メガネグマ
メガネグマ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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メガネグマ Tremarctos ornatus
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保全状況評価[a 1][a 2] | ||||||||||||||||||||||||||||||
VULNERABLE (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ワシントン条約附属書I
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Tremarctos ornatus (F. Cuvier, 1825) | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
メガネグマ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Spectacled bear | ||||||||||||||||||||||||||||||
生息域
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メガネグマ(眼鏡熊、Tremarctos ornatus)は、哺乳綱ネコ目(食肉目)クマ科メガネグマ属に分類されるクマ[1]。現生種では本種のみでメガネグマ属を構成する。
分布
[編集]エクアドル、コロンビア、ペルー、ベネズエラ西部、ボリビア[2][3][4]
クマ科で唯一、南半球に分布する熊である[5]。
形態
[編集]体長120-200センチメートル[4]。尾長5-7.5センチメートル[3]。肩高70-80センチメートル[3][4]。体重オス130-200キログラム、メス35-65キログラム[3]。毛衣は黒や暗褐色[3]。目の周囲や喉に白や黄白色の斑紋が入り、個体によってはメガネのように見えることが和名の由来[2][3][4]。種小名ornatusは「装飾された」の意。斑紋は個体変異が大きい[4]。斑紋が入らない個体もいる[2][3]。
咬筋が付着する下顎骨の窪み(咬筋窩)の数は2[3]。上腕骨下部の内側に、神経や動脈が通る孔(内側上髁孔)があるとされる[3]。
乳頭の数は4[3]。
生態
[編集]主に標高1,800-3,300メートルにある雲霧林に生息するが、草原、砂漠や乾燥林にも生息する[3][4]。夜行性で、昼間は大木の下や樹洞、樹上に木の枝を組み合わせた巣などで休む[2][4]。
食性は植物食の強い雑食で、主に果実を食べるが木の葉(アナナス類、ヤシ類)、樹皮、昆虫、小型哺乳類なども食べる[4]。
繁殖形態は胎生。妊娠期間は160-225日[4]。1回に1-3頭の幼獣を産む[3][4]。オスは平均で生後5年、メスは生後4-7年で性成熟する[3]。飼育下では36年5か月の生存記録がある[4]。
人間との関係
[編集]農地開発や道路建設による生息地の減少、毛皮目的や娯楽としての狩猟、害獣としての駆除などにより生息数は減少している[4]。生息地では法的に保護の対象とされている[4]。ペルー北部での1977-1979年における生息数は約850頭と推定されている[3]。
画像
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頭部
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頭骨
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- ^ Fred Bunnell 「クマ科」渡辺弘之訳『動物大百科1 食肉類』今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年。
- ^ a b c d 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、69、238頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』、東京動物園協会、1991年、15-16、76頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』、講談社、2001年、26-27、159頁。
- ^ “南極に「ナンキョクグマ」はなぜいないのか? - GIGAZINE”. gigazine.net (2022年4月30日). 2023年10月25日閲覧。
外部リンク
[編集]- ^ CITES homepage
- ^
The IUCN Red List of Threatened Species
- Goldstein, I., Velez-Liendo, X., Paisley, S. & Garshelis, D.L. (IUCN SSC Bear Specialist Group) 2008. Tremarctos ornatus. In: IUCN 2013. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.1.