シャンテル・キャメロン

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シャンテル・キャメロン
基本情報
通称 Il Capo
階級 スーパーライト級
身長 168cm
国籍 イギリスの旗 イギリス
誕生日 (1991-05-14) 1991年5月14日(32歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド
ノーサンプトン
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 19
勝ち 18
KO勝ち 8
敗け 1
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シャンテル・キャメロンChantelle Cameron1991年5月14日 - )は、イングランドの女子プロボクサーノーサンプトン出身。元WBAWBCIBFWBO女子世界スーパーライト級4団体統一王者

来歴[編集]

アマチュア時代[編集]

アマチュア時代、2010年のABA選手権[1]、 2015年のABAE選手権の合わせて2度のイングランド王者となった[2]

2010世界選手権で準々決勝まで進むが、メダル獲得はならず[3]

プロ時代[編集]

2017年、バリー・マクギガン率いるサイクロン・プロモーションズと契約[4]。5月26日、カーディフでプロボクサーデビューし、判定勝利[5]

2017年11月11日、プロ4戦目でエディス・ラモスとのIBO女子インターコンチネンタルスーパーフェザー級王座決定戦に挑み、3回1分4秒TKO勝ちで初タイトル獲得。

2017年12月2日、ビビアン・オベナフとのIBO女子世界ライト級王座決定戦に挑み、6回棄権のTKO勝ちでIBO世界王座獲得。

2020年10月4日、アドリアーナ・アラウージョとのWBC女子世界スーパーライト級王座決定戦に挑み、10回3-0(100-90×3)判定勝ちを収め初めて主要団体の世界王座獲得を果たした[6]

2021年5月29日、アメリカ・ネバダ州のミケロブ・ウルトラ・アリーナにてメリッサ・ヘルナンデス(プエルトリコ)を5回1分25秒TKOで降しWBC王座初防衛に成功[7]

2021年10月30日、メアリー・マギー(アメリカ)の持つIBF王座とこの試合にかけられたリングマガジン認定王座を争い、10回3-0(99-91、100-90、99-92)判定勝ちを収めWBC王座2度目の防衛成功と共にIBFとの王座統一を果たした[8]

4団体統一[編集]

2022年11月5日、アラブ首長国連邦アブダビエティハド・アリーナで1階級上のウェルター級4団体統一王者ジェシカ・マッキャスキルWBAWBO女子世界スーパーライト級王座決定戦及び4団体統一戦に臨み、10回3-0(96-94×2、97-93)判定勝ちを収めWBA・WBO王座を獲得しWBC王座3度目の防衛成功とIBF王座初防衛成功と共に、女子世界スーパーライト級4団体統一を果たした。

2023年5月20日、3アリーナで1階級下のライト級4団体統一王者ケイティー・テイラーと対戦し、10回2-0(96-94×2、95-95)判定勝ちを収め王座防衛に成功し、挑戦者のテイラーの無敗記録を21でストップさせた。

4団体王座陥落[編集]

2023年11月25日、3アリーナでライト級4団体統一王者ケイティー・テイラーと再戦し、10回0-2(92-98、94-96、95-95)判定負けで防衛に失敗し王座から陥落、プロ初黒星と同時に判定勝ちでテイラーのプロデビュー以来の無敗記録をストップさせたキャメロン自身が今度は逆にテイラーの手で自身の無敗記録を判定負けという形でストップし、前回の借りを返される格好となってしまった。

戦績[編集]

