「ホンダ・ストリーム」の版間の差分

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http://www.jcoty.org/history/2006.html   http://www.honda.co.jp/STREAM/
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== 乗用車 ==
== 乗用車 ==
=== 概要 ===
=== 概要 ===
'''ストリーム'''は、本田技研工業が製造している[[ミニバン]]型乗用車である
'''ストリーム'''は、本田技研工業が製造している[[ミニバン]]。
全幅が1.7m以下の5ナンバーサイズの3列シート7人乗りである。
2006年7月に二代目のストリームが発売された。


「[[ホンダ・シビック|シビック]]」の[[プラッフォーム (自動車)|プラットフォーム]]を用いて開発された5ナンバーサイズ、3列シート7人乗りのミニバンであるが、ミニバンらしくないスポーティさをウリにしており、シビックとともに2000-2001年の[[日本カー・オブ・ザ・イヤー]]を受賞した。
初代スームシビックとともに2000-2001年の[[日本カー・オブ・ザ・イヤー]]を受賞した。<br>
二代目ストリームでも2006年-2007年の日本カーオブザイヤーのベストバリュー賞を受賞した。

[[スライドドア]]は採用せず、後席ドアも前席ドアと同じ前[[ヒンジドア]]で、同社で生産されている兄貴分の「[[ホンダ・オデッセイ|オデッセイ]]」を小型化したようなスタイルだったため「'''小オデッセイ=(コデッセイ)'''」とも呼ばれていた。

後に、車体寸法が全く同一で、よく似た[[デザイン]]と[[概念|コンセプト]]で登場した「[[トヨタ・ウィッシュ]]」が、最大の競合車種とされている。


=== 歴史 ===
=== 歴史 ===
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* [[2006年]][[7月13日]]にフルモデルチェンジ。スポーツグレードの「RSZ」が新登場。ロゴが「'''Stream'''」からすべて大文字の「'''STREAM'''」に変更された。5ナンバー枠いっぱいに収め、車高をオデッセイと同様に低重心設計により[[駐車場|立体駐車場]]に入れるよう低く、スタイリッシュなデザインになった。エンジンは、2.0Lと1.8Lの[[SOHC]] i-VTECが用意され、それぞれ150PSと140PSの出力を発生。このエンジンは、従来よりロングストローク化され、VTECにより部分負荷時に吸気バルブを遅閉じする[[ミラーサイクル]]を採用し、従来よりも低回転域のトルクの向上と低燃費を実現している。また2.0L車はCVTを採用している。
* [[2006年]][[7月13日]]にフルモデルチェンジ。スポーツグレードの「RSZ」が新登場。ロゴが「'''Stream'''」からすべて大文字の「'''STREAM'''」に変更された。5ナンバー枠いっぱいに収め、車高を低床低重心設計に[[駐車場|立体駐車場]]に入れるよう低くなり、スタイリッシュなデザインになった
また、低重心効果によりミニバンらしくない走りをウリにしている。エンジンは、2.0Lと1.8Lの[[SOHC]] i-VTECが用意され、それぞれ150PSと140PSの出力を発生。このエンジンは、従来よりロングストローク化され、VTECにより部分負荷時に吸気バルブを遅閉じする[[ミラーサイクル]]を採用し、従来よりも低回転域のトルクの向上と低燃費を実現している。また2.0L車はCVTを採用している。
* 強靭なシャーシとミニバンらしからぬクイックなステアリング特性や、低回転で余裕あるトルクを発するエンジンの組み合わせにより、7シーターとしては驚異的な運動性能を持っている。さらに、「RSZ」はステアリングにパドルシフトを備えており、マニュアル感覚の操作を行うことが出来る。マニュアルモードでも、レッドゾーンに達すると自動的にシフトアップする機能がついている(初代はレッドゾーンまでまわすことが出来た)。パドルシフトはステアリングと連動して回転するものであり、「[[スバル・レガシィ]]」のようにステアリングコラム側に固定したものではない。また、ダウンシフトブリッピングコントロールも装備されていない。
* 強靭なシャーシとミニバンらしからぬクイックなステアリング特性や、低回転で余裕あるトルクを発するエンジンの組み合わせにより、7シーターとしては驚異的な運動性能を持っている。さらに、「RSZ」はステアリングにパドルシフトを備えており、マニュアル感覚の操作を行うことが出来る。マニュアルモードでも、レッドゾーンに達すると自動的にシフトアップする機能がついている(初代はレッドゾーンまでまわすことが出来た)。パドルシフトはステアリングと連動して回転するものであり、「[[スバル・レガシィ]]」のようにステアリングコラム側に固定したものではない。また、ダウンシフトブリッピングコントロールも装備されていない。
* 「RSZ」は通常グレードと比較して、カタログ上の動力性能(エンジン出力)/車体寸法(車高は同じ)の差は無く、サスペンションのセッティングやタイヤサイズ、パドルシフトの有無等が異なるのみである。
* 「RSZ」は通常グレードと比較して、カタログ上の動力性能(エンジン出力)/車体寸法(車高は同じ)の差は無く、サスペンションのセッティングやタイヤサイズ、パドルシフトの有無等が異なるのみである。

