推奴 (テレビドラマ)

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推奴 -THE SLAVE HUNTERS-
ジャンル 時代劇
アクション
出演者 チャン・ヒョク
オ・ジホ
イ・ダへ
イ・ジョンヒョク、他
国・地域 大韓民国の旗 韓国
言語 朝鮮語
時代設定 朝鮮時代中期
放送
放送チャンネルKBS2チャンネル
放送国・地域大韓民国の旗 韓国中華人民共和国の旗 中国日本の旗 日本
放送期間2010年1月6日 - 3月25日
回数24
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推奴
各種表記
ハングル 추노
発音 チュノ
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推奴』(チュノ、추노)は、2010年韓国KBS2にて2010年1月6日から3月25日まで放送されたテレビドラマ。全24話。

日本では、『推奴 -THE SLAVE HUNTERS-』として、アジアドラマチックTV★So-netにて2010年4月20日から2010年7月9日まで毎週火曜金曜14時00分 - で放送され、BSジャパンにて2011年2月14日から毎週月曜火曜18時50分 - 19時45分で放送された。また、テレビ東京にて2011年6月22日から9月8日まで毎週水曜木曜12時35分 - 13時30分で放送された。

概要[編集]

このドラマの題材になっている「推奴」(すいど/チュノ)は李氏朝鮮時代に実在した職業で、逃亡した奴婢(ぬひ/ノビ)を捕らえ連れ戻す役目を果たしていた。推奴の職業についた男と奴婢に転落して逃亡する男と、その2人の狭間にいた女をめぐって展開される物語である。

登場人物と出演者[編集]

メイン・キャラクター[編集]

両班出身で朝鮮最高の推奴師。使用人のオンニョンとの身分違いの恋に落ちるが、家門没落とオンニョンの逃亡をきっかけに推奴師となり、オンニョンを捜し続ける。
濡れ衣から奴婢身分に落ちた朝鮮最高の武将。亡き昭顕世子との約束を守るため逃亡奴婢となり、テギルに追われる立場になる。逃亡の途中、ヘウォン(オンニョン)に出会う。
イ家の使用人。テギルとの恋がテギルの父に知られ売られる直前、兄クンノムがテギルの父を惨殺し、屋敷に放火、兄と共に逃亡した。この事件でテギルが死んだと思っている。後年、兄が両班の身分を金で買い、キム・ヘウォンと改名する。

サブ・キャラクター[編集]

テギルに関連するキャラクター
推奴師。ワンソンとともに、テギルの兄弟分として行動を共にする。武科の科挙に複数回受験する過去から、テギルに将軍とあだ名され、それが呼び名となった。女にモテる。
推奴師。コソ泥であったがある日テギルにめった打ちにされ、その強さに心酔し、弟分となる。女好き。
芸と身を売って旅に生きるサダンの一人であったが、逃げ出し、テギルたちに出会う。10年間オンニョンが忘れられないテギルに惹かれていく。
テギルが推奴師として掛けだしの時の親分。テギルが独立し、最高の推奴師の評価を奪われたことに反感を持っている。
ヘウォン(オンニョン)の兄。テギルの父を殺し、両班を名乗る。
盗賊。テギルの元師匠。
テハに関連するキャラクター
賤民の母から生まれた両班の庶子。常に自分を2番手としてきた同門で訓練院の上司テハに恨みを持つ。テハと政治的に対立する義父イ・ギョンシクに絡め取られ、テハの命を狙う暗殺者へと変貌する。
テハの元部下。テハ一味が謀反の疑いで捕らえられた際、拷問から逃れたい一心で謀反を認め、奴隷にこそならなかったものの、石堅の護衛と言う、流刑同然の任務を与えられた。済州島で出会った、石堅の世話をする女官に恋をする。
テハの元部下。
テハの師匠。元左議政
儒学者。テハの同志。オッポクに撃たれ地獄落ちた。
奴婢たち
元は猟師であったが父の借金の肩代わりに奴婢として売られた。耐えきれず逃亡するもテギルらに捕らえられる。世の中を変えるため両班を次々に銃殺する一方、テギルを殺す機会を待つ。右頬に奴の字(男の奴婢の意)の入れ墨を入れられる。
オッポクの仲間。左頬に婢の字(女の奴婢の意)の入れ墨がある。賢さと度胸の良さで何かとオッポクの力になる。
  • ケノム:イ・ドゥソプ
オッポクの仲間。
  • クッポン:チョ・ヒボン
オッポクの仲間。
詐欺師。
  • あの方:パク・キウン
両班狩り一派の指導者。オッポクに地獄におとされる。
  • カンアジ:キム・ギョンリョン

その他[編集]

王室・王族
李氏朝鮮第16代王。による丙子の乱に敗北し、長男の昭顕世子と次男の鳳林大君が人質として8年間清で過ごした。帰国後も清に友好的な昭顕世子を信じられず、世子の死後、世子妃を毒殺、孫たちを済州島へ流刑に処す。
  • 昭顕世子(ソヒョン セジャ):カン・ソンミン
亡くなった世子、仁祖の長男。
  • 石堅(ソッキョン):キム・ジヌ
昭顕世子の息子、4歳。実の祖父である仁祖によって済州島に流刑された。
昭顕世子の弟、仁祖の次男。昭顕世子亡き後、世子となる。後の孝宗。
貴族・庶民
  • イ・ギョンシク:キム・ウンス
左議政。
  • イ・ソニョン:ハ・シウン
ギョンシクの娘。チョルンの身を案じ、ギョンシクに逆らわない方が良いと伝えるが、脳性麻痺で話すことも字を書くことも不自由なため、チョルンには伝わらない。
  • パク・ジョンス:ユン・ジノ
ギョンシクの部下。
  • チャン:ソン・ジウン
ギョンシクが贔屓にする妓生。
  • ジェニ:コ・ジュニ
妓生
清の将軍。
捕盗庁の役人。テギルの依頼人。
  • ユク捕校:チェ・ミョンギョン
捕盗庁の役人。
  • 女将:チョ・ミリョン
  • 若女将:ユン・ジュヒ
  • パン画伯:アン・ソックァン
  • 馬医:ユン・ムンシク
  • マンドゥク:キム・ジョンソク
ジホの子分。
  • パク進士:キム・ジェマン
  • チェ司果:アン・スンフン
ヘウォンと婚礼を挙げた両班
  • ユンジ:ユン・ジミン
チェ司果が雇った刺客。
キム・ソンファンの部下。
  • 女官:サ・ヒョンジン
済州島で幼い石堅の世話をする。ハンソムと仲を深める。後に名前がチャン・ピルスンと判明する。

事前番組[編集]

推奴〜チュノ〜 スペシャル

  • 初回放送日:2010年4月1日 5:00 - (アジアドラマチックTV★So-net
  • 内容:第18話の撮影に密着取材。出演者と製作陣へのインタビューや撮影秘話など

その他[編集]

教学社から2018年に発行された韓国史能力検定試験の参考書に『推奴』のワンシーンだとして掲載されていた資料写真は、実際にはドラマのワンシーンと盧武鉉韓国大統領の顔を合成したものであることが発覚した[1]。教学社はこの参考書を全量回収して廃棄した。

参考文献[編集]

  • 「韓国ドラマ チュノ 推奴 公式ガイドブック」TOKIMEKIパブリッシング 2010年11月

脚注[編集]

外部リンク[編集]

テレビ東京 ランチチャンネル 水・木曜日【12:35 - 13:30】枠
前番組 番組名 次番組
ロードナンバーワン
(2011.4.6 - 6.16)
推奴
(2011.6.22 - 9.8)