日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2017年5月26日 6R 判定3-0 カリナ・コピンスカ ポーランドの旗 ポーランド
2 2017年7月8日 4R 0:47 TKO ボヤナ・リビシェスカ ポーランドの旗 ポーランド
3 2017年10月7日 1R 1:14 TKO ビリティス・ゴーシェ ドイツの旗 ドイツ
4 2017年11月11日 3R 1:04 TKO エディス・ラモス メキシコの旗 メキシコ IBO女子インターコンチネンタルスーパーフェザー級王座決定戦
5 2017年12月2日 6R終了 TKO ビビアン・オベナフ ブラジルの旗 ブラジル IBO女子世界ライト級王座決定戦
6 2018年3月3日 10R 判定3-0 ミリアム・デラル ドイツの旗 ドイツ IBO防衛1
7 2018年6月23日 6R 1:31 TKO ナタリア・バネッサ・デルバージェ・アギーレ アルゼンチンの旗 アルゼンチン
8 2018年10月13日 10R 判定3-0 ヘシカ・ゴンザレス メキシコの旗 メキシコ IBO女子世界ライト級タイトルマッチ
WBC女子世界ライト級シルバー王座決定戦
IBO防衛2
9 2019年4月26日 2R 1:39 TKO フェリチェ・マシャウリ タンザニアの旗 タンザニア
10 2019年5月18日 2R 0:33 TKO バイダ・マシオカイテ  リトアニア
11 2019年7月20日 10R 判定3-0 アニシャ・バヒール マラウイの旗 マラウイ WBCシルバー防衛1
12 2019年11月9日 10R 判定3-0 アナイ・エステル・サンチェス アルゼンチンの旗 アルゼンチン
13 2020年10月4日 10R 判定3-0 アドリアーナ・アラウージョ ブラジルの旗 ブラジル WBC王座獲得
14 2021年5月29日 5R 1:38 TKO メリッサ・ヘルナンデス プエルトリコの旗 プエルトリコ WBC防衛1
15 2021年10月30日 10R 判定3-0 メアリー・マギー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC・IBF女子世界スーパーライト級王座統一戦
WBC防衛2・IBF獲得
16 2022年5月21日 10R 判定3-0 ビクトリア・ブストス アルゼンチンの旗 アルゼンチン WBC防衛3・IBF防衛1
17 2022年11月5日 10R 判定3-0 ジェシカ・マッキャスキル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC・IBF女子世界スーパーライト級タイトルマッチ
WBA・WBO・IBO女子世界スーパーライト級王座決定戦
WBA獲得・WBC防衛4・IBF防衛2・WBO獲得・IBO獲得
18 2023年5月20日 10R 判定2-0 ケイティー・テイラー アイルランドの旗 アイルランド WBA防衛1・WBC防衛5・IBF防衛3・WBO防衛1
19 2023年11月25日 10R 判定0-2 ケイティー・テイラー アイルランドの旗 アイルランド WBA・WBC・IBF・WBO女子世界スーパーライト級タイトルマッチ
WBA・WBC・IBF・WBO王座陥落
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獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Mitchell, Kevin (2011年5月26日). “Chantelle Cameron: Britain can medal at every weight at the Olympics” (英語). The Guardian. https://www.theguardian.com/sport/london-2012-olympics-blog/2011/may/26/olympic-women-boxer-chantelle-cameron 2019年11月29日閲覧。 
  2. ^ Chantelle Cameron” (英語). teamgb.com. 2019年11月29日閲覧。
  3. ^ “Ireland's Taylor wins world title” (英語). BBC Sport. (2010年9月18日). http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/boxing/9004226.stm 2019年11月29日閲覧。 
  4. ^ McGuigan, Barry (2017年5月19日). “Barry McGuigan: Look out Katie Taylor, here comes my new recruit!” (英語). Mirror. 2019年11月29日閲覧。
  5. ^ BoxRec: Chantelle Cameron vs. Karina Kopinska”. boxrec.com. 2019年10月16日閲覧。
  6. ^ Damerell, Richard (2020年10月5日). “Chantelle Cameron crowned as WBC champion after shutout points win over Adriana Araujo” (英語). Sky Sports. 2020年10月5日閲覧。
  7. ^ Chantelle Cameron Stops Melissa Hernandez in Five Rounds”. boxingscene.com. 2021年6月5日閲覧。
  8. ^ Chantelle Cameron outpoints Mary McGee, wins inaugural women's Ring championship at 140”. The Ring (2021年10月30日). 2021年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
ジェシカ・マッキャスキル
第7代WBC女子世界スーパーライト級王者

2020年10月4日 - 2023年11月25日

次王者
ケイティー・テイラー
前王者
メアリー・マギー
第7代IBF女子世界スーパーライト級王者

2021年10月3日 - 2023年11月25日

次王者
ケイティー・テイラー
空位
前タイトル保持者
カリ・レイス
第8代WBA女子世界スーパーライト級王者

2022年11月5日 - 2023年11月25日

次王者
ケイティー・テイラー
空位
前タイトル保持者
カリ・レイス
第10代WBO女子世界スーパーライト級王者

2022年11月5日 - 2023年11月25日

次王者
ケイティー・テイラー