菱山泉
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菱山 泉(ひしやま いずみ、1923年8月1日[1] - 2007年2月17日)は、日本の経済学者。京都大学名誉教授。専門は理論経済学。経済学博士(京都大学、1962年)。東京生まれ[1]。
スラッファ経済学研究の大家として有名である。
略歴
[編集]1949年、京都大学経済学部卒業[1]。1954年、京都大学経済学部講師[1]、1957年11月、同助教授[1]。1962年「重農学説と経済表の研究」により、経済学博士(京都大学)[1]。1967年2月、同教授[1]。1972年5月、京都大学経済学部長(1973年1月まで、1977年1月から1977年5月まで)[1]。1987年、退官[2]、京都大学名誉教授。同年、大阪産業大学経済学部教授。
1992年、福井県立大学経済学部教授。1996年4月、鹿児島経済大学(現鹿児島国際大学)学長。1999年11月、勲三等旭日中綬章。2003年、学校法人津曲学園理事長。
著書
[編集]単著
[編集]- 『重農学説と「経済表」の研究』(有信社, 1962年)
- 『近代経済学の歴史--マーシャル・ピグー・ロバートソン・ケインズ』(有信社, 1965年/講談社[講談社学術文庫], 1997年)
- 『ケネーからスラッファへ――忘れえぬ経済学者たち』(名古屋大学出版会, 1990年)
- 『スラッファ経済学の現代的評価』(京都大学学術出版会, 1993年)
共編著
[編集]- (溝川喜一と)『経済原論』(春秋社, 1975年)
- (杉原四郎・鶴田満彦・松浦保と)『経済思想史(1)古典学派の経済思想』(有斐閣, 1977年)
- (宮本義男と)『教養の経済学――マルクス経済学と近代経済学の基礎』(有斐閣, 1978年)
訳書
[編集]- 『ケネー全集(1-3)』(有斐閣, 1951-1952年)
- ピエロ・スラッファ『商品による商品の生産――経済理論批判序説』(有斐閣, 1962年)
- J・マルシャル, J・ルカイヨン『貨幣的分析の基礎――ヴィクセルからケインズまで』(ミネルヴァ書房, 1978年)
- ルイジ・パシネッティ『生産理論――ポスト・ケインジアンの経済学』(山下博・山谷恵俊・瀬地山敏共訳、東洋経済新報社, 1979年)
- S・ホランダー『リカードの経済学』(日本経済評論社, 1998年)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h 『菱山泉教授・略歴・著作目録』京都大學經濟學會、1987年1月。doi:10.14989/134173 。2022年5月31日閲覧。
- ^ 池上惇「菱山泉教授・献辞 (菱山泉教授記念號)」『經濟論叢』第139巻第1号、京都大學經濟學會、1987年1月。