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2011年2月4日 (金) 17:33時点における版
ローリエ(仏語:laurier)とは、月桂樹の葉を乾燥させた香辛料である。英語でベイ・リーフ(bay leaf)とも呼ばれる。
名称
日本ではローレル、ロリエ、ベイリーブズ、ゲッケイジュなどの名でも流通しているが、これらは各国語の綴りや発音の違いから来ている。生薬としては月桂葉(げっけいよう)と呼ばれるが、『日本薬局方』には収載されていないので、薬効を謳わない限りは食品である。オリンピック発祥のギリシャでは月桂冠が名誉の象徴となっているのは良く知られている。
成分
リナロール、ミルセン、オイゲノール、シネオールなどの精油成分を多く含み、芳香のもととなっている。精油を抗菌性のある外用薬の原料とする例がある[1]。
利用
月桂樹は小アジア原産の植物であるが、ローリエはトルコ、ギリシャ、イタリア、フランスなど、地中海沿岸を中心に栽培されるようになったため、ヨーロッパでよく使用されるスパイスとなっている。すがすがしく、明瞭な芳香があるので、香り付けに使用される。肉の臭みなどを消す働きがあり、欧風カレーやポトフなどの煮込み料理にはよく使用される。出汁・ソースなどにも利用される。オランダなど、ヨーロッパ北部ではハーリングなどのマリネにも利用される。
調理に使う際には、長時間煮込むと苦味が出てくるので注意。途中で取り出しやすいように、葉を刻まずに使う。
生の葉を使用することも出来るが、青臭さと苦みが出る。好みは分かれるところだが、保存の点も含め乾燥させて使うのが一般的である。自宅で作る場合には、葉がそり返らないように重しを乗せ、日陰で2週間ほど乾燥させる。
参考文献
<references>
- ^ 江蘇新医学院編、『中薬大辞典』、上海科学技術出版社、1986年