「十勝三股駅」の版間の差分

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|画像説明 = 鉄道営業末期の駅構内全景(1978年12月頃撮影)
|画像説明 = 鉄道営業末期の駅構内全景(1978年12月頃撮影)

2021年5月5日 (水) 20:35時点における版

十勝三股駅
とかちみつまた
Tokachimitsumata
幌加 (7.0 km)
所在地 北海道河東郡上士幌町字三股
北緯43度30分35秒 東経143度9分0.5秒 / 北緯43.50972度 東経143.150139度 / 43.50972; 143.150139
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 士幌線
キロ程 78.3 km(帯広起点)
電報略号 ミマ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
3人/日
-昭和56年(バス代行時)-
開業年月日 1939年昭和14年)11月18日
廃止年月日 1987年昭和62年)3月23日
備考 バス代行の後路線廃止に伴い廃駅
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1977年の十勝三股駅と周囲約750m範囲。下が糠平方面。幌加に比べ、こちらは民家がかなり残っている。しかし駅裏のストックヤードには、かつては山のように積まれていた木材の姿は無い。糠平側の駅裏に転車台が残されている。上側には留辺志部(現在の上川駅)方面に伸びる予定であった路盤整備跡が、営林署貯木場の専用線に転用されていた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

十勝三股駅(とかちみつまたえき)は、かつて北海道河東郡上士幌町字三股にあった、日本国有鉄道(国鉄)士幌線廃駅)である。北海道内の停車場としては当時最高地点(海抜約661m)に位置し、同線の終着駅であった。

駅構造

駅舎は西側にあって横に貨物ホームを持ち、島状の単式ホーム1面1線と、駅舎とホーム間に貨物線を有したほか、駅裏側に2本の副本線と、そこから南側の転車台を持つ車庫へ分岐する入出区線があった。また留辺志部(現在の上川駅)方面へ伸ばす予定だった路盤が数百メートル北へ伸びていたが、林業が盛んだった頃は営林署がその周囲にストックヤード(土場)を設け、路盤に軌道を敷設して本線と接続していた。さらにこのストックヤードを挟む形で森林鉄道の軌道が引かれており、ヤードの北で一旦合流した後、1本は音更川上流の御殿大橋付近へ、もう1本は中の川上流へ向かっていた。

歴史

列車代行バス

駅周辺の人口流出が進んだため、1978年12月25日ダイヤ改正により士幌線糠平駅 - 十勝三股駅間は列車の運転を休止し、上士幌タクシーが受託するマイクロバスによる代行輸送となった。これは路線廃止ではなく、あくまでも「代行」という扱いであり、1987年の廃止まで名目上同区間は鉄道路線として、また当駅も駅として存続していた。そのため隣の幌加駅とともに国鉄の時刻表にも引き続き掲載されていたが、廃止されるまでの間、両駅とも再び列車が発着することはなく、事実上は廃駅となっていた。

駅跡

貨物(木材)輸送時代を偲ばせる広い構内跡が残っている。1998年末まで駅舎および構内は撤去されず残されていた。周辺には「十勝三股」バス停留所があり、内部に現役時代の駅舎で使われていた拾得物用の黒板が展示されており、またディスカバー・ジャパン駅スタンプ台が書籍置き場として利用されている。他には森林鉄道車庫(一部倒壊)、保育所跡、旧郵便局(現、個人宅)、上士幌町立三股小中学校跡地等、往時を偲ばせる遺構が散見される。

三股山荘

十勝三股の住民が経営するログハウス造りの喫茶店「三股山荘」がある。店内には十勝三股駅を再現した模型や士幌線営業当時の資料が展示されており、出入口の脇にはレプリカの駅名標とレールが置いてある。バス代行輸送を担った上士幌タクシーと深い関わりがあり、当時の様々な情報を得ることができる。

現状

旭川方面行き(糠平方面から到着)停留所

廃止後、糠平地区以外はほぼ無人と化した沿線の極端な過疎化によって上士幌タクシーの代替バスは年々減便を繰り返し、最終的には1往復となったが、2003年9月いっぱいで廃止され同年10月より帯広 - 糠平 - 旭川間の都市間バスであるノースライナーみくに号が十勝三股停留所を新設し、幌加温泉入口・糠平方面との乗降も可能として代替している。

隣の駅

日本国有鉄道
士幌線
幌加駅 - 十勝三股駅
  • バス代行輸送開始時、幌加 - 十勝三股間に幌加温泉入口バス停を新設したが時刻表には掲載なし。

脚注

  1. ^ a b c d e f 停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ JTB 1998年10月発行
  2. ^ a b c 東北海道の林業 帯広営林局 昭和44年発行
  3. ^ 東北海道の林業 帯広営林局 昭和44年発行 P359 表・貯木場現況による。なお、昭和26年版全国専用線一覧では、帯広営林局側線300mと記載。
  4. ^ 河野哲也「北海道の森林鉄道,殖民軌道」『鉄道ピクトリアル』No.733