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== 生涯 ==
== 生涯 ==
[[ミシガン州]][[ロチェスター (ミシガン州)|ロチェスター]]生まれたアイリーンは不幸な子供時代を送ったといえる。父親に会ったことはないが、彼女の父親レオ・デイル・ピットマンは[[精神病]]を患い、児童を[[虐待]]した事もあったため[[カンサス州]]やミシガン州の[[精神病院]]に入退院を繰り返した。[[1969年]]、13歳の少女に対する強姦罪で有罪となり服役中に[[自殺]]した。アイリーンの母親ダイアン・ウォーノスは15歳のときにレオと結婚、キースとアイリーンの人の子供をもうけるが、アイリーンが生まれる前に離婚。アイリーンが4歳のときに母親ダイアンは子供を捨てて出て行ってしまったため、人は祖父母に育てられる。
[[ミシガン州]][[ロチェスター (ミシガン州)|ロチェスター]]で'''アイリーン・キャロル・ピットマン'''として生まれた<ref>http://www.trutv.com/library/crime/notorious_murders/women/wuornos/2.html</ref>。アイリーンは不幸な子供時代を送ったといえる。父親に会ったことはないが、彼女の父親レオ・デイル・ピットマンは[[精神病]]を患い、児童を[[虐待]]した事もあったため[[カンサス州]]やミシガン州の[[精神病院]]に入退院を繰り返した。[[1969年]]、13歳の少女に対する強姦罪で有罪となり服役中に[[自殺]]した。アイリーンの母親ダイアン・ウォーノスは15歳のときにレオと結婚、キースとアイリーンの2人の子供をもうけるが、アイリーンが生まれる2ヶ月前に離婚。アイリーンが4歳のときに母親ダイアンは子供を捨てて出て行ってしまったため、2人は祖父母に育てられる。


アイリーンによると、祖父は彼女を肉体的にも性的にも虐待したという。また祖母は[[アルコール依存症]]であった。彼女はかなり若い頃から複数の異性と性的な関係を持ったと語っている。相手には兄のキースも含まれていたという。14歳で妊娠した彼女は家族から縁を切られ、[[1971年]]に[[デトロイト]]の病院で子供を出産。その子はすぐに[[養子]]に出された。アイリーンは森の中の廃車の中で暮らすことを余儀なくされるが、後に未婚の母親たちのための施設に送られる。
アイリーンによると、祖父は彼女を肉体的にも性的にも虐待したという。また祖母は[[アルコール依存症]]であった。彼女はかなり若い頃から複数の異性と性的な関係を持ったと語っている。相手には兄のキースも含まれていたという。14歳で妊娠した彼女は家族から縁を切られ、[[1971年]]に[[デトロイト]]の病院で子供を出産。その子はすぐに[[養子]]に出された。アイリーンは森の中の廃車の中で暮らすことを余儀なくされるが、後に未婚の母親たちのための施設に送られる。
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== 殺人 ==
== 殺人 ==
1989年、アイリーンを車に乗せたリチャード・マロリー(Richard Mallory)というTV修理業を営む51歳の男性が最初の犠牲者となった。後に次々と5人の男性の遺体が見つかる。マロリーを除いた被害者は下記の通り。
1989年、アイリーンを車に乗せたリチャード・マロリー(Richard Mallory)というTV修理業を営む51歳の男性が最初の犠牲者となった。後に次々と5人の男性の遺体が見つかる。マロリーを除いた被害者は下記の通り<ref name="clarkprosecutor"/>


* デイヴィッド・スピアーズ(David Spears 重機オペレーター、43歳)
* デイヴィッド・スピアーズ(David Spears 重機オペレーター、43歳)
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また、同年、[[ドキュメンタリー]]映画 『シリアル・キラー アイリーン 「モンスター」と呼ばれた女』 が制作されている。この映画には処刑前日のアイリーンへのインタビューも納められている。
また、同年、[[ドキュメンタリー]]映画 『シリアル・キラー アイリーン 「モンスター」と呼ばれた女』 が制作されている。この映画には処刑前日のアイリーンへのインタビューも納められている。

