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2013年4月20日 (土) 01:31時点における版
システムエンジニア(略称:SE)は、日本の情報処理分野で使用されている、コンピューター技術者の分類や職位などを表す和製英語である。
用語
「システムエンジニア」は和製英語である。英語圏では一般に、ソフトウェアの開発に関わる者は「ソフトウェア開発者」 (Software developer)、その中でプログラミングを行う者はその技術レベルに関わらず「プログラマ」などが使用されている。なお「Systems Engineer」が使用される場合もある[1]が、通常はシステム工学に携わる技術者を指している。
概要
日本では、情報処理分野のいわゆる上流工程、あるいは上位的な役割を担当する技術者を「システムエンジニア」と呼んで、実装中心の「プログラマー」や操作中心の「オペレータ」などと区別する場合がある。また主にハードウェアの配置・保守・修理を行う技術者はカスタマエンジニアと呼ばれる場合もある。
システムエンジニアという言葉の意味を明確に定義するものは存在せず、その職務範囲は企業や団体によってまちまちである。おおまかには、情報システムまたはソフトウェア開発の要求定義、設計、開発、運用などや、それらを統括管理するプロジェクトマネジメントなどに従事する者がシステムエンジニアと呼ばれる傾向がある。
また企業によっては、比較的単純なプログラミングが中心の「プログラマ」よりも上位で、高度な設計を行う「アーキテクト」よりは下位の職位をあらわす名称として使っている。
作業内容
システムエンジニアが担当する主な作業は、ソフトウェア開発工程の中では、要求定義・見積もり・設計・ソフトウェアテスト・システム移行・保守・運用管理などがある。情報工学(計算機科学、ソフトウェア工学、システム工学、etc.)の知識・経験の他、コンサルタント、プロジェクト管理、ITサービスマネジメントなどの知識・経験が求められる場合もある。
コンピュータやソフトウェアに関する知識だけでなく、他方では、ユーザーのニーズをつかむ能力、顧客の業務・業界に関する知識、プロジェクトマネジメントや品質管理の技術、業界標準やベストプラクティスの知識、各ステークホルダーとの交渉能力、なども求められる場合がある。
資格
システムエンジニアの業務を行うために必要な資格は存在しない。
しかしながら、一定の能力を保有していることを他者に示す(または自分の能力を試す)ための公的資格として以下の例がある:
上記の公的資格の例のほか、各メーカーやベンダーまたはコミュニティや非営利法人による各種の民間資格が存在する。