村瀬学

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村瀬 学(むらせ まなぶ、1949年 - )は、日本の児童文化研究者、心理学者同志社女子大学名誉教授。

来歴[編集]

京都市出身。同志社香里高等学校を経て1973年同志社大学文学部(哲学科)卒。高校時代からセーレン・キェルケゴールを読み、大学の卒論でもキェルケゴールを論じた。

大阪府交野市の心身障害児通所施設あすなろ園職員を経て、同志社女子大学教授。第34回日本児童文学学会奨励賞受賞。

著書[編集]

  • 『初期心的現象の世界 理解のおくれの本質を考える』大和書房 1981 のち大和選書、洋泉社NC新書
  • 『理解のおくれの本質 子ども論と宇宙論の間で』大和書房 1983 のち大和選書
  • 『子ども体験』大和書房 1984
  • 『小さくなあれ』大和書房 1985
  • 『新しいキルケゴール 多者あるいは複数自己の理論を求めて』大和書房 1986
  • 『夢ってなんだろう』杉浦範茂福音館書店 1986 のちたくさんのふしぎ傑作集で再版 - 1988年度カタロニア賞受賞。
  • 『『人間失格』の発見 倫理と論理のはざまから』大和書房 1988
  • 『未形の子どもへ 人生四苦八苦から』大和書房 1989
  • 『『銀河鉄道の夜』とは何か』大和書房 1989
  • 『人を殺すということ 少年期をこえるところへ向けて』ボーダーインク 1990
  • 『「いのち」論のはじまり』JICC出版局 1991 のち洋泉社
  • 『恐怖とは何か』JICC出版局 1992
  • 『児童文学はどこまで闇を描けるか 上野瞭の場所から』JICC出版局 1992
  • 『「怒り」の構造 この不本意を生きるかたち』宝島社 1993
  • 『「いのち」論のひろげ』洋泉社 1995
  • 『子どもの笑いは変わったのか ビートたけしの挑戦』岩波書店 1996
  • 『ことわざの力 この共生への知恵づくり』洋泉社 1997
  • 『13歳論 子どもと大人の「境界」はどこにあるのか』洋泉社 1999
  • 『なぜ大人になれないのか 「狼になる」ことと「人間になる」こと』洋泉社新書 2000
  • 『哲学の木 いのちの寓話』平凡社 2001
  • 『なぜ「丘」をうたう歌謡曲がたくさんつくられてきたのか 戦後歌謡と社会』春秋社 2002
  • 『10代の真ん中で』岩波ジュニア新書 2002
  • 『次の時代のための吉本隆明の読み方』佐藤幹夫聞き手 洋泉社 2003
  • 宮崎駿の「深み」へ』平凡社新書 2004
    • 朝鮮語版 미야자키 하야오의 숨은 그림 찾기무라세 마나부 지음정현숙 엮음、한울、2006
  • 『カップリングの思想 「あなた」の存在論へ』平凡社 2004
  • 自閉症 これまでの見解に異議あり!』ちくま新書 2006
  • 『「あなた」の哲学』講談社現代新書 2010
  • 『「食べる」思想 人が食うもの・神が喰うもの』洋泉社 2010
  • 長新太の絵本の不思議な世界 哲学する絵本』晃洋書房 2010
  • 『次の時代のための吉本隆明の読み方』言視舎 2012
  • 『徹底検証古事記 すり替えの物語を読み解く』言視舎 2013
  • 『古事記の根源へ NHK100分de名著『古事記』はなぜ「火の神話」を伝えないのか』言視舎 2014。三浦佑之の古事記論への検証
  • 『宮崎駿再考『未来少年コナン』から『風立ちぬ[要曖昧さ回避]』へ 』平凡社新書 2015
  • 鶴見俊輔』言視舎評伝選 2016
  • 『『君たちはどう生きるか』に異論あり!「人間分子観」について議論しましょう』言視舎 2018
  • 『いじめの解決 教室に広場を 「法の人」を育てる具体的な提案』言視舎 2018
  • 『いじめ 10歳からの「法の人」への旅立ち』ミネルヴァ書房 2019

編著[編集]

  • 『わたしはこんな本を作ってきた 編集者=小川哲生の本』編 言視舎 2011

関連項目[編集]

外部リンク[編集]