アリス (ヘッセン大公妃)

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アリス・モード・メアリ
1876年、家族と。ルートヴィヒ4世が抱いているのが、のちにジフテリアで早世する末子マリー・ヴィクトリア。次男フリードリヒは1873年に早世している

アリス・モード・メアリAlice Maud Mary 1843年4月25日 - 1878年12月14日)は、ヴィクトリア女王アルバート公の次女。ヘッセン大公ルートヴィヒ4世妃。

フローレンス・ナイチンゲールの弟子の1人で、ヘッセンの福祉、医療改革などに貢献した。宗教にも造詣が深かった。1850年の11月にウィンザー城で家族と共に出会った、同い年のアフリカ人の少女サラ・フォーブス・ボネッタとは度々文通をする仲となり、生涯を通じての親友となった。

1860年6月にヘッセン大公国のルートヴィヒ大公子と婚約、1862年7月1日に結婚した。ルートヴィヒは1877年に大公となった。1878年ジフテリアが蔓延した際、子供たちの看病をしていたが、自身も感染し、父の命日にわずか35歳で死去した。

夫との間に7人の子供をもうけたが、母から遺伝した血友病遺伝子を持っており、次男はそれが原因で早世した。長女ヴィクトリア・アルベルタ(ミルフォード=ヘイヴン侯爵夫人、1863年 - 1950年)はスウェーデン国王グスタフ6世アドルフルイーズおよびルイス・マウントバッテンの母であり、エリザベス2世の夫エディンバラ公フィリップの祖母に当たる。長男エルンスト・ルートヴィヒ(1868年 - 1937年)はヘッセン大公になり、次女エリーザベトはロシアの皇族セルゲイ大公エリザヴェータ・フョードロヴナ(1864年 - 1918年)に、四女アリックス(1872年 - 1918年)はロシア皇帝ニコライ2世の皇后アレクサンドラとなった。

アリスが嫁ぐ際、ヴィクトリア女王からダイアモンドをちりばめたティアラが贈られた。このティアラは、アリスの死後、長男エルンスト・ルートヴィヒの妃エレオノーレに引き継がれた。1937年に起こったオーステンデでの飛行機墜落事故の際、乗客だったエレオノーレらヘッセン大公家の家族は事故死したが、鉄製の専用ボックスに入れられていたティアラは、奇跡的に無傷で見つかった。現在このティアラは、ヘッセン財団に保管されている。

子女[編集]