ミアンセリン

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ミアンセリン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
投与経路 経口
識別
CAS番号
24219-97-4 21535-47-7(塩酸塩)
ATCコード N06AX03 (WHO)
PubChem CID: 4184
KEGG D08216
化学的データ
化学式C18H20N2
分子量264.365
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ミアンセリン(テトラミド®錠)30mg

ミアンセリン(英:Mianserin)は、抗うつ薬として用いられる有機化合物の一種。ラセミ体である。においは無く、味は苦い。メタノールにやや溶けやすくトルエンに溶けにくい。

四環系抗うつ薬の一種で、塩酸塩が1966年にオランダオルガノン社(現メルク・アンド・カンパニー)により開発された。日本では1983年に上市された。2022年現在、オルガノン[1]製造販売、第一三共販売提携でテトラミドという商品名で発売されている。うつ病・うつ状態の治療薬に使用される。

作用機序[編集]

シナプス前膜にあるアドレナリンα2受容体を阻害することにより、神経シナプス間隙へのノルアドレナリンの放出を促進し、受容体への刺激を増進することにより、抗うつ作用を示す。抗コリン作用は極めて弱い。

適応症[編集]

うつ病・うつ状態

禁忌[編集]

慎重投与[編集]

種類[編集]

  • 錠剤:10mg,30mg

副作用[編集]

重大な副作用としては

がある。

脚注[編集]

  1. ^ ミアンセリンを開発したオランダのオルガノンがシェリング・プラウを経て2009年にメルク・アンド・カンパニーに統合された後、2021年に分社化された法人である。

関連項目[編集]