「捜査官X」の版間の差分
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[[1917年]]初夏の中国[[雲南省]]の小さな村で奇妙な事件が発生する。両替商に押し入った2人組の強盗が謎の死を遂げる。捜査官シュウは強盗の1人が指名手配中の凶悪犯イェンだったことに驚く。一介の紙職人ジンシーの必死の抵抗で強盗犯たちは自滅したという。イェンの両目が充血していたことから、殺しのプロだと気づいたシュウはジンシーへの尋問を開始する。妻アユー、幼い2人の子どもと慎ましく暮らすジンシーは好人物だと誰もが口を揃える。ようやく、故郷の[[荊州]]で殺人を犯して10年の刑に服した後、この村に流れ着いた、という告白を引き出す。蠅も寄り付かない強さを試すために背後から鎌を振り下ろすが、抵抗されない。 |
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荊州でジンシーの過去を探っていた同僚からジンシーが凶悪な暗殺集団「七十二地刹(ちさつ)」のナンバー2ではないかという情報が入る。上司は手を引けというが、シュウは逮捕状を手に村へ急ぐ。村に「七十二地刹」の一味が押し寄せ、ジンシーを試す。彼は「七十二地刹」の教主の息子タンロンだったのだ。家族の前で母子の厳しい戦いが始まる…。 |
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「七十二地刹」が襲ってくるが、シュウがツボで死んだふりをさせて逆襲。左腕を切り<ref>この映画で教主を演じ、『[[片腕ドラゴン]]』([[1972年]])と『[[片腕カンフー対空とぶギロチン]]』([[1975年]])監督・主演へのジミー・ウォングへのオマージュとなっている。</ref>、恩は返したといって絶縁。教主との激しい戦いが始まる…。 |
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==出演== |
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2015年6月4日 (木) 02:16時点における版
捜査官X | |
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タイトル表記 | |
繁体字 | 武俠 |
簡体字 | 武侠 |
拼音 | Wŭ xiá |
粤語拼音 | mou5 haap6 |
英題 | Dragon |
各種情報 | |
監督 | ピーター・チャン |
脚本 | オーブリー・ラム |
製作 |
ピーター・チャン ジョジョ・ホイ |
出演者 |
ドニー・イェン 金城武 タン・ウェイ ジミー・ウォング クララ・ウェイ リー・シャオラン |
音楽 |
チャン・クォンウィン ピーター・カム チャッチャイ・ポンプラパーパン |
主題歌 |
「迷走江湖」 作詞作曲: ドウ・ウェイ 歌: ドウ・ウェイ |
撮影 |
ジェイク・ポロック ライ・イウファイ |
アクション指導 |
ドニー・イェン(アクション監督) 谷垣健治、イム・ワー |
衣装 | ドラ・ン |
美術 | イー・チュンマン、スン・リウ |
製作会社 |
我們製作有限公司 星美伝媒集団有限公司 鼎盛文化産業投資有限公司 幸福藍海影視文化集団有限責任公司 雲南電影制片廠 |
配給 |
我們発行有限公司 立基電影発行 ワインスタイン・カンパニー ブロード・メディア・スタジオ |
公開 |
2011年7月4日 2011年7月22日 2011年7月28日 2012年4月21日 2012年11月30日 その他アジア各国で公開 |
上映時間 | 115分 |
製作国 | 香港 中国 |
言語 | 普通話、四川語 |
『捜査官X』(そうさかんX、原題:武侠、英題:Dragon)は、2011年に公開された香港・中国合作映画。
概要
邦題『捜査官X』の「X」は金城武が演じる徐百九(シュウ・バイジュウ)の姓である徐の中国語ピン音読みxú からきているという。劇中で金城武が喋っているのは中国四川省の方言である四川語で、二枚目人気俳優の口から出る意外ななまりが中華圏公開時に大きな話題を呼んだ。なお、ドニー・イェンと教主の妻が駆け抜ける屋根の撮影にはワイヤーや安全装置は一切使用されていない。教主の妻は、過去に女性クンフースターとして一世を風靡したクララ・ウェイ(ベティ・ウェイ)。そして教主は、かつてアジアで「天皇巨星」と呼ばれたクンフー映画の大スタージミー・ウォングが演じている。
アクション監督もつとめたドニー・イェンを補佐するスタントコーディネーターに谷垣健治とイム・ワー。日本人スタントマンも参加した。