2008年10月17日 (金) 16:00時点における版

ホンダ・ストリーム (STREAM) とは、

  1. 本田技研工業が製造・販売している普通乗用車。→乗用車を参照
  2. 本田技研工業が以前に製造・販売していた三輪式の50ccスクーター。→三輪スクーターを参照

乗用車

概要

ストリームは、本田技研工業が製造しているミニバン。 全幅が1.7m以下の5ナンバーサイズの3列シート7人乗りである。 2006年7月に二代目のストリームが発売された。

初代ストリームはシビックとともに2000-2001年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
二代目ストリームでも2006年-2007年の日本カーオブザイヤーのベストバリュー賞を受賞した。

歴史

初代(2000-2006年 RN1/2/3/4/5型)

ホンダ・ストリーム(初代)
前期型(2000年10月-2003年9月:フロント)
後期型(2003年9月-2006年9月)
ボディ
乗車定員 7人
ボディタイプ 5ドア ミニバン
駆動方式 FF/4WD
パワートレイン
エンジン K20A型 2.0L 直4 DOHC i-VTEC
K20B型 直4 DOHC i-VTECi
D17A型 1.7L 直4 SOHC VTEC
変速機 5速AT/4AT/CVT

マクファーソンストラット

ダブルウィッシュボーン

マクファーソンストラット

ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 2,720mm
全長 4,550mm
全幅 1,695mm
全高 1,590mm-1,605mm
車両重量 1,310kg-1,480kg
テンプレートを表示
  • 2000年10月26日 初代登場。エンジンは、新開発のK20A型 直4 DOHC i-VTEC 2.0L(154PS・マイナーチェンジ後は156PS)と、シビックに搭載されているD17A型 直4 SOHC VTEC 1.7L(130PS)を搭載した。トランスミッションは、2.0L仕様がSマチック付きの5速AT、1.7L仕様が4ATで、横置き直4エンジンと5ATの組み合わせは世界初であった。発売当初、当時ライバルであった「トヨタ・イプサム」が3ナンバーサイズへ移行するフルモデルチェンジを実施してしまい、トヨタが失った設計の新しい5ナンバーステーションワゴン型ミニバン枠の需要を一気にストリームが汲み取ったこともあり、絶大な人気を誇った。
  • 発売から10ヶ月で累計販売台数は10万台を越え、ホンダの登録車としては「ステップワゴン」を抜く最短記録を達成。「ストリーム」・「フィット」と合わせ、トヨタに「ホンダ、手強し。」と言わせたほどであった。しかし、2003年1月にトヨタから「ストリーム」を強くライバル視した「ウィッシュ」が登場すると、トヨタ車ユーザーの保守性を武器にしたトヨタお得意の販売戦略により売れ行きは下降線をたどり、その後のマイナーチェンジへと続いていく。なおストリームがここまで執拗な攻撃にあったのは、ホンダが販売するコンパクトカーフィットの販売台数がトヨタ・カローラの販売台数を上回ったことがトヨタの逆鱗に触れたためであるという見方が強い。
  • 2003年9月 マイナーチェンジ。ヘッドライトが「優しい目」から最近のホンダお得意の「鋭い目」に変更され、スポーツモデルの「アブソルート」を追加発売。その2.0L仕様には、ホンダ初採用のガソリン直噴エンジンである K20B型 直4 DOHC i-VTECi(156PS)と、マニュアルシフトモードの付いたCVTを搭載した。外観の意匠変更は大規模だったが、4灯式ヘッドライトなどを採用したフロントマスクや当時のCMキャッチコピーは「ウィッシュ」を意識しているかのようであった。しかし販売は奮わなかった。
