アンドリュー・ドミニク
アンドリュー・ドミニク Andrew Dominik | |||||||||
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『ジャッキー・コーガン』のオーストラリア・プレミアにて(2012年9月)。 | |||||||||
生年月日 | 1967年10月7日(57歳) | ||||||||
出生地 | ニュージーランド ウェリントン | ||||||||
職業 | 映画監督、脚本家 | ||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||
主な作品 | |||||||||
『ジェシー・ジェームズの暗殺』 『ジャッキー・コーガン』 『ブロンド』 | |||||||||
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アンドリュー・ドミニク(Andrew Dominik, 1967年10月7日 - )は、オーストラリアの映画監督、脚本家である。
生い立ち
[編集]ニュージーランドのウェリントンで生まれ、2歳の時からはオーストラリアに住む。1988年にメルボルンのスウィンバーン映画学校を卒業した。
キャリア
[編集]チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼(2000年)
[編集]2000年にオーストラリアの実在の犯罪者チョッパー・リードを題材とした『チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼』で監督デビューする[1]。主演のエリック・バナの好演もあり、批評家には概ね高評価された[2]。オーストラリア映画協会賞では監督賞、主演男優賞、助演男優賞を受賞した。
ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年)
[編集]監督2作目『ジェシー・ジェームズの暗殺』は、同名の小説を原作としており、ブラッド・ピットとケイシー・アフレックが出演した[3]。カナダでの主要撮影は2005年に完了していたが、編集作業の大幅な遅れに伴い公開は2006年から2007年に延期された[4]。スタジオ側は「少ない黙想と多くのアクション」を望んだが、ドミニクとピットはよりゆっくりとした作風を望んだ。映画は数段階も編集され、最長版は4時間あった[5]。最終バージョン完成までにポストプロダクションに1年以上を要し、結局1時間以上がカットされた[6]。アカデミー賞では撮影賞(ロジャー・ディーキンス)と助演男優賞(アフレック)にノミネートされた。
ジャッキー・コーガン(2012年)
[編集]ドミニクは再度ブラッド・ピットと組み、ジョージ・V・ヒギンズの小説を原作としたダークコメディ『ジャッキー・コーガン』を監督した[7]。撮影は2011年1月から5月まで行われた[8]。第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でプレミア上映され、パルム・ドールを競った[9][10]。アメリカ合衆国ではワインスタイン・カンパニーが配給し、2012年11月公開が予定されている。
ブロンド(2022年)
[編集]ドミニクの次回のプロジェクトの1つとして、ジョイス・キャロル・オーツ執筆による架空のマリリン・モンローの回想録『ブロンド -マリリン・モンローの生涯』の映画化が浮上している。撮影開始は2011年1月を予定していたが、『ジャッキー・コーガン』のために保留された。モンローはナオミ・ワッツが演じることになっていたが[11][12][13]、2019年に企画が再スタートし、モンローをアナ・デ・アルマスが演じることが決定した[14]。Netflixで2022年に配信された。その作品の内容から一部の批評家から酷評を受けた[15]。
以前に着手していたプロジェクト
[編集]2003年にパラマウント映画はドミニクに接近し、アルフレッド・ベスターの1953年の小説『分解された男』の監督オファーをしたが、脚本側との意見の食い違いによりデヴェロップメント・ヘルに陥った[16][17]。
ドミニクはジム・トンプスンの小説『内なる殺人者』の監督・脚本候補に挙がっていたが、降板した[18]。同作は後にマイケル・ウィンターボトム監督が『キラー・インサイド・ミー』として映画化した。
企画中の作品
[編集]ドミニクは2006年のフランス映画『唇を閉ざせ』のアメリカリメイク版の脚本を執筆している。監督するかどうかは未定である[19]。
2008年のインタビューでドミニクはジム・トンプスンの『ポップ1280』とコーマック・マッカーシーの『平原の町』の映画化に興味を持っているが、製作時間の確保が難しいと述べた[20][21]。
フィルモグラフィー
[編集]映画
[編集]- チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼 Chopper (2000年) - 監督・脚本
- ジェシー・ジェームズの暗殺 The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford (2007年) - 監督・脚本
- ジャッキー・コーガン Killing Them Softly (2012年) - 監督・脚本[22]
- ブロンド Blonde (2022年)- 監督・脚本[23]
ドラマ
[編集]- マインドハンター Mindhunter (2019年) - 監督
受賞歴
[編集]年 | 賞・映画祭 | 部門 | 結果 | 作品名 |
