芝山鉄道線

芝山鉄道芝山鉄道線
路線総延長	2.2 km
軌間	1,435 mm
電圧	1,500 V（直流）
凡例 京成成田駅 京成：東成田線 0.0 東成田駅 ↓芝山鉄道線 2.2 芝山千代田駅

芝山鉄道線（しばやまてつどうせん）とは、千葉県成田市の東成田駅から千葉県山武郡芝山町の芝山千代田駅までを結ぶ芝山鉄道の鉄道路線である。車両は京成電鉄からリースしたものであり、駅名標などのデザインも同社に準じたものになっている。芝山千代田駅付近を除き路線の大部分は成田国際空港の地下を走る。

路線データ

• 路線距離（営業キロ）：2.2km（うち、1,295mがトンネル部）
• 軌間：1,435mm
• 複線区間：なし（全線単線）
• 電化区間：全線（直流1500V）
• 閉塞方式：自動閉塞式
• 保安装置：芝山鉄道・京成電鉄・新京成電鉄・北総鉄道・京浜急行電鉄・都営地下鉄浅草線で使用されている1号型ATS。C-ATSに更新予定。

運行形態

行先表示が「（東成田）芝山」となっている都営5300形

全列車が京成電鉄と相互直通運転を行っている。運転業務は京成に委託しており、東成田駅で乗務員交代は行われず運転士・車掌とも京成の乗務員が芝山鉄道線内も乗務する。

ラッシュ時などには京成電鉄・都営浅草線との相互直通運転を行う。日中は40分サイクルで京成成田駅 - 芝山千代田駅間を1編成が往復する形となる。

所要時間は京成成田 - 芝山千代田間が約10分、芝山鉄道線内の東成田 - 芝山千代田間は約4分である。うち、東成田 - 芝山千代田間の成田市木の根の地権者の合意を得ることができず、一部迂回する区間が存在する。迂回区間では鉄道の技術基準上の最も急な曲線区間となっており、安全運行上35km/hで運行するため、所要時間は当初予定より1分ほど余計に掛かることとなった。

京成の車両も含めて、芝山千代田行きの列車の方向幕の表示は「芝山千代田」ではなく「（東成田）芝山」である。

車両

乗り入れ先の京成電鉄から3600形8両編成1本をリースで借用し、芝山鉄道3600形として使用している。社名と帯を芝山鉄道の物に変更し、先頭車の前面右上部に社章を加えた程度で、車両番号もそのままで使用されている。

普段は京成の8両編成の運用（本線のみの運用）に使用されているが、芝山鉄道では日中は京成成田 - 芝山千代田間を4両もしくは6両編成の列車が走るため、日中は京成の車両しか走らない。

なお、当初は京成から廃車となった3050形を譲渡される予定だったが、結局実現には至らず、前述の3600形のリースで対応した。

駅一覧

• 全線千葉県内に所在
• 全列車、両駅に停車する。

駅名	営業キロ	接続路線	所在地
直通運転区間	○京成東成田線京成成田駅まで ○京成本線京成上野駅まで ○京成押上線経由都営浅草線西馬込駅まで ○京成押上線・都営浅草線・京急本線経由京急空港線羽田空港駅まで
東成田駅	0.0	京成電鉄：東成田線（直通運転：上記参照）	成田市
芝山千代田駅	2.2		山武郡芝山町

その他

芝山鉄道線では警察官が必ず乗車し、警備にあたっている。

• 芝山千代田駅は芝山町の端にある駅であり、芝山町中心部を経由して九十九里方面への延伸も検討されている。
• 京成と直通運転する路線では唯一、ICカード「PASMO」が使えない。また、2008年まで京成電鉄などで利用できたパスネットも同様であった。
• 京急線・羽田空港駅との直通列車（京急線内急行・3600形以外の車両を使用）も1日数本設定されているが、連絡運輸は行われていないため、京急線の駅で芝山千代田までの乗車券を購入する事はできない。したがって、京急線から都営浅草線、京成線を通して乗り通す場合は、東成田までの連絡乗車券を購入し、芝山千代田で精算することとなる。
• すぐ近くに成田空港の関連施設があり、過激派によるゲリラ攻撃に備え、警察官（千葉県警察成田国際空港警備隊）が常に警乗する。

関連項目

• 日本の鉄道路線一覧

外部リンク

• 芝山鉄道