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== あらすじ ==
== あらすじ ==
早乙女ひなたは高校入学して数日、超タイプの男子・苑に告白される。初めて彼氏が出来て浮かれていたが、実は苑は尋常でない男嫌いで、女装が趣味の超美人であった。初めはその荷の重さに断ろうとしていたひなただったが、真っ直ぐに自分のことを好きでいてくれる苑のことを本気で好きになっていく。
早乙女ひなたは高校入学して数日、超タイプの男子・苑に告白される。初めて彼氏が出来て浮かれていたが、実は苑は尋常でない男嫌いで、[[女装]]が趣味の超美人であった。初めはその荷の重さに断ろうとしていたひなただったが、真っ直ぐに自分のことを好きでいてくれる苑のことを本気で好きになっていく。


== 登場人物 ==
== 登場人物 ==

2011年6月11日 (土) 17:05時点における版

Template:継続中の作品

うそつきリリィ
ジャンル コメディ漫画
漫画
作者 小村あゆみ
出版社 集英社
掲載誌 マーガレット
レーベル マーガレットコミックス
巻数 既刊5巻[1](2011年4月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

うそつきリリィ」は、小村あゆみによる日本漫画作品。『マーガレット』(集英社)にて連載中。単行本は2011年4月現在、同社のマーガレットコミックスより4巻まで刊行されている(他に、『うそつきリリィ 0 番外編』というタイトルの番外編集の単行本がある)。通称は「うそリリ」。タイトルの由来は、「見た目は百合だが本当は違う」という本編の内容から。ちなみに本作は、もともと『マーガレット』2009年18号に読み切り作品として掲載されたものが評判を呼び、同年23号から連載化されたのだが、最初の読み切りは長らく「幻の読み切り」と呼ばれ、単行本には収録されていなかった。現在、最初の読み切りは『うそつきリリィ 0 番外編』に収録されている。2011年3月25日から集英社が運営するヴォイスコミックステーションサイト「VOMIC」にてラジオドラマ化され、全4回が公開されている。

物語構成

基本は季節関係なく進んでいくが、何故かひなた達が1年時に3年だった者が進級時に未だ在学していたり、ひなた達が2年から進級した時にまた2年だったりと、時間軸はねじれている模様。主に作者の都合で変える場合が多いらしく、この珍現象については作中でも何度か突っ込まれている。

あらすじ

早乙女ひなたは高校入学して数日、超タイプの男子・苑に告白される。初めて彼氏が出来て浮かれていたが、実は苑は尋常でない男嫌いで、女装が趣味の超美人であった。初めはその荷の重さに断ろうとしていたひなただったが、真っ直ぐに自分のことを好きでいてくれる苑のことを本気で好きになっていく。

登場人物

主要人物

※声はVOMIC声優

早乙女 ひなた(さおとめ ひなた)
声‐大亀あすか
主人公。素敵な恋愛に憧れる恋愛初心者。超タイプの男子である苑(男の姿の時)に告白され、その場でOKするが、その直後に苑が女装好きであることを知り、別れようとする。しかし、どこまでも真っ直ぐに自分を好きでいてくれる苑に心から惹かれ、本当のカップルになる。彼氏が自分より可愛くて男子にモテていることなど、悩みは尽きないが、最近は苑の女装にも慣れてきた。料理は下手ではないものの、「普通すぎてリアクションに困る」と友人から評価を受けている。男装するとかなりのイケメンになり、「ひなたくん」と呼ばれ一部女子から絶大な人気を誇る。
篠原 苑(しのはら えん)
声‐梶裕貴
ひなたの同級生で彼氏。幼少期より男所帯で育ったため男嫌いになり、常に女の子を見ていたいという欲求から女装で過ごすようになる。男時の素顔はかなりのイケメンで、ひなたの理想そのものだが、本人は男時の自分の素顔が大嫌いで、鏡やガラスに映った自分の男姿を見るとムカついてその鏡やガラスを叩き割ってしまう。大の女好きでどんな女の子にも優しく接するが、その中でもひなたの事は「世界一可愛い」と言い、特別大切にしている。
女装はメイクや衣装など外見にはこだわるが、下着等は男物を着用しており、女物でも水着などは着ない。(そのため水泳の授業は見学している)。料理は苦手だが、唯一の得意メニューはスペアリブ

