スラップ・ハッピー
スラップ・ハッピー Slapp Happy | |
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UKロンドン公演 (2017年2月) | |
基本情報 | |
出身地 | ドイツ ハンブルク |
ジャンル | アヴァン・ポップ、ポップ・ロック、カンタベリー・ロック、クラウトロック、プログレッシブ・ロック |
活動期間 |
1972年 - 1975年 1982年、1998年、2000年 2016年 - 2017年 |
レーベル |
ポリドール・レコード ヴァージン・レコード レコメンデッド・レコード V2レコード ブループリント・レコード |
共同作業者 | ファウスト、ヘンリー・カウ |
公式サイト | Slapp Happy (slapphappyofficial) - Facebook |
メンバー |
ダグマー・クラウゼ アンソニー・ムーア ピーター・ブレグヴァド |
スラップ・ハッピー[1](Slapp Happy)は、ドイツ出身のアヴァンギャルド・ポップバンド。
1970年代中期、ドイツ・イングランド・アメリカ合衆国混成のクラウトロック・グループとして活動した。解散後も短期間の集合離散を繰り返している。
概要・来歴
[編集]ドイツ
[編集]アメリカ生まれで、その後、イギリスに移住したピーター・ブレグヴァドが、ロンドンでアンソニー・ムーアと出会い音楽活動を開始。2人はその後、西ドイツに移住し、インガ・ランフらがハンブルクで結成したバンドに中途参加しボーカルをつとめていたダグマー・クラウゼと出会い、1972年にアヴァン・ポップバンド、スラップ・ハッピーを結成した。
同年、クラウトロック・グループ、ファウストの協力を得てファースト・アルバム『ソート・オヴ』をポリドール・レコードより発表。しかし、このアルバムはセールス的に成功せず、同じくファウストをバックに録音されたセカンド・アルバムはレコード会社によって発売中止となった(このアルバムは『スラップハッピィ・オア・スラップハッピィ(アクナルバサック・ヌーン)』として1980年に発売された)。
イギリス
[編集]1974年、セッション・ミュージシャンの協力により、録音し直したセカンド・アルバム『カサブランカ・ムーン』をヴァージン・レコードより発表した。
1975年、イングランドのアヴァンギャルド・グループ、ヘンリー・カウが演奏だけではなくプロデュースにも参加したサード・アルバム『悲しみのヨーロッパ』を発表。さらに、同年発表のヘンリー・カウ名義のアルバム『傾向賛美』には、逆にスラップ・ハッピーが全員で参加するも、その後、ピーター・ブレグヴァドとアンソニー・ムーアの脱退によりバンドは自然消滅。ダグマーだけはしばらくヘンリー・カウと行動を共にした。
再結成
[編集]その後、3度にわたって短期間だけ活動し、1998年には23年ぶりの新作アルバムを発表、2000年には初の来日公演を行った。
2016年、16年ぶりに再集結し活動を再開し、親交のあるバンド、ファウストとジョイント・ライブを実施[2]。翌2017年には、17年ぶりの来日公演を開催した[3]。
メンバー
[編集]- ダグマー・クラウゼ (Dagmar Krause) – ボーカル、ピアノ、他
- アンソニー・ムーア (Anthony Moore) – キーボード、ギター、他
- ピーター・ブレグヴァド (Peter Blegvad) – ギター、ベース、他
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ダグマー・クラウゼ(Vo) 2017年
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アンソニー・ムーア(Key) 2017年
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ピーター・ブレグヴァド(G) 2017年
ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]- 『ソート・オヴ』 - Sort Of (1972年)
- 『カサブランカ・ムーン』 - Casablanca Moon (1974年) ※初出タイトルは『Slapp Happy』。
- 『悲しみのヨーロッパ』 - Desperate Straights (1975年) ※ヘンリー・カウとの共作。スラップ・ハッピー/ヘンリー・カウ名義。
- 『傾向賛美』 - In Praise of Learning (1975年) ※ヘンリー・カウとの共作。ヘンリー・カウ名義。旧邦題『イン・プレイズ・オヴ・ラーニング』。
- 『スラップハッピィ・オア・スラップハッピィ(アクナルバサック・ヌーン)』 - Acnalbasac Noom (1980年)
- 『サ・ヴァ』 - Ça Va (1998年)
- 『キャメラ』 - Camera (2000年) ※原版はダグマー・クラウゼ、アンソニー・ムーア、ピーター・ブレグヴァド名義
- 『Live in Japan - May, 2000』 - Live in Japan (2001年)
シングル
[編集]- "Just a Conversation" / "Jumpin' Jonah" (1972年)
- "Casablanca Moon" / "Slow Moon's Rose" (1974年)
- "Johnny's Dead" / "Mr. Rainbow" (1975年) ※Slapp Happy featuring Anthony Moore名義
- "Alcohol" (1981年) ※RēRからの『ソート・オヴ』再発時に付属した片面のみのボーナス・シングル
- "Everybody's Slimmin' (Even Men and Women)" / "Blue-Eyed William" (1983年)
参考文献
[編集]- レコード・コレクターズ 2002年3月号 特集=カンタベリー・ミュージック入門
脚注
[編集]- ^ 「スラップ・ハッピィ」の表記もある。
- ^ “スラップ・ハッピーが再結成、ファウストと共に独フェス<Week-End Fest>に出演決定”. amass (2016年8月23日). 2017年2月7日閲覧。
- ^ “再結成したスラップ・ハッピーの来日公演が決定”. amass (2016年9月26日). 2017年2月7日閲覧。
外部リンク
[編集]- Slapp Happy (slapphappyofficial) - Facebook
- Slapp Happy : Review at the Wayback Machine (archived 15 January 2014)
- Peter Blegvad biography. Calyx: The Canterbury Website.
- Slapp Happy John Peel sessions. BBC Radio 1.