第64回カンヌ国際映画祭特別招待作品。第16回釜山国際映画祭特別招待作品。第7回大阪アジアン映画祭クロージング作品。第55回サンフランシスコ国際映画祭特別招待作品。第2回フランス中国映画祭上映作品。第28回LAアジア太平洋映画祭特別招待作品。第67回エディンバラ国際映画祭特別招待作品。第16回ファンタジア国際映画祭特別招待作品。第11回NYアジアン映画祭特別上映作品。
アメリカTIME誌では、公開館が少なかったにもかかわらず2012年度"TOP10 BEST MOVIES"の8位に選ばれている [1]。
あらすじ
1917年初夏の中国雲南省の小さな村で奇妙な事件が発生する。両替商に押し入った2人組の強盗が謎の死を遂げる。捜査官シュウは強盗の1人が指名手配中の凶悪犯イェンだったことに驚く。一介の紙職人ジンシーの必死の抵抗で強盗犯たちは自滅したという。イェンの両目が充血していたことから、殺しのプロだと気づいたシュウはジンシーへの尋問を開始する。妻アユー、幼い2人の子どもと慎ましく暮らすジンシーは好人物だと誰もが口を揃える。ようやく、故郷の荊州で殺人を犯して10年の刑に服した後、この村に流れ着いた、という告白を引き出す。蠅も寄り付かない強さを試すために背後から鎌を振り下ろすが、抵抗されない。
荊州でジンシーの過去を探っていた同僚からジンシーが凶悪な暗殺集団「七十二地刹(ちさつ)」のナンバー2ではないかという情報が入る。上司は手を引けというが、シュウは逮捕状を手に村へ急ぐ。村に「七十二地刹」の一味が押し寄せ、ジンシーを試す。彼は「七十二地刹」の教主の息子タンロンだったのだ。家族の前で母子の厳しい戦いが始まる…。
「七十二地刹」が襲ってくるが、シュウがツボで死んだふりをさせて逆襲。左腕を切り[2]、恩は返したといって絶縁。教主との激しい戦いが始まる…。
出演
役名、俳優、日本語吹替の順に表記。
- リュウ・ジンシー/タン・ロン - ドニー・イェン(大川透)
- シュウ・バイジュウ - 金城武(東地宏樹)
- アユー - タン・ウェイ(湯屋敦子)
- 七十二地刹教主 - ジミー・ウォング(町田政則)
- 教主の妻 - クララ・ウェイ(渡辺育子)
- シュウの前妻 - リー・シャオラン(石田嘉代)
- リュウ家長男ファンジェン - チェン・ウェイ(小日向みわ)
- リュウ家次男シャオティン - 李家民(小林未沙)
- 逃亡犯イェン・ドンシェン - ユー・カン(菊本平)
- 逃亡犯小個子 - 谷垣健治(中尾一貴)
- シュウの密偵 - チアン・ウー
スタッフ
- 監督:ピーター・チャン
- 製作:ピーター・チャン、ジョジョ・ホイ
- 脚本:オーブリー・ラム
- 撮影:ジェイク・ポロック、ライ・イウファイ
- 美術:イー・チュンマン、スン・リウ
- 衣裳:ドラ・ン
- 音楽:チャン・クォンウィン、ピーター・カム、チャッチャイ・ポンプラパーパン
- 主題歌:「迷走江湖」
作詞作曲: ドウ・ウェイ
歌: ドウ・ウェイ - アクション監督:ドニー・イェン
- スタントコーディネーター:谷垣健治、イム・ワー
- スタント:大内貴仁、佐久間一禎、稲留正樹、他
主な受賞
- 第48回台湾金馬奨
- 最佳動作設計賞(ドニー・イェン)、最佳視覚効果賞、最佳美術設計賞
- 最佳撮影賞、最佳美術指導賞、最佳原創音楽賞
- 第31回香港電影金像奨
- 最佳撮影賞、最佳原創電影音楽賞
- 第1回幕后英雄盛典(第1回HAMILTON BEHIND THE CAMERA AWARDS)
- 最佳動作指導賞(ドニー・イェン)、最佳美術指導賞
ソフトウェア
- 日本では2012年10月12日に、TSUTAYAにて独占レンタル開始。2012年11月2日にDVDならびにBlu-rayがハピネットより発売。セル版の特典にはメイキング映像や、大槻ケンヂと本作にて出演ならびアクション指導を務めた谷垣健治のオーディオ・コメンタリーがついている。
- 香港盤ならび韓国盤には普通話、広東語(ドニー・イェン、金城武、タンウェイ本人の声)音声トラックが収録されている。
脚注
- ^ “TIME Top 10 Everything of 2012/Top 10 Best Movies 8.Dragon”. TIME. 2014年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月4日閲覧。
- ^ この映画で教主を演じ、『片腕ドラゴン』(1972年)と『片腕カンフー対空とぶギロチン』(1975年)監督・主演へのジミー・ウォングへのオマージュとなっている。
外部リンク
- 『捜査官X』日本公式サイト
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