コンテンツにスキップ

第四只見川橋梁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第四只見川橋梁
第四只見川橋梁(2018年5月)地図
基本情報
日本の旗 日本
所在地 福島県大沼郡金山町
交差物件 只見川
用途 鉄道橋
路線名 JR只見線
開通 1956年
構造諸元
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
テンプレートを表示

第四只見川橋梁(だいよんただみがわきょうりょう)は、福島県大沼郡金山町只見川に架かる東日本旅客鉄道(JR東日本)只見線鉄道橋である。

概要

[編集]

国鉄会津線(現・只見線)の会津宮下駅 - 会津川口駅間の延伸工事に伴って1953年昭和28年)に完成し、1956年(昭和31年)に供用開始した。会津水沼駅 - 会津中川駅間の阿賀野川水系只見川に架かる全長199.11 mの橋梁である(外部リンク参照)。

2021年令和3年)に17施設からなる「只見線鉄道施設群」の1つとして土木学会選奨土木遺産に認定された[1][2][3]

平成23年7月新潟・福島豪雨の影響

[編集]

2011年(平成23年)7月の新潟・福島豪雨では、只見川の増水・氾濫により本橋梁が冠水したが、下路式トラス橋のためか流失する事態は免れている。なお、流木などの衝突により本橋梁のトラス桁および敷設されたレールが歪んでしまっている。また、宮下方の鉄筋コンクリート桁の手前辺りが路盤崩落している。

同年9月末より、会津宮下駅 - 会津川口駅間の2011年内の運転再開に向けて、本橋梁および周辺の路盤の復旧作業[4]を行っていたが、同年11月末には復旧完了となった。同年12月3日より、会津宮下駅 - 会津川口駅間が運転再開となっている。

構造

[編集]

鉄筋コンクリート桁、プレートガーダー桁、トラス桁の混成形式であり、トラスは横河橋梁製作所(現横河ブリッジ)製である。

  • 1連目:単線上路式コンクリート桁(支間長9.60 m)
  • 2 - 4連目:単線上路式コンクリート桁(支間長9.80 m)
  • 5 - 6連目:単線上路式プレートガーダー(支間長19.20 m)
  • 7連目:単線下路式曲弦ワーレントラス(支間長77.5 m)
  • 8 - 9連目:単線上路式プレートガーダー(支間長19.20 m)

また、鉄筋コンクリート桁とプレートガーダー桁が若干カーブしているため、橋梁全体がS字を描いているのが特徴である。

周辺

[編集]

その他

[編集]
  • 只見川に架かる本橋梁は、鉄道ファンやカメラマンの有名撮影ポイントとなっている。

脚注

[編集]
  1. ^ “福島県境の只見線鉄道施設群が認定 土木学会の選奨土木遺産 全線再開通への弾みに”. 福島民報. (2021年9月29日). https://www.minpo.jp/news/moredetail/2021092990757 2021年9月29日閲覧。 
  2. ^ 令和三年度土木学会選奨土木遺産が決まりました”. 土木学会 (2021年9月28日). 2021年9月29日閲覧。
  3. ^ 令和三年度 土木学会選奨土木遺産 一覧”. 土木学会 (2021年9月28日). 2021年9月29日閲覧。
  4. ^ 只見線”. 金山町観光情報センターOASISのブログ (2011年10月16日). 2011年10月21日閲覧。

外部リンク

[編集]

座標: 北緯37度28分57.6秒 東経139度33分14.0秒 / 北緯37.482667度 東経139.553889度 / 37.482667; 139.553889