    • 「アブソルート」というグレードは、最初に「オデッセイ」に設定されたもので、通常グレードより「車高が低い」「エンジン出力が異なる(ただし、2代目「オデッセイ」の初代「アブソルート」は、出力が同じ)」等、カタログスペックに表れる明確な差分がある。「ストリーム」においては、2.0L仕様ではエンジンやトランスミッション等が専用であったが、1.7L仕様では明確な差は少ない。
  • シャシーは、グローバルコンパクトシャシーと呼ばれ、「インテグラTypeR(DC5)」、「シビックTypeR(EP3)」と共用化されたことにより、ミニバンとしてはシャシー性能が非常に高く(当然、DC5/EP3はこのシャシーにさらに補強を施している)、共通部品が多くチューニングパーツの流用も出来たため、チューニング好きに好評であった。
    • 岩手県の「レフィルスピード」がインテグラTypeRのエンジン、ブレーキシステム等を移植したストリームを製作。また、「HKS九州サービス」は「ストリームターボ」を製作している。
    • M-TECは、2000年の東京オートサロンへ「M6 RACING」なるコンセプトモデルを出展。東京カスタムカーコンテストコンプリートカー部門で優秀賞を受賞。バケットシート6脚を装備しレースカーをイメージした車に仕立て上げている。市販向けには「M7 SPORT」を提案し、エアロパーツなどをリリースしている。
    • エアロパーツをリリースしたメーカーも、30社を超えている。
    • 2007年になってからも、ホンダ系チューニングパーツメーカーの「J's RACING」からチューニングパーツがリリースされている。
  • 初代は、ドイツ、フランス、イギリス等のEU諸国、タイ、インドネシアでも販売された。


2代目(2006年- RN6/7/8/9型)

ホンダ・ストリーム(2代目)
フロント
リア
ボディ
乗車定員 7人
ボディタイプ 5ドア ミニバン
駆動方式 FF/4WD
パワートレイン
エンジン R20A型 2.0L 直4 SOHC i-VTEC
R18A型 1.8L 直4 SOHC i-VTEC
変速機 5速AT/CVT

マクファーソンストラット

ダブルウィッシュボーン

マクファーソンストラット

ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 2,740mm
全長 4,570mm
全幅 1,695mm
全高 1,545-1,570mm
車両重量 1,350-1,490kg
テンプレートを表示
  • 2006年7月13日にフルモデルチェンジ。スポーツグレードの「RSZ」が新登場。ロゴが「Stream」からすべて大文字の「STREAM」に変更された。5ナンバー枠いっぱいに収め、車高を低床低重心設計にし立体駐車場に入れるよう低くなり、スタイリッシュなデザインになった。

また、低重心効果によりミニバンらしくない走りをウリにしている。エンジンは、2.0Lと1.8LのSOHC i-VTECが用意され、それぞれ150PSと140PSの出力を発生。このエンジンは、従来よりロングストローク化され、VTECにより部分負荷時に吸気バルブを遅閉じするミラーサイクルを採用し、従来よりも低回転域のトルクの向上と低燃費を実現している。また2.0L車はCVTを採用している。