== 出典 ==
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==

2011年1月5日 (水) 04:04時点における版

アイリーン・ウォーノス
個人情報
本名 アイリーン・キャロル・ピットマン
別名 [1]サンドラ・クレッチュ
スーザン・リン・ブラホヴィック
リー・ブラホヴィック
キャミー・マーシュ・グリーン
ローリ・クリスティン・グロディ
生誕 (1956-02-29) 1956年2月29日
ミシガン州ロチェスター
死没 (2002-10-09) 2002年10月9日(46歳没)
フロリダ州刑務所
死因 薬殺刑
殺人
犠牲者数 7
犯行期間 1989年11月30日1990年11月19日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
逮捕日 1991年1月9日
司法上処分
刑罰 死刑
有罪判決 有罪
判決 死刑
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アイリーン・ウォーノスAileen Wuornos1956年2月29日 - 2002年10月9日)はアメリカ合衆国連続殺人者である。1989年から1990年にかけてフロリダ州で7人の男性を殺害した。その全てについて、娼婦として働いていた時にレイプされた、またはされそうになったためと主張した。彼女は、有罪判決を下され、6件の死刑宣告を受けた。2002年に薬物注射によって死刑が執行された。

生涯

ミシガン州ロチェスターアイリーン・キャロル・ピットマンとして生まれた[2]。アイリーンは不幸な子供時代を送ったといえる。父親に会ったことはないが、彼女の父親レオ・デイル・ピットマンは精神病を患い、児童を虐待した事もあったためカンサス州やミシガン州の精神病院に入退院を繰り返した。1969年、13歳の少女に対する強姦罪で有罪となり服役中に自殺した。アイリーンの母親ダイアン・ウォーノスは15歳のときにレオと結婚、キースとアイリーンの2人の子供をもうけるが、アイリーンが生まれる2ヶ月前に離婚。アイリーンが4歳のときに母親ダイアンは子供を捨てて出て行ってしまったため、2人は祖父母に育てられる。

アイリーンによると、祖父は彼女を肉体的にも性的にも虐待したという。また祖母はアルコール依存症であった。彼女はかなり若い頃から複数の異性と性的な関係を持ったと語っている。相手には兄のキースも含まれていたという。14歳で妊娠した彼女は家族から縁を切られ、1971年デトロイトの病院で子供を出産。その子はすぐに養子に出された。アイリーンは森の中の廃車の中で暮らすことを余儀なくされるが、後に未婚の母親たちのための施設に送られる。

1971年に祖母が亡くなった後、学校を辞め、娼婦として生計を立てるようになる。1974年、飲酒運転中に車から銃を発射し、コロラドで逮捕される。

その後ミシガンに戻り、1976年にはバーでの暴力行為で再び逮捕される。アイリーンは罰金をキース(喉頭がんで21歳で死去)の生命保険で払い、残りの金を浪費した。

同年、ヒッチハイク中にフロリダで69歳の裕福な男性ルイス・フェルに出会う。2人はすぐに結婚する。この結婚は彼女の人生を変えるチャンスであったが、アイリーンはフェルに辛く当たり、バーで暴行事件に巻き込まれるなどしたため、1ヶ月後にフェルにより結婚無効を申し立てられてしまう。

1981年、フロリダのエッジウォーターで、ビキニ姿でコンビニエンスストア強盗を働いた容疑で逮捕。翌年刑務所に送られたが13ヵ月後に釈放。1984年にはキー・ウエストの銀行で偽造小切手を使用しようとした容疑で逮捕。1985年12月には銃と弾薬を盗んだ疑いがかけられ、11日後に無効な運転免許で運転していたために拘束された。

1986年1月、重窃盗罪で逮捕。マイアミ警察は彼女が運転していた盗難車からリボルバー銃と弾薬を発見。

同年、デイトナゲイバーティリア・ムーアという24歳の女性と出会う。すぐに恋人同士になり、一緒に暮らすようになる。ティリアはホテルのメイドの職を辞め、アイリーンが売春で稼ぐのを助けるようになる。二人の恋愛感情は1年ほどで冷めていったが、しかし信頼しあえる友人として一緒に行動し、安ホテルだけでなく古い納屋や森の中で夜を過ごすこともあったという。1987年、デイトナ・ビーチ警察は男性に対する暴行容疑でアイリーンとティリアを拘留。同年、アイリーンは無効な運転免許の保持、州間高速道路を歩行したことで召喚状を受ける。

