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イソメ目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イソメ目
生息年代: 360.7–0.000 Ma
[1] 石炭紀初頭 – 現世
イソメ科英語版の1種 オニイソメ(頭部周辺)
地質時代
約3億6070万年前[1]現世
古生代石炭紀初頭 – 新生代第四紀完新世メガラヤン
分類
: 動物界 Animalia
: 環形動物門 Annelida
: 多毛綱 Polychaeta
亜綱 : 遊在亜綱 Errantia[2] or Aciculata[3]
: イソメ目 Eunicida
学名
Eunicida
Ushakov1955 [3][4]
和名
イソメ目
下位分類(など)
詳しくは本文を参照のこと
イソメ科英語版の1種
Ophryotrocha longidentataノリコイソメ科Ophryotrocha 属の1種)
オーストラリアの海浜でアウストラロヌフィス属(学名:Australonuphisナナテイソメ科の1属)を捕らえる動画

イソメ目(イソメもく、学名ordo Eunicida)は、多毛綱遊在亜綱英語版に分類される環形動物タクソン(分類群))の一つである。

生物的特徴

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体節で構成された細長い体を持ち、通常、囲口節口前葉は分離している[5]。全てではないが、多くが粘液の鞘から頑丈な角製の鞘までの様々な管状の巣で生活している[5]口肢は球状や円筒状であり、0本から7本の触角を具える[5]。筋肉の発達した咽頭は、背面に1対の下顎、前面に歯の生えた上顎を具えている[5]。いくつかの種は触角毛を具えており、また、全ての種が分岐のない疣足を具えている[5]鰓(えらや剛毛を持つ種もある[5]

化石種

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既知で最古の化石は、アメリカ合衆国インディアナ州モンタナ州にある古生代石炭紀の地層から産出している[6]

分類

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下位分類

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下位分類(2020年代)

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2022年の知見に基づく下位分類は以下のとおり。特筆しない限り、World Register of Marine Species (WoRMS) のデータに基づく。

音写+属)アンディプリオン属(学名の原義)「アンデスののこぎり)」の意[7]
(備考)化石産出年代については確信的情報なし[8][9][10]。産出地は、アルゼンチン北西部にあるスバンディナス山脈 (Sierras Subandinas;シエラ・スバンディナス) のカピーニャス・セクション (Capillas section) [8]。スバンディナス山脈の周辺地域には古生代オルドビス紀の地層が広がっている[8]が、そこまでは遡らない。グループ全体の下限が石炭紀なので、そこまで。
(和名)未確認。(代表属の音写名を冠する仮称)アトラクトプリオン科
  • familia Conjungaspidae Hints, 1999 [12]
(和名)未確認。(代表属の音写名を冠する仮称)コンジュンガスピス科
  • familia Tretoprionidae Hints, 1999 [13]
(和名)未確認。(代表属の音写名を冠する仮称)トレトプリオン科
(和名)ノリコイソメ科
(和名)イソメ科
(備考)和名がある種としては、イワムシMarphysa 属の1種 M. sanguinea)、オニイソメイソメ属英語版の1種 E. aphroditois)、サンゴイソメ(イソメ属の1種 E. tibiana)などを挙げることができる[14]
(和名)ハートマンイソメ科
(和名)サカナヤドリゴカイ科
  • familia Lumbrinereidae Malmgren, 1867 [6]
(和名)未確認
(備考)化石産出年代は、326.4 to 318.1 Ma[6](約3億2640万年前 – 約3億1810万年前、古生代石炭紀ミシシッピアン亜紀英語版〈=前期石炭紀〉サープコビアン後期 – ペンシルバニアン亜紀英語版〈=後期石炭紀〉バシキーリアン中葉)。産出地は、米国(モンタナ州[6]。一説には Lumbrineridae Schmarda, 1861シノニム
(和名)ギボシイソメ科
(和名)セグロイソメ科
(和名)ナナテイソメ科
  • Family incertae sedis(意訳)分類不確定の(備考)イソメ目に含める説があるもの。
(和名)未確認。(代表属の音写名を冠する仮称)ディウロドリラス科
(和名)未確認。(代表属の音写名を冠する仮称)ヒストリオブデッラ科

ギャラリー

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b Fossilworks, 2022年12月閲覧.
  2. ^ GBIF.
  3. ^ a b Mindat.
  4. ^ Taxonomicon.
  5. ^ a b c d e f Eunicida Natural History Museum. Retrieved 2012-01-17.[リンク切れ]
  6. ^ a b c d e f Fossilworks.
  7. ^ WoRMS: Andiprion, Etymology: Combination relating to the Sierras Subandinas mountain range where the taxon was found, and Greek word prion, meaning a saw.
  8. ^ a b c Hints et al. (2017).
  9. ^ Mindat: Andiprion.
  10. ^ WoRMS: Andiprion.
  11. ^ Fossiilid: Atraktoprionidae.
  12. ^ Fossiilid: Conjungaspidae.
  13. ^ Fossiilid: Tretoprionidae.
  14. ^ kb 磯目.

参考文献

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事辞典
論文
  • Hints, Olle; Tonarová, Petra; Eriksson, Mats E.; Rubinstein, Claudia V.; de la Puente, G. Susana (28 May 2017). “Early Middle Ordovician scolecodonts from north-western Argentina and the emergence of labidognath polychaete jaw apparatuses” (英語). Palaeontology (Palaeontological Association英語版) 60 (4): 583-593. doi:10.1111/pala.12303. ISSN 1475-4983.  閲覧は自由

関連項目

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外部リンク

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データベース

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