クリアン

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北クリアン(西面)

クリアン (Khleangs) は、カンボジアにあるアンコール遺跡群のうち、アンコール・トムの王宮の東側に位置する2つのヒンドゥー教遺跡である。象のテラスと向かい合ったプラサット・スゥル・プラットの12塔のすぐ後方にあって[1]、王宮から勝利の門へと続く王道により、北と南に別個に分断されている。その目的が未だ分かっていない2つの建造物であり[2]、それらは南北軸沿いに配置されている。

2つの建造物は同時期に築かれたものでなく、北側の建物「北クリアン」は、王ジャヤーヴァルマン5世英語版(968年即位[3])のもと建造され、南側の建物「南クリアン」は、彼の継承者スーリヤヴァルマン1世英語版(1002年即位[3])のもとで建設されたが、それらは同様の設計である(南クリアンのほうがわずかに狭い)。それらにはクリアン様式という名が与えられ[1]、中央にカーラ (kala) がある比較的簡素なまぐさ(リンテル)により特徴づけられる。他のその様式の建造物としては、ピミアナカス[4]タ・ケウがある[5]

長方形の砂岩の建造物であり[2]、「クリアン」は「貯蔵庫」を意味するが[2]、これがその構造物の機能であったとは考えにくく、忠誠の王の誓いがクリアンの1つの入口に刻まれていることから、それが訪問した貴族や大使らのための応接の場もしくは同じような住宅としての役目を果していた可能性が示唆される。北クリアンは、ラージェンドラヴァルマン2世英語版(944年即位)のもと木材で建てられ、その後おそらく南クリアンの建設前に、ジャヤーヴァルマン5世によって石材により改築された。

脚注[編集]

  1. ^ a b Rooney (2011) p. 357
  2. ^ a b c Rooney (2011) p. 149
  3. ^ a b ブリュノ・ダジャンス 『アンコール・ワット』 石澤良昭監修、中島節子訳、創元社、1995年、204-205頁。ISBN 4-422-21098-X
  4. ^ Rooney (2011) p. 201
  5. ^ Rooney (2011) pp. 149, 308

参考文献[編集]

  • Rooney, Dawn F. (2011). Angkor: Cambodia's Wondrous Khmer Temples (6th ed.). Odissey. ISBN 978-962-217-802-1. 

関連項目[編集]

座標: 北緯13度26分47秒 東経103度51分39秒 / 北緯13.44639度 東経103.86083度 / 13.44639; 103.86083