イマジネーション (ブライアン・ウィルソンのアルバム)

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イマジネーション
ブライアン・ウィルソンスタジオ・アルバム
リリース
録音 ブライアン・ウィルソンの自宅、フロリダ州キーウェスト シュリンプ・ボート・スタジオ、カリフォルニア州ハリウッド オーシャン・ウェイ・レコーディングテネシー州ナッシュビル マスターフォニックス[3]
ジャンル ポップ・ロック
時間
レーベル ジャイアント・レコード
プロデュース ブライアン・ウィルソン、ジョー・トーマス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 30位(イギリス[4]
  • 45位(日本[2]
  • 88位(アメリカ[5]
  • ブライアン・ウィルソン アルバム 年表
    オレンジ・クレイト・アート(with ヴァン・ダイク・パークス
    (1995年)
    イマジネーション
    (1998年)
    ライヴ・アット・ザ・ロキシー・シアター
    (2000年)
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    イマジネーション』(Imagination)は、アメリカ合衆国のミュージシャン、ブライアン・ウィルソン1998年に発表したスタジオ・アルバム

    背景[編集]

    本作で共同プロデューサーに起用されたジョー・トーマスは、かつて「バディ・ラヴ」というリングネームでプロレスラーとして活動していた[6]。なお、トーマスは本作に先がけて、ウィルソンの娘カーニー・ウィルソンウェンディ・ウィルソンによるアルバム『The Wilsons』(1997年)でも、ウィルソンと共に共同プロデューサーを務めている[6]。また、トーマスの紹介により、元サバイバージム・ピートリック英語版がソングライティングおよびレコーディングに貢献した[7]

    収録曲のうち「キープ・アン・アイ・オン・サマー」と「レット・ヒム・ラン・ワイルド」はザ・ビーチ・ボーイズ時代に発表した曲のリメイクで、「レイ・ダウン・バーデン」は、本作のリリース前に肺癌で死去した実弟カール・ウィルソンを追悼した曲である[6]。また、「ハッピー・デイズ」は、1970年に録音されたザ・ビーチ・ボーイズの未発表曲「マイ・ソリューション」(後に未発表音源集『サンフラワー&サーフズ・アップ・セッションズ1969-1971』で発表された)が原型となっている[8]

    ウィルソンは本作の制作を通じて自信を取り戻し、1999年3月には、ソロ転向後としては初のコンサート・ツアーを開始した[9]

    反響・評価[編集]

    母国アメリカでは、自身10年ぶりのBillboard 200入りを果たし、最高88位を記録した[5]。また、本作からのシングル「ユア・イマジネーション」は『ビルボード』のアダルト・コンテンポラリー・チャートで20位に達した[5]。イギリスでは3週にわたり全英アルバムチャートでトップ100入りし、最高30位を記録した[4]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「ウィルソンの曲作りは、彼のピークであった1960年代に匹敵する魔法こそないかもしれないが、愛らしい"Cry"、晴れ晴れとした"South America"のコーラス、感動的な"Lay Down Burden"、重層的なアヴァン・ポップ"Happy Days"等、高揚できる瞬間も幾つかある」と評している[1]

    収録曲[編集]

    1. ユア・イマジネーション - "Your Imagination" (Brian Wilson, Joe Thomas, Steve Dahl) - 3:39
    2. シー・セズ・ザット・シー・ニーズ・ミー - "She Says That She Needs Me" (B. Wilson, Russ Titelman, Carole Bayer Sager) - 3:59
    3. サウス・アメリカン - "South American" (B. Wilson, J. Thomas, Jimmy Buffett) - 3:44
    4. ホエア・ハズ・ラヴ・ビーン - "Where Has Love Been?" (B. Wilson, Andy Paley, J.D. Souther) - 2:17
    5. キープ・アン・アイ・オン・サマー - "Keep an Eye on Summer" (B. Wilson, Mike Love, Bob Norberg) - 2:48
    6. ドリーム・エンジェル - "Dream Angel" (B. Wilson, J. Thomas, Jim Peterik) - 3:22
    7. クライ - "Cry" (B. Wilson) - 4:56
    8. レイ・ダウン・バーデン - "Lay Down Burden" (B. Wilson, J. Thomas) - 3:44
    9. レット・ヒム・ラン・ワイルド - "Let Him Run Wild" (B. Wilson, M. Love) - 2:30
    10. サンシャイン - "Sunshine" (B. Wilson, J. Thomas) - 3:21
    11. ハッピー・デイズ - "Happy Days" (B. Wilson) - 4:44

    日本初回盤CD (BVCG-706)ボーナス・トラック[編集]

    1. ユア・イマジネーション(アカペラ) - "Your Imagination (A Capella)" (B. Wilson, J. Thomas, S. Dahl)

    参加ミュージシャン[編集]

    脚注[編集]

    1. ^ a b Erlewine, Stephen. “Brian Wilson - Imagination Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年1月29日閲覧。
    2. ^ a b イマジネーション - ブライアン・ウィルソン”. オリコン. 2023年1月29日閲覧。
    3. ^ CD英文ブックレット内クレジット
    4. ^ a b Brian Wilson | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    5. ^ a b c Brian Wilson - Awards”. AllMusic. 2015年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月29日閲覧。
    6. ^ a b c Himmelsbach, Erik (1998年7月12日). “The Last Brother”. Los Angeles Times. 2023年1月29日閲覧。
    7. ^ Prestopnik, Tom (2018年10月15日). “Jim Peterik: Rock 'n' Roll Survivor”. Goldmine. Project M Group. 2023年1月29日閲覧。
    8. ^ 竹迫倫太郎 (2021年10月12日). “ビーチ・ボーイズ特集2021・後編(第450回放送 2021.10.9)”. Dr.竹迫のミュージック・クリニック+α. 芽瑠璃堂. 2023年1月29日閲覧。
    9. ^ 中山康樹『ペット・サウンズ/ビーチ・ボーイズ』双葉社〈c-book〉、2001年、147頁。ISBN 4-575-29189-7