クラウディウス氏族

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インレギッレンシス・サビヌスの非道を描いたフィリッピーノ・リッピ画『ウェルギニアの物語』（ルーヴル美術館所蔵、1470年）

クラウディウス氏族（ラテン語：gens Claudia）は、古代ローマの氏族のひとつ。元々はサビニ族を祖とし、ローマと平和的な関係を求めたアッティウス・クラウススが成人男性だけでも約500人のクリエンテスと共にローマへと移り住み、土地と元老院の議席を与えられた。最古の農村トリブスの一つが、この氏族名を冠している（クラウディア区）。

概要[編集]

共和政期を通じて多くの政務官を送り出した。パトリキ（貴族）系だけでなく、プレブス（平民）系でもマルケッルス家を出しており、第2代皇帝ティベリウスの頃までに、執政官28人、独裁官5人、ケンソル7人、凱旋将軍6人、次席凱旋将軍20人を数える。

その後もクラウディウス氏族の血統は絶えることなく続き、アウグストゥスの外戚として、ユリウス氏族とともに帝政ローマの最初の王朝（ユリウス＝クラウディウス朝）の皇族としての血統を築き上げることとなる。

クロード、クローディア、クラウディオ、クラウディアといった人名はこの氏族に由来する。ルキウスというプラエノーメンは罪人を出したためこの氏族では忌避されている[1]。

パトリキ系[編集]

インレギッレンシス家[編集]

チェーザレ・マッカリ画『元老院に登壇する盲目のカエクス』（マダーマ宮収蔵、1888年）

プルケル家[編集]

プルケルらによって紀元前110年頃に鋳造されたデナリウス銀貨

ケント家[編集]

ネロ家[編集]

ティベリウス・クラウディウス・ネロ（紀元前67年のプラエトル）が紀元前79年に鋳造したデナリウス銀貨

ネロはサビニ人の言葉で豪胆といった意味を持つ[1]。

その他[編集]

プレブス系[編集]

マルケッルス家[編集]

スポリア・オピーマを奉納するローマの剣を刻んだデナリウス銀貨
詳細は「マルケッルス」を参照

アセッルス家[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b スエトニウス, ティベリウス、1.
  2. ^ Broughton, p.12.
  3. ^ Broughton, p.30.
  4. ^ Broughton, p.68.
  5. ^ Broughton, p.81.
  6. ^ Broughton, p.37.
  7. ^ Broughton, p.128.
  8. ^ a b Broughton, p.139.
  9. ^ Broughton, p.164.
  10. ^ Broughton, p.199.
  11. ^ Broughton, p.202.
  12. ^ a b Broughton, p.221.
  13. ^ a b Broughton, p.214.
  14. ^ Broughton, p.267.
  15. ^ a b Broughton, p.372.
  16. ^ Broughton, p.374.
  17. ^ Broughton, p.397.
  18. ^ Broughton, p.471.
  19. ^ Broughton, p.473.
  20. ^ Broughton, p.556.
  21. ^ Broughton Vol.2, p.82.
  22. ^ Broughton Vol.2, p.221.
  23. ^ Broughton, p.502.
  24. ^ a b Broughton Vol.2, p.547.
  25. ^ Broughton Vol.2, p.390.
  26. ^ Broughton Vol.2, p.548.
  27. ^ Broughton, p.325.
  28. ^ Broughton, p.402.
  29. ^ Broughton, p.449.
  30. ^ Broughton, p.294.
  31. ^ Broughton, p.315.
  32. ^ Broughton, p.340.
  33. ^ Broughton, p.384.
  34. ^ Broughton, p.385.
  35. ^ Broughton, p.433.
  36. ^ Broughton Vol.2, p.489.
  37. ^ Broughton Vol.2, p.463.
  38. ^ Broughton, p.163.
  39. ^ Broughton, p.276.
  40. ^ Broughton, p.358.
  41. ^ Broughton, p.404.
  42. ^ Broughton, p.466.
  43. ^ Broughton, p.143.
  44. ^ Broughton, p.186.
  45. ^ Broughton, p.185.
  46. ^ Broughton, p.232.
  47. ^ Broughton, p.335.
  48. ^ Broughton, p.378.
  49. ^ Broughton, p.437.
  50. ^ Broughton, p.569.
  51. ^ a b Broughton, p.297.
  52. ^ Broughton, p.298.
  53. ^ Broughton, p.480.
  54. ^ Broughton, p.215.
  55. ^ Broughton, p.223.
  56. ^ Broughton, p.238.
  57. ^ Broughton, p.290.
  58. ^ Broughton, p.337.
  59. ^ Broughton, p.485.

参考文献[編集]

関連項目[編集]

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