デニス・ロバートソン

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デニス・ロバートソン
新古典派経済学(ケンブリッジ学派)
生誕 (1890-05-23) 1890年5月23日
サフォーク, Lowestoft
死没 (1963-04-21) 1963年4月21日(満72歳没)
ケンブリッジシャー, ケンブリッジ
国籍 イギリスの旗 イギリス
研究機関 ロンドン大学
ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ
研究分野 景気変動論、貨幣論
母校 ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ
影響を
受けた人物
アルフレッド・マーシャル
ジョン・メイナード・ケインズ
論敵 ジョン・メイナード・ケインズ
実績 銀行政策, 産業変動
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デニス・ロバートソン(Dennis Holme Robertson、1890年5月23日 - 1963年4月21日)は、イギリス経済学者
アーサー・セシル・ピグーのあとをついでケンブリッジ大学教授となる。ケインズと仲は良かったが、経済理論については基本的に同調しなかった。

略歴[編集]

業績[編集]

  • 『産業変動の研究』(1915年)が実物分析を中心にしていたのに対し、『貨幣』(初版1922年、第4版1948年)、『銀行政策と価格水準』(1926年)では貨幣面を明らかにした。
  • ケインズとは仲が良かったが、ロバートソンの経済学の考えは大陸的な要素が強く、とくに『貨幣論』後は盛んに論争が行われた。 
  • 名文家としても著名であった。

著作[編集]

  • A Study of Industrial Fluctuations, P.S.King &Son, 1915.
  • "Economic Incentive", Economica, 1921.
  • Money, Nisbet & Co.Ltd, 1922 (第4版1947年『貨幣』、安井琢磨熊谷尚夫訳、岩波書店、1956年).
  • The Control of Industry, 1923.
  • "Those Empty Boxes", EJ, 1924 .
  • Banking Policy and the Price Level, Staples Press, 1926(『銀行政策と価格水準』、高田博訳、厳松堂書店、1955年).
  • "Increasing Returns and the Representative Firm", EJ, 1930.
  • Economic Fragments, 1931.
  • "Saving and Hoarding", EJ, 1933.
  • "Some Notes on Mr Keynes's "General Theory of Employment"", QJE, 1936.
  • "Alternative Theories of the Rate of Interest", EJ, 1937.
  • "Mr Keynes and Finance: A note", EJ, 1938.
  • Essays in Monetary Theory, 1940.
  • "Wage Grumbles", in Readings in the Theory of Income Distribution, 1949.
  • Utility and All That, 1952.
  • Britain in the World Economy, 1954.
  • Economic Commentaries, 1956.
  • Lectures on Economic Principles, 1957-9.
  • Growth, Wages, Money, 1961.
  • Essays in Money and Interest, 1966.

参考文献[編集]

  • Fletcher, G., Understanding Dennis Robertson : The Man and His Work, Edward Elgar, 2000.
  • Goodhart, C., Understanding Dennis Robertson : The Man and His Work (review). History of Political Economy 34(4) : 814-815, 2002.
  • Presley, J. R., Robertsonian Economics, Macmillan, 1979.
  • Presley, J. R., D.H.Robertson 1890-1963. In D. P. O'brien and J. R. Presley (eds.) Pioneers of Modern Economics in Britain, Macmillan, 1981(『近代経済学の開拓者』、井上琢智他訳、昭和堂、1986年).
  • 明石茂生、『マクロ経済学の系譜――対立の構造』、東洋経済新報社、1988年.
  • 安部大佳、「D.H.ロバートソンの著作文献」、『経営学論集』、龍谷大学、41(3・4):97-115、2002年.
  • 小原英隆、「デニス・ロバートソンの実物的景気循環論と財政・金融政策――現代リアルビジネスサイクル理論とケインズ『貨幣論』との関係」、『社会科学研究』、49(1): 75-134、1997年.
  • 小原秀隆、「ファイナンス制約モデルの先駆としてのロバートソンの貨幣動学理論――ケインズとは別方向の「進化」」、『社会科学研究』、49(4): 91-245、1998年.
  • 河野良太、「ロバートソンの貯蓄−投資分析」、『経済情報学研究』、28、2003年.
  • 下平裕之、「D.H.ロバートソンの貨幣経済論――信用経済の安定分析」、『一橋論叢』、114(6): 104-118、1995年.
  • 下平裕之、「デニス・ロバートソン『産業変動の研究』の歴史的意義――マーシャル価値論と過剰投資説の統合への試み」、『一橋論叢』、116(6): 43-56、1996年.

外部リンク[編集]