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益田勝実

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ますだ かつみ

益田 勝実
生誕 (1923-06-29) 1923年6月29日
日本の旗 日本 山口県下関市
死没 (2010-02-06) 2010年2月6日(86歳没)
出身校 東京大学
職業 国文学者
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益田 勝実(ますだ かつみ、男性、1923年〈大正12年〉6月29日 - 2010年〈平成22年〉2月6日)は、日本国文学者。古代文学専攻。元・法政大学文学部教授

人物

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山口県下関市出身。東京大学文学部卒業、同大学大学院修士課程修了、法政大学に勤務、1967年に教授。1989年(平成元年)3月退職。

説話研究や柳田國男[1]らの民俗学の視点を導入した研究で知られる。2006年『益田勝実の仕事』で毎日出版文化賞受賞。

梅原猛の『水底の歌』が刊行され賞賛されていた時、益田はその決定的な矛盾を指摘した(『文学』1975年4月)。その書き方が、このような本はまともに相手にすべきものではない、というものだったため、梅原は反論し(同10月号)、実質上、益田の指摘が正しいことを認めつつ激しく罵倒したため、益田は再反論で、弱っていると書いた(同12月号)。

2010年2月6日、老衰により死去。86歳没。

著書

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  • 『説話文学と絵巻』 三一書房 1960、新版1977
  • 『火山列島の思想』 筑摩書房 1968、新版1983/ちくま学芸文庫、1993/講談社学術文庫、2015
  • 『記紀歌謡 日本詩人選(1)』 筑摩書房、1972、再版1976
  • 『深層の日本文化』 富山県教育委員会、1973。小冊子
  • 『秘儀の島 日本の神話的想像力』 筑摩書房、1976
  • 古事記 古典を読む』 岩波書店、1984/岩波同時代ライブラリー、1996
  • 『益田勝実の仕事』(全5巻) ちくま学芸文庫、2006。鈴木日出男・天野紀代子監修
    1. 説話文学と絵巻 炭焼き翁と学童 民俗の思想[2]
    2. 火山列島の思想 歌語りの世界 夢の浮橋再説ほか
    3. 記紀歌謡 そらみつ大和 万葉の海ほか
    4. 秘儀の島 神の日本的性格 古代人の心情ほか
    5. 国語教育論集成。幸田国広
  • 『日本列島人の思想』 青土社、2015

脚注

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  1. ^ 編著に『現代日本思想大系29 柳田国男』筑摩書房、1965年
  2. ^ 元版は編著『現代日本思想大系30 民俗の思想』筑摩書房、1964年

参考

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