1988年3月、デイトナ・ビーチでバスの運転手に暴行を働いたと訴えられる。アイリーンは運転手が口論の末に彼女をバスから押し出したと主張。7月にはアパートでの破壊行為(無許可でカーペットを剥がし、壁を塗り替えた)により大家から訴えられる。

1989年頃には、彼女の振る舞いは明らかに常軌を逸したものとなっていく。好戦的になり、出かけるたびに誰かと口論を引き起こし、装填された銃を携帯するようになる。売春と盗みで生計を立てていたが、(娼婦としては)高齢であったことなどからなかなか客がつかなかったために必要最低限のものを買うのにも事欠くようになる。

殺人

1989年、アイリーンを車に乗せたリチャード・マロリー(Richard Mallory)というTV修理業を営む51歳の男性が最初の犠牲者となった。後に次々と5人の男性の遺体が見つかる。マロリーを除いた被害者は下記の通り[1]

  • デイヴィッド・スピアーズ(David Spears 重機オペレーター、43歳)
  • チャールズ・キャルズカドゥーン(Charles Carskaddon ロデオライダー、40歳)
  • ピーター・シームズ(Peter Siems キリスト教新興宗教団体の伝道師、65歳、車は発見されたが遺体は見つからなかった)
  • トロイ・バーレス(Troy Burress トラック運転手、50歳)
  • ディック・ハンフリーズ(Dick Humphreys 元警察署長、ソーシャルワーカー、56歳)
  • ウォルター・ジーノ・アントニー(Walter Jeno (Gino) Antoni トラック運転手、60歳)

アイリーンとティリアは、犠牲者の一人ピーター・シームズの車を運転中に事故を起こしたことから捜査線上に浮かび、数ヶ月後に潜入捜査官の手により逮捕される。アイリーンはマロリーの件に対して、彼が彼女をレイプしようとしたためと正当防衛を主張したが、1992年に有罪判決を受ける。ティリアは警察に協力するようになっていた。同年11月にマロリーが別の州において暴力的なレイプ行為のために10年服役したことが明らかになったが、彼女に再審の機会は与えられなかった。

1992年3月、アイリーンはディック・ハンフリーズ、トロイ・バーレス、デイヴィッド・スピアーズを殺害した容疑を認めた。6月にチャールズ・キャルズカドゥーン殺害容疑も認め、5つ目の死刑判決を受ける。1993年2月にはウォルター・ジーノ・アントニー殺害容疑も認めた。ピーター・シームズに関しては遺体が見つからなかったために起訴されなかった。

アイリーンは彼女の犯した犯罪に関して、つじつまの合わない供述をしている。7人の男性を別々の機会に殺害したことを語っている。アイリーンは彼らにレイプされたと主張したが、後にその主張を撤回している。

死刑

最初の死刑判決後、それこそが彼女が望んでいるものだと語った。2001年になると、なるべく早く死刑が執行されるようにと働きかけだした。彼女は 「私はあの男達を殺して、冷酷に金品を奪った。そしてもう1度やるだろう。だから自分を生きたままにしておくのは何の益にもならない、また殺すと思うから。・・・自分は法的能力があり、正気で、真実を語ろうとしている。私は人間を憎み、また殺人を犯すだろう。」 と語った。

2002年10月9日に薬物注射によって死刑が執行された。アイリーンはアメリカで死刑になった10番目の女性である。

映画

1991年の米国映画「テルマ&ルイーズ」はアイリーンとティリアの物語をモデルとしている。ただし大きく脚色され事実と異なることが多く事件を取り上げた伝記映画という位置付けではない。

2003年、アイリーンの伝記映画「モンスター」がアメリカで公開された。映画の中では特にアイリーンとティリアの関係に重点が置かれている。主演のシャーリーズ・セロンアカデミー主演女優賞を受賞した。

また、同年、ドキュメンタリー映画 『シリアル・キラー アイリーン 「モンスター」と呼ばれた女』 が制作されている。この映画には処刑前日のアイリーンへのインタビューも納められている。

出典

  1. ^ a b Aileen Carol Wuornos”. The Clark County Prosecuting Attorney. 2008年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月26日閲覧。
  2. ^ http://www.trutv.com/library/crime/notorious_murders/women/wuornos/2.html

外部リンク