  • 強靭なシャーシとミニバンらしからぬクイックなステアリング特性や、低回転で余裕あるトルクを発するエンジンの組み合わせにより、7シーターとしては驚異的な運動性能を持っている。さらに、「RSZ」はステアリングにパドルシフトを備えており、マニュアル感覚の操作を行うことが出来る。マニュアルモードでも、レッドゾーンに達すると自動的にシフトアップする機能がついている(初代はレッドゾーンまでまわすことが出来た)。パドルシフトはステアリングと連動して回転するものであり、「スバル・レガシィ」のようにステアリングコラム側に固定したものではない。また、ダウンシフトブリッピングコントロールも装備されていない。
  • 「RSZ」は通常グレードと比較して、カタログ上の動力性能(エンジン出力)/車体寸法(車高は同じ)の差は無く、サスペンションのセッティングやタイヤサイズ、パドルシフトの有無等が異なるのみである。
  • エアロパーツではホンダアクセスからはモデューロ、無限からはThe Coupe,The Sedan、アウトバーンスポーツからはクラウディア クローネ、アゼクトからはプレージュ、A.M.Sからはヴァレンティア、H-STYLE、 エムズ スピードからはゼウス グレースライン、エルドラードからはクレイブ、ギャルソンからはD.A.D ZX Edition、 シュテルトジャパンからはヴィジョン、 バリュースポーツ、フレーダーマウスからはレジーナが発売されている。
  • 社団法人 日本自動車販売協会連合会発表の新車乗用車販売台数によると、2007年1月~12月の販売台数は57,351台。対前年比では139.4%だった。
  • 他のホンダ車と比較して、ドアの開き方が大きく(2段目のノッチで80cm以上開く。他のホンダ車は70cm程度)、狭い駐車場では隣の車にドアをぶつける危険性が非常に高いので、ドアの開閉には細心の注意が必要。乗降性向上の為、ドアヒンジの軸に傾斜をつけてあるが、重力が加わりドアが想定外なところまで開いてしまうことも要因のひとつである。メーカー対策部品も出ているが、各ノッチで止まりやすくなっただけに留まり、根本的解決に至っていないのが実情である。ドアのノッチを改造すれば改善されるが、個人で改造した場合メーカーの保証対象外になるので要注意。
  • 2007年8月30日 新タイプ「スタイリッシュ パッケージ」を追加。販売比率の低いボディカラーのニュートロンブルーメタリックとミラノレッドを廃止。
  • 2007年12月20日 特別仕様車「HDDナビ エディション」を発売。HDDインターナビシステムや、ディスチャージヘッドライトなどを装備している。

キャッチコピー

  • 初代
    • 7days 7seater」(前期型)
    • Sail in the air!」(前期型・特別仕様車スタイルS)
    • ミニバン進化形」(前期型・マイナーチェンジ後)
    • 新しい流れに、乗ろう。」(前期型)
    • ポリシーは、あるか。」(後期型)
    • 流線スポーティ・ミニバン」(後期型)
  • 2代目
    • FORM CLIMAX」(前期型)

関連項目

外部リンク

三輪スクーター

概要

ホンダ・ストリーム
(三輪スクーター)
基本情報
排気量クラス 原動機付自転車
車体型式 ホンダ・TB07
エンジン 49 cm3 
内径×行程 / 圧縮比 __ × __ / __
最高出力 3.8PS / 6,500rpm
最大トルク 0.46kgm / 5,500rpm
      詳細情報
製造国
製造期間 1981年-1983年
タイプ 3輪スクーター
設計統括
デザイン
フレーム 低床バックボーン
全長×全幅×全高 1,665 mm × 570 mm × 970 mm
ホイールベース 1,210 mm
最低地上高
シート高 658 mm
燃料供給装置
始動方式
潤滑方式
駆動方式
変速機 無段変速(Vマチック)
サスペンション ボトムリンク
ユニットスイング
キャスター / トレール
ブレーキ リーディングトレーリング
リーディングトレーリング
タイヤサイズ
最高速度
乗車定員 1人
燃料タンク容量 4 L
燃費
カラーバリエーション
本体価格
備考
先代
後継
姉妹車 / OEM
同クラスの車
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ストリームは、1981年に発表された、空冷2サイクル50ccエンジン搭載の三輪スクーター(スリーター)である。発表当時、「近未来的」とも評された個性的なデザインが採用されていた。車体のフロントカウルにはトランクルームが設けられており、バックレストつきの大型シートは3段階に調節が可能というものであった。

外部リンク

関連項目

車名の由来

  • Streamとは英語で「流れ」の意味。