由井常彦
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由井 常彦[1](ゆい つねひこ[2]、1931年(昭和6年)6月14日[3] - )は、日本の経営史学者。学位は、経済学博士[2]。明治大学名誉教授[2]。専門は日本経営史・日本経済史[1]。
人物
[編集]長野県南佐久郡青沼村(現・佐久穂町)生まれ。与志本代表・由井七郎右衛門の四男[4]、由井定右衛門の甥[4]。父親は木材と炭の商売をしていた[5]。
旧制武蔵高等学校を経て、東京大学経済学部卒業。1960年、東京大学大学院社会科学研究科経済史学博士課程修了[1]。明治大学経済学部講師。1963年、助教授。1965年、「中小工業政策の史的研究」で東京大学より経済学博士の学位を取得。1968年、明治大学経営学部教授、日本経営史研究所専務理事に就任し、文部省大学設置審議会委員を務める。1998年に退官、名誉教授。
文京女子大学教授。ロンドン大学、パリ大学、北京外国語大学客員教授、公益財団法人三井文庫常務理事・文庫長、財団法人日本経営史研究所会長、名誉会長。
家族・親族
[編集]- 由井家
著書
[編集]- 『中小企業政策の史的研究』東洋経済新報社 1964
- 『清廉の経営 『都鄙問答』と現代』日本経済新聞社 1993
- 『安田善次郎 果報は練って待て』ミネルヴァ書房「ミネルヴァ日本評伝選」 2010
- 『講話 歴史が語る「日本の経営」 その進化と試練』PHP研究所 2015
共編著
[編集]- 『商工政策史 第12巻 中小企業』編 商工政策史刊行会 1963
- 『マイクロフィルム版営業報告書集成 解説・収録書総目録』編 雄松堂フィルム出版 1966
- 『財界人思想全集 経営哲学・経営理念』全2巻 中川敬一郎共編 ダイヤモンド社 1969-70
- 『近代日本経営史の基礎知識 明治維新期から現代まで』中川敬一郎・森川英正共編 有斐閣 1974
- 『日本経営史講座 第2巻 工業化と企業者活動』責任編集 日本経済新聞社 1976
- 『日本の経営発展 近代化と企業経営』J.ヒルシュマイヤー共著 東洋経済新報社 南山大学経済経営研究叢書 1977
- 『日本の企業家 2 大正篇 波瀾の時代への挑戦者』共著 有斐閣新書 1978
- 『明治経営名著集完全復刻版解説』ダイヤモンド社 1978
- 『憂楽五十年 芦原義重-回顧と展望』編 日本経営史研究所 1978
- 『日本財閥経営史 安田財閥』編 日本経済新聞社 1986
- 『日本全国諸会社役員録』全16巻 浅野俊光共編 柏書房 1988-89
- 『セゾンの歴史 変革のダイナミズム』編 上・下 小山周三・橋本寿朗著 リブロポート 1991
- 『革新の経営史 戦前・戦後における日本企業の革新行動』橋本寿朗共編 有斐閣 1995
- 『日本経営史 3 大企業時代の到来』大東英祐共編 岩波書店 1995
- 『堤康次郎』編 老川慶喜・前田和利共著 リブロポート 1996
- 『西野恵之助伝』編 日本経営史研究所 1996
- 『国際比較・国際関係の経営史』森川英正共編 名古屋大学出版会 1997
- 『社史で見る日本経済史 別巻 日本社史名著解題』監修 ゆまに書房 1998
- 『豊田喜一郎伝』和田一夫共著 トヨタ自動車歴史文化部企画・編纂 名古屋大学出版会 2002
- 『セゾンの挫折と再生』田付茉莉子・伊藤修共著 日本経営史研究所編纂 山愛書院 2010
- 『日本の経営 産業経営史シリーズ』三和良一・三和元共編著 日本経営史研究所 2012
- 『歴史の立会人 昭和史の中の渋沢敬三』武田晴人共編 日本経済評論社 2015
- 『由井常彦回顧録 経営史研究の志とご縁と実践』佐々木聡・阿部武司共編 冨山房インターナショナル 2024
- 翻訳ほか
論文
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c 講師プロフィール由井 常彦渋沢栄一記念財団。2022年9月15日閲覧。
- ^ a b c d e f 『人事興信録 第43版 下』ゆ1頁。
- ^ 『現代日本人名録』
- ^ a b 『人事興信録 第14版 下』ユ2頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2020年11月7日閲覧。
- ^ 企業家研究と伝記執筆 - 由井常彦先生に聞く - 由井常彦・宮本又郎・橘川武郎、企業家研究(第3号)2006.6、60頁。