スピアン・トマ

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スピアン・トマの中央部分。迫り出し構造で造られているのが見られる。

スピアン・トマ (Spean Thma) は、カンボジアアンコール地域にある「石の橋」(スピアンは「橋」、トマは「石」の意)として知られ[1]タ・ケウの西に位置する。現在に残るいくつかのクメール王朝時代の橋の1つである。

アンコール・トム東バライの間にあるシェムリアップ川の手前の小道に造られ、多くの再利用された砂岩のブロックを含んでいることから[2]、おそらくはクメール時代(15世紀頃)の後、16世紀中頃に再建されたものである[3]

現在に残る14の狭いアーチ(迫り出し構造の隙間[1])は、幅1.6m[3]。樹の根が張った橋の中央部分が崩壊せずに残存する[1]

同じ構造の橋は、他にもアンコール地域のスピアン・メーマイ (Spean Memai) や[1]、前王国のいくつかの場所で見られる。アンコールから南東に向かう道にあるスピアン・プラプトス (Spean Praptos) は[1]、 25のアーチをもつ最も長い石橋の1つである。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 建設コンサルタンツ協会 『Consultant』 編集部 『土木遺産 II アジア編』 ダイヤモンド社2007年、142-150頁。ISBN 978-4-478-00309-1
  2. ^ Rooney, 2011, p. 313
  3. ^ a b 石澤良昭 『アンコール・ワットへの道』 JTB〈JTBキャンブックス〉、2000年、120-121頁。ISBN 4-533-03341-5

参考文献[編集]

  • Rooney, Dawn F. (2011). Angkor: Cambodia's wondrous khmer temples (6th ed.). Odissey. ISBN 978-962-217-802-1. 

座標: 北緯13度26分41秒 東経103度52分39秒 / 北緯13.44472度 東経103.87750度 / 13.44472; 103.87750