ひなた・苑の友人達

高梨 直太(たかなし なおた)
声‐緑川光
男嫌いの苑とまともに付き合うことのできる数少ない男友達の1人。普段は素っ気無かったり、水を差すような言動ばかりだが、お互いに悩むひなたや苑にアドバイスをする親切な一面もある。好きな女性のタイプは「巨乳で年上のエロイ女性」で、先輩の虎嶋玲奈(後述)とは彼氏彼女のような関係になっている。父親(後述)と仲が悪いためか、自分の家のことをあまり話そうとしないが、実家はかなりの大金持ちで、まるで公園のように広い屋敷に住んでいる。
芦屋 小町(あしや こまち)
声‐中原麻衣
ひなたの友達で中学からの付き合い。背が高く、黒髪ロングのかっこいい系女子。父親は剣術マニアの漫画家で、娘である彼女もかなりの剣術の腕前を持っている。男装した時には、ひなたに「神降臨」と言われるほど。ひなたに恋のアドバイスをしたり、色々と協力している。性格は男っぽいが料理は上手く、ひなたと一緒にバレンタインのチョコを作った時には、ショコラティエ並みの才能を発揮した。他人の恋愛を世話するのは好きだが、自分のこととなると顔を真っ赤にさせて照れ、自分の恋愛トークは苦手な様子。
天草 小次郎(あまくさ こじろう)
小町の彼氏。小町曰く「侍マンガオタク」で、常に和服を身に付け、長髪を後頭部で結い、刀を差している。彼の周りには常に木の葉が舞い、彼が歩くと床や道にそれが落ちる(春は花びらになる)。口調は「〜ぜよ」「〜でござる」「〜でごわす」「〜でありんす」など統一されておらず、キャラクターがブレている。男嫌いの苑とまともに付き合うことのできる数少ない男子の1人。ちなみにひなた達より1つ年下だが、実年齢よりも大人に見える(実はひなたの弟・太陽と友達)。名前の由来は作者の飼い猫。
橋本 笑・ニコ(はしもと えみ・にこ)
声‐内田真礼
ひなたの友達で双子。笑が姉でニコが妹。同じく双子の先輩である沢村兄弟と付き合っている。髪型は2人とも黒いおかっぱで、顔も体型も性格も酷似している。2人の見分け方として、制服時は笑は首にリボン、ニコは首にネクタイを付けているが、このリボンとネクタイを取るとひなたにも見分けがつかない。持ちネタは「幽体離脱」で、本当に幽体離脱する。ちなみに2人とも料理が出来ないらしく、ひなたと一緒にバレンタインのチョコを作った時にはチョコを爆発させた。ひなた曰く「あいつらの料理はもはや生物兵器」であり、家族全員料理下手。そのおかげで(?)彼女たちの家のゴキブリはみんな死んでいるという。なお、2人とも味オンチなので、自分たちの作った料理は平気で食べられる。
沢村 理央・塁(さわむら りお・るい)
ひなた達より一つ年上の先輩で、笑・ニコの姉妹と同じく双子。理央が兄で塁が弟。理央は笑の彼氏で眼鏡をかけている。そしてキャラが薄いことを気にしている。苑の記憶喪失時に「きおくそうしつ」というネタの強さに倒れた(作者曰くページ不足のとばっちり)。塁はニコの彼氏で幽霊が見えるらしい。笑・ニコと同じく味オンチなので、彼女たちの弁当を平気で食べられる。なお、彼ら兄弟と笑・ニコ姉妹の出会いと馴れ初めについては、単行本『うそつきリリィ 0 番外編』収録の読み切り「CLO CLO」(クロ・クロ)で紹介されている。
後藤 楓(ごとう かえで)
ひなたと苑の同級生(クラスは違う)。女の子だが、長身(苑より高い)でショートヘアのため、まるで男子のように見える。
「どんな女の子にも優しくしてくれる」という理由から苑にアタックをかけていたが、これに危険を感じたひなたが男装してわざと彼女に告白したり、「それは恋じゃない」などと説得したことで一時身を引く。その後は「なんかチヤホヤされたかったみたい……」と男装の道を歩み始めて女子たちの人気を集めるように。ひなたに好意的なため苑から危険視されていた。後に委員長(後述)のことが好きになり、庵(苑の兄・後述)の力を借りて超美人の女の子に変身した。
虎嶋 玲奈(こじま れいな)
ひなた達が1年生の時に3年生だった先輩。しかし、ひなた達が進級して2年生になった後もなぜか彼女は卒業せず3年生のまま在学している。
巨乳の肉食系女子。自分の思うことを遠慮なくはっきり言う性格で、典型的なツンデレ。ガオという小さなトラのような生き物を肩に乗せている。当初は直太がひなたを好きだと思い込み、その気持ちに気付かないひなたを引っ叩いたことがある。現在は直太と彼氏彼女のような関係。
ちなみに、初登場時には彼女の名前は決まっていなかった。作者によると、彼女の名前は読者のアイデアによるものだという。
相川 颯一朗(あいかわ そういちろう)
元・ひなたと苑のクラスメイト。初登場以来ずっと名前がなく、「委員長」とだけ呼ばれていた。女装苑が好きだったが、次第に後藤に惹かれていく。身長は後藤より低いが、男子としては決して低いわけではない。メガネを外すとイケメンになる。実はハーフで地毛は金髪だが、金髪でいると騒がれるので髪を染めている。女装度22で登場した服を作る人たちの内の一人(メガネをかけた女性)の弟らしい。