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2000 | AFI賞 | 監督賞 | 受賞 | 『チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼』 |
脚色賞 | ノミネート | |||
IF賞 | インディペンデント映画作家賞 | 受賞 | ||
ストックホルム映画祭 | 銅馬賞 | ノミネート | ||
2001 | エノスアイレス国際ンディペンデント映画祭 | 作品賞 | ノミネート | |
オーストラリア映画批評家協会賞 | 監督賞 | 受賞 | ||
脚色賞 | ノミネート | |||
2007 | ヴェネツィア国際映画祭 | 金獅子賞 | ノミネート | 『ジェシー・ジェームズの暗殺』 |
2008 | オーストラリア映画批評家協会賞 | 外国映画賞(英語) | ノミネート | |
全米西部劇作家賞 | 西部劇ドラマ賞 | 受賞 | ||
2012 | カンヌ国際映画祭 | パルム・ドール | ノミネート | 『ジャッキー・コーガン』 |
参考文献
[編集]- ^ McGregor, Lisa (2000年7月27日). “'Chopper' the film to be released next week”. The World Today
- ^ “Chopper”. Rotten Tomatoes. 2012年4月23日閲覧。
- ^ http://www.indielondon.co.uk/Film-Review/the-assassination-of-jesse-james-by-the-coward-robert-ford-andrew-dominik-interview
- ^ Salisbury, Mark (2007年11月). “Andrew Dominik: interview”. Time Out London
- ^ http://www.charlierose.com/view/interview/8838
- ^ Whitington, Paul (2007年11月30日). “The Big Interview: Andrew Dominik, 'The Assassination of Jesse James'”. Irish Independent
- ^ “Andrew Dominik and Casey Affleck Possibly Reteaming for COGAN’S TRADE”. Collider. (2010年11月2日)
- ^ “Brad Pitt’s ‘Cogan’s Trade’ is in the Can”. A&E Playground. (2011年5月29日)
- ^ “2012 Official Selection”. Cannes. 2012年4月19日閲覧。
- ^ “Cannes Film Festival 2012 line-up announced”. timeout. 2012年4月19日閲覧。
- ^ http://www.screendaily.com/news/production/naomi-watts-to-go-blonde-with-wild-bunch-andrew-dominik/5013711.article
- ^ “Naomi Watts to tackle Marilyn Monroe”. USA Today. (2010年5月21日)
- ^ “Naomi Watts Talks Andrew Dominik's Marilyn Monroe Biopic 'Blonde'”. indieWIRE. (2010年10月20日)
- ^ “新作『007』出演のアナ・デ・アルマス、「マリリン・モンローの伝記映画」で大変身”. フロントロウ (2019年10月14日). 2022年11月14日閲覧。
- ^ “批判殺到のマリリン・モンロー映画『ブロンド』、一体どこまでが真実?”. ELLE (2022年10月8日). 2022年11月14日閲覧。
- ^ Dominik Hits 'demolished' At Paramount
- ^ http://www.filmmakermagazine.com/webexclusives/2007/09/last-man-standing-by-nick-dawson.php
- ^ The Stax Report: Script Review of The Killer Inside Me
- ^ “Andrew Dominik Writing Tell No One Remake - Film Junk”. Film Junk. (2010年10月20日)
- ^ Dawson, Nick (2008年1月28日). “Filmmaker Magazine: Web Exclusives”. LAST MAN STANDING
- ^ Levy, Emmanuel (2008年). “Interview - Assassination of Jesse James: Andrew Dominik”
- ^ “‘Killing Them Softly’: What the Critics Are Saying”. The Hollywood Reporter (2012年11月29日). 2022年11月14日閲覧。
- ^ “『ブロンド Blonde』感想(ネタバレ)”. シネマンドレイク (2022年10月1日). 2022年11月14日閲覧。