い。師匠とも言われ落語の腕は人間国宝を与えられている。
- 片瀬の父
- 片瀬旅館の最後の当主で片瀬の父。片瀬に四代目を継がそうとして大喧嘩し仲の悪いままであったが、カナのおかげで仲が良くなった。ワインで樹光一に詐欺に遭ったために片瀬旅館潰れてしまったが実は樹光一が莫大な負債を抱えていた時、旅館を抵当に入れて保証人になっていた。そのとき樹光一がお金を返せなかったために潰れてしまった。カナのワインを美味しいと褒めていたが実は何を食べても飲んでも味が分からない状態であった。
- 泉谷(いずみや)
- 湯河原の駅前にある「マンジャーレ」というイタリア料理店のシェフでどことなくケンドーコバヤシ似である。片瀬とは昔の同級生で片瀬いわく、口は悪い頭は悪い性格はもっと悪いが料理だけは本物のイタリアン。親父の金を盗んでイタリアで料理修行をしたらしい。カナに父の詐欺が片瀬旅館の潰れる原因だと余計な事を言ってしまった。
- 山下(やました)
- 片瀬旅館の元番頭だが潰れた後でも片瀬の父の面倒を見ている。片瀬を坊ちゃんと呼んでおり運転はかなり乱暴で危険。
- 樹光一(いつき こういち)
- 樹カナの父。とある実業家が光一に目を付けスポンサーとなって高級ワインを輸入させていたが、その実業家がある日突然ワイナリーの支払いを押し付けたまま消えた。そのせいで家屋敷を売り払い親類に借金をしても払いきれない負債を残しその結果、世界中のワイン関係者から詐欺師と呼ばれ親類からも縁を切られ孤立してしまった。片瀬旅館を潰した原因でもあったが実際は片瀬の父とは友人関係であった。
- ジョン・スミス
- 樹カナを援助したあしながおじさん。樹カナにエスポワールへ働けとの依頼を要求する。
[編集] 特別編での登場人物
- ネラン
- ボルドー地方にあるワインショップとレストランの支配人。樹カナがフランス留学時代に働いていた時の支配人である。樹カナに一目惚れしたジャンの為に手助けをするがホントの狙いは店の売上倍増。
- ジャン
- カナがネランのワインショップで働いていたときにカナに一目惚れしたフランス人男性。恋愛に無関心のカナをネランの助言を頼りに振り向かせようとするが、いつも最後に失敗し、結果マイナス評価をつけられてしまう。以前はワインの知識は全く無かったがカナとの勉強の末、ワインの知識をメモ無しでスラスラ言える様になった。最終的に樹カナに近づく為、ネランのレストランでバイトするようになった。
[編集] サブタイトル一覧
本作では第1話、第2話・・・ではなく、le vin #1 le vin #2・・・と表記されている。
- 1巻
- 1. メッセージ
- 2. 愚か者のワイン
- 3. 2本目のブラン
- 4. ソムリエ・片瀬丈
- 5. ワインの謎
- 2巻
- 6. 特別編 ワインの心得
- 7. シャトレーヌ
- 8. ワインの嘘
- 9. ワインの花束
- 10. 開くワイン
- 11. 過去の扉
- 3巻
- 12. 父の声
- 13. ニッポン人の情熱
- 14. ワイン評論家・箕島亮一
- 15. 天才シェフ
- 16. エスポワールのネットワーク
- 17. 橋
- 18. 特別編 ワインの保管
- 4巻
- 19. ともだち
- 20. 華やかな味わい
- 21. フランスからの客
- 22. 父と子
- 23. ワインの大地
- 24. 孤児院のワイン
- 25. ワインと酢
- 5巻
- 26. 星のワイン
- 27. ヌーヴォー(新酒)の感動
- 28. ワインのダイヤモンド
- 29. バイ菌とワイン
- 30. ひとりぼっちのクリスマス
- 31. 郷愁
- 32. 特別編 イタリアワイン講座
- 6巻
- 33. ニッポン人の情熱②
- 34. アイドルタイム(待機時間)
- 35. 感動の値段
- 36. それぞれの桜
- 37. フェイク(偽物)
- 38. 二つの樽
- 39. 特別編 『ワイン通』が知らないワイン常識
- 7巻
- 40. 忘れない味
- 41. 時の値段
- 42. アートラベルの真実
- 43. ニッポン人の情熱③
- 44. 狼と羊
- 45. ワインのマジック
- 46. 特別編 泡の秘密とグラスの謎
- 8巻
- 47. もう一杯のロマネ・コンティ【前編】
- 48. もう一杯のロマネ・コンティ【後編】
- 49. 頑固者~le têtu~
- 50. まわり道
- 51. 迷える羊
- 52. 土塊のワイン
- 53. 特別編 コルクの抜き方
- 9巻
- 54. 死者からの贈り物
- 55. クレオパトラの涙
- 56. レストラン・ラ・レーヌ
- 57. 最後のクリスマス
- 58. 記憶の泡
- 59. 公園のソムリエール
- 60. ヒトラーのワイン
- 10巻
- 61. わかち合うもの
- 62. 4本のボトル
- 63. 開眼
- 64. 媚薬のグラス
- 65. 勇気のお守り
- 66. 薔薇の椅子
- 67. 父と娘
[編集] 単行本
括弧内は発売日
- ISBN 978-4-08-877244-8 (2007年3月19日)
- ISBN 978-4-08-877265-3 (2007年5月2日)
- ISBN 978-4-08-877315-5 (2007年8月17日)
- ISBN 978-4-08-877354-4 (2007年11月19日)
- ISBN 978-4-08-877398-8 (2008年2月4日)
- ISBN 978-4-08-877447-3 (2008年5月19日)
- ISBN 978-4-08-877496-1 (2008年8月19日)
- ISBN 978-4-08-877552-4 (2008年11月19日)
- ISBN 978-4-08-877601-9 (2009年2月19日)
- ISBN 978-4-08-877649-1 (2009年5月19日)
- ISBN 978-4-08-877743-6 (2009年10月19日)
- ISBN 978-4-08-877795-5 (2010年1月24日)
[編集] 外部リンク
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