シェイズ・オブ・トゥ・ワールズ

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シェイズ・オブ・トゥ・ワールズ
オールマン・ブラザーズ・バンドスタジオ・アルバム
リリース
録音 テネシー州メンフィス アーデント・レコーディング[1]
ジャンル ブルースロックサザン・ロック
時間
レーベル エピック・レコード
プロデュース トム・ダウド、オールマン・ブラザーズ・バンド
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 37位(スイス[2]
  • 85位(アメリカ[3]
  • オールマン・ブラザーズ・バンド アルバム 年表
    セヴン・ターンズ
    (1990年)
    シェイズ・オブ・トゥ・ワールズ
    (1991年)
    A Decade of Hits 1969–1979
    (1991年)
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    シェイズ・オブ・トゥ・ワールズ[注釈 1]』(Shades of Two Worlds)は、アメリカ合衆国ロックバンドオールマン・ブラザーズ・バンド1991年に発表したスタジオ・アルバム。再々結成後としては2作目に当たる。

    背景[編集]

    セカンド・キーボーディストのジョニー・ニールは短期間で脱退し、バンドは新たにパーカッション奏者のマーク・キニョーネスを迎えた[4][注釈 2]。「カインド・オブ・バード」は、チャーリー・パーカーに捧げられたジャズ的なインストゥルメンタルで、ウォーレン・ヘインズとアレン・ウッディは、サイド・プロジェクトのガヴァメント・ミュール英語版のライブでも、この曲を演奏した[5]

    反響[編集]

    アメリカでは17週にわたりBillboard 200入りし、1991年8月10日に最高85位を記録した[3]。スイスでは1991年8月18日付のアルバム・チャートで37位となるが、翌週にはチャート圏外に落ちた[2]

    評価[編集]

    第34回グラミー賞では、収録曲「カインド・オブ・バード」が最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされた[6]

    Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「彼らのカムバック・アルバムに続く作品は、楽曲はより成熟し、即興演奏はより1970年代初頭の作品に近くなり、そして『ブラザーズ&シスターズ』以降の作品としては特に自信に満ちた内容で、大きな前進を果たした」と評している[7]。また、John Swensonは1991年8月8日付の『ローリング・ストーン』誌のレビューで5点満点中4点を付け「ディッキー・ベッツとグレッグ・オールマンの最高のパフォーマンスによって、バンドは結成当初の魂と、音楽的な響きの両方を取り戻した」と評している[8]

    収録曲[編集]

    特記なき楽曲はディッキー・ベッツとウォーレン・ヘインズの共作。7.はインストゥルメンタル

    1. エンド・オブ・ザ・ライン "End of the Line" (Gregg Allman, Warren Haynes, Allen Woody, John Jaworowicz) – 4:38
    2. バッド・レイン "Bad Rain" – 5:33
    3. ノーバディ・ノウズ "Nobody Knows" (Dickey Betts) – 10:58
    4. デザート・ブルース "Desert Blues" – 5:02
    5. ゲット・オン・ウィズ・ユア・ライフ "Get On with Your Life" (G. Allman) – 6:58
    6. ミッドナイト・マン "Midnight Man" – 4:39
    7. カインド・オブ・バード "Kind of Bird" – 8:26
    8. カモン・イン・マイ・キッチン "Come On in My Kitchen" (Robert Johnson / arranged by D. Betts) – 6:18

    参加ミュージシャン[編集]

    アディショナル・ミュージシャン

    • マーク・キニョーネス - コンガ、パーカッション

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ 日本初回盤CD (ESCA-5414)、2017年再発CD (SICP-5591)の帯の表記に準拠。
    2. ^ ただし、本作のクレジットでは、キニョーネスは「ゲスト・アピアランス」扱いとなっている。

    出典[編集]

    1. ^ CD英文ブックレット内クレジット
    2. ^ a b The Allman Brothers Band - Shades Of Two Worlds - hitparade.ch
    3. ^ a b The Allman Brothers Band Shades Of Two Worlds Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2019年9月27日閲覧。
    4. ^ Giles, Jeff (2014年1月26日). “Allman Brothers Band Lineup Changes: A Complete Guide”. Ultimate Classic Rock. Loudwire Network. 2019年9月27日閲覧。
    5. ^ Tatangelo, Wade (2019年3月21日). “50 greatest Allman Brothers Band songs”. Austin American-Statesman. GateHouse Media. 2019年9月27日閲覧。
    6. ^ Allman Brothers Band - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2019年9月27日閲覧。
    7. ^ Eder, Bruce. “Shades of Two Worlds - The Allman Brothers Band”. AllMusic. 2019年9月27日閲覧。
    8. ^ Swenson, John (1991年8月8日). “Shades of Two Worlds”. Rolling Stone. 2019年9月27日閲覧。