早乙女家

早乙女 太陽(さおとめ たいよう)
ひなたの弟。男装した時のひなたと瓜二つ。道で見かけた苑(女装時)に一目惚れしてしまう。苑が男でひなたの恋人だと判明した時には気を失うが、最終的には「姉ちゃんを泣かせたら許さない」と苑を認めた。が、その後も一応苑に好意を持っているようである。ひなたとの姉弟仲は良い様子。

篠原家

篠原 慎之介(しのはら しんのすけ)
苑の父。イケメンな中年男性で女好き。しかし、妻のことは大切に思っている。
篠原 庵(しのはら あん)
苑の長兄。職業は美容師で苑の髪型はすべて彼が整えている。軟派な性格で可愛ければ女でも男でも好きと言うほど。
篠原 軒(しのはら けん)
苑の次兄。女装時の苑を溺愛しているが、男姿の苑には興味がない(優先順位は女装時の苑>女子>男の苑)。しかし父から苑の姿が若い頃の母とそっくりだと聞き、マザコンとなるのが嫌で普通の女好きに落ち着いた模様。料理が上手く、篠原家の料理を担当している。
篠原 展(しのはら てん)
苑の弟。女装しなくても可愛い容姿のため、女子にいじられることが多く、女子にいい印象がない。そのため、男の人の方が好きで、苑の女装を残念に思っている。男装したひなたに一目惚れしたため、苑が太陽を呼び寄せひなたから遠ざけた。それ以来、太陽に好意を持っている。
篠原 琳(しのはら りん)
苑の母。海外で働いている。美人だが性格はきつい。夫のことを深く愛しているが、女好きの男が大嫌いなため、夫の性格には非常に苛立っている。彼女が日本から出たのもそれが理由。息子の苑が女装趣味になったと知った時には気を失うほど動転したが、苑が恋人のひなたを一途に愛していることには賛同している。

その他の人物

ラヴァーズ・カフェの店長(本名不明)
ひなたと苑がアルバイトをしているカップル限定の喫茶店「ラヴァーズ・カフェ」を経営する、初老っぽいメガネの男性。典型的なツンデレの性格。
当初、(店の前を偶然通りかかって窓ガラスに映った自分の姿を見てムカついた)苑に店の窓ガラスを叩き割られ、そのことを深く恨んでいたが、後日、(男の姿で謝りに行くのは気まずいので)女装して店に謝りに来た苑を、それとは知らずにその場でウエイトレスのアルバイトとして採用。その後、苑が店の窓ガラスを割った本人であることを知って困惑するも、恋人のひなたを喜ばせるためになりふりかまわず懸命に働く苑の姿にほだされ、そのままアルバイトを続けさせることにした。その後、男装したひなたもウエイターのアルバイトとして採用し、苑と一緒に店で働かせている。妻はすでに亡くなっている様子で、ガラの悪いチンピラ風の息子(すでに成人)がいる。
小町の父(本名不明)
漫画家。剣術マニアで、いつも和服を着ている。彼の作品「剣術小町」は、小町と小次郎をモデルにしているらしい。
直太の父(本名不明)
建設会社の社長で、独裁的な性格の人物。『マーガレット』の他の漫画に登場する大富豪の屋敷と比べれば小規模ではあるが、それでもかなりの広大な屋敷を構えている。息子の直太に一方的な政略結婚を押し付けようとしていて、直太とは不仲の状態が続いている様子。屋敷の中には、外からの侵入者を抹殺するための色々なを仕掛けている。

書誌情報

小村あゆみ 『うそつきリリィ』 集英社マーガレットコミックス〉、既刊5巻[1](2011年4月現在)

  1. 2010年4月23日発売、ISBN 978-4-08-846512-8
  2. 2010年8月25日発売、ISBN 978-4-08-846556-2
  3. 2010年12月24日発売、ISBN 978-4-08-846599-9
  1. (番外編)2011年3月25日発売、ISBN 978-4-08-846631-6
  1. 2011年4月25日発売、ISBN 978-4-08-846640-8

脚注

  1. ^ a b 集英社 コミックス・書籍検索サイト BOOKNAVI”. 集英社. 1月21日閲覧。accessdateの記入に不備があります。

外部リンク