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== 沿革 == |
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名古屋周辺に在住する[[ムスリム]]が1980年代から増加したことで礼拝場所が必要となったため、募金活動によって |
名古屋周辺に在住する[[ムスリム]]が1980年代から増加したことで礼拝場所が必要となったため、募金活動によって4階建てビルを7000万円で購入して1998年に「名古屋モスク」を開設した{{sfn|店田|page=26}}<ref name="hist">{{citeweb|url=http://nagoyamosque.com/about/history |title=名古屋モスクの歴史 |publisher=名古屋モスク |accessdate=2015-01-13}}</ref>。[[2002年]](平成14年)には宗教法人格を取得<ref name="hist"/>。2008年7月には[[岐阜県]][[岐阜市]]の[[岐阜大学]]の近くに、[[岐阜マスジド]]を開設している。 |
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礼拝以外にイスラム教に関する資料の配布、ムスリムに対する各種手続きや証明書の発行なども行なっている<ref name="act">{{citeweb|url=http://nagoyamosque.com/about/activities |title=名古屋モスクの活動内容 |publisher=名古屋モスク |accessdate=2015-01-13}}</ref>{{sfn|三木|page=894}}。 |
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===論文=== |
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2020年10月17日 (土) 02:56時点における版
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名古屋モスク | |
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![]() 名古屋モスク | |
基本情報 | |
所在地 | 愛知県名古屋市中村区本陣通2丁目26番地7号 |
座標 | 北緯35度10分38.7秒 東経136度52分16.1秒 / 北緯35.177417度 東経136.871139度座標: 北緯35度10分38.7秒 東経136度52分16.1秒 / 北緯35.177417度 東経136.871139度 |
宗教 | イスラム教 |
ウェブサイト | 公式ウェブサイト |
建設 | |
形式 | モスク |
完成 | 1998年 |
ミナレット数 | 2[1] |
名古屋モスク(なごやモスク)は、愛知県名古屋市にあるイスラム教のモスク、およびそれを運営する宗教法人である。1998年(平成10年)に開設された。
1936年に滞日タタール人によって現在の名古屋市千種区に同名の施設が日本で2番目のモスクとして開設され[2]、1945年の名古屋大空襲で焼失しているが[3]、これとは別のものである[注釈 1]
沿革
名古屋周辺に在住するムスリムが1980年代から増加したことで礼拝場所が必要となったため、募金活動によって4階建てビルを7000万円で購入して1998年に「名古屋モスク」を開設した[1][4]。2002年(平成14年)には宗教法人格を取得[4]。2008年7月には岐阜県岐阜市の岐阜大学の近くに、岐阜マスジドを開設している。
礼拝以外にイスラム教に関する資料の配布、ムスリムに対する各種手続きや証明書の発行なども行なっている[5][6]。
ジャーナリストの安田浩一によると、2015年、ISILによる日本人拘束事件でISILに拘束された2人の日本人が殺害された直後から、名古屋モスクには脅迫・嫌がらせ電話、メールが相次いだ。ネット上の「モスクを燃やしてやる」という書き込みに対して名古屋モスクは初めて火災保険に加入した[7]。同年2月、名古屋モスクは日本の報道機関が用いる「イスラム国」という呼称に対して「日本に暮らす大勢のムスリムへの偏見は大変深刻です」と声明を発表[8]。国内外の様々なイスラーム団体やモスクと共同で、報道機関に対してその呼称をやめるよう要望書を出した[9]。
施設
建物は4階建てで、敷地面積は61.7m2。各階の割り当ては、以下の通りである[6]。
- 1階:洗い場、事務所
- 2階:女性用礼拝室
- 3階:男性用礼拝室
- 4階:男性用礼拝室・学習室
所在地
- 名古屋市中村区本陣通二丁目26番地7号
交通手段
脚注
注釈
- ^ 名古屋モスクは日本初のモスクとされることがあるが、イスラーム研究者の店田廣文によると、これは1988年に刊行された『日本イスラーム史』にある「1931年には開設したと聞いている」という記述による誤解である[3]。
出典
- ^ a b 店田, p. 26.
- ^ 高原敦「断食月、日没後はわいわい 名古屋のモスクを訪ねてみた」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社、2019年6月18日。2020年10月17日閲覧。
- ^ a b 店田, p. 24.
- ^ a b “名古屋モスクの歴史”. 名古屋モスク. 2015年1月13日閲覧。
- ^ “名古屋モスクの活動内容”. 名古屋モスク. 2015年1月13日閲覧。
- ^ a b 三木, p. 894.
- ^ 安田, p. 44-45.
- ^ “NHKが「イスラム国」の呼称変更 メディアごとに呼び方違い、混乱招きかねない”. ジェイ・キャスト (2015年2月14日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ “連名による要望:「イスラム国」という名称の変更を希望します”. 名古屋モスク (2015年2月1日). 2020年10月16日閲覧。
参考文献
書籍
- 店田廣文『日本のモスク―滞日ムスリムの社会的活動』 14巻、山川出版社〈イスラームを知る〉、2015年。ISBN 978-4-634-47474-1。
- 安田浩一『ヘイトスピーチ「愛国者」たちの憎悪と暴力』文藝春秋〈文春新書〉、2015年5月20日。ISBN 978-4-16-661027-3。
論文
- 三木英「宗教的ニューカマーと地域社会」(PDF)『宗教研究』第85巻第4号、日本宗教学会、2012年、879-904頁、doi:10.20716/rsjars.85.4_879。