X-Plane

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X-Plane
開発元 Laminar Research
最新版 11.00r1 / 2017年3月
対応OS Windows、macOS、Linuxなど
(OpenGL & 3D アクセラレーター必要)
種別 クロスプラットフォーム・フライトシミュレータ
ライセンス Proprietary software
公式サイト x-plane.com
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X-Plane(エックス・プレーン)は、コンピュータ用の64bitフライトシミュレータである。航空写真やJAXANASAのデータを活用した緻密で詳細な景色や地形と、リアルなフライトモデルを楽しめる最新鋭のフライトシミュレーター。日本語化されている。WindowsClassic Mac OSmacOSLinuxで使用できる。

概要[編集]

X-Planeは1993年に公開されバージョンアップが続けられているフライトシミュレーションである。『Microsoft Flight Simulator』シリーズがグラフィックスや音声、ゲーム性などを重視しているのに対し、X-Planeはより現実に近い飛行や気象などの詳細な設定を重視している。その高い性能から飛行訓練などにも用いられていて、アメリカ連邦航空局(FAA)は飛行訓練用のフライトシミュレーションとして認めている他、スケールド・コンポジッツスペースシップワンのシミュレーションに利用した[1]

Microsoft Flight Simulator2009年に開発が中止されたが、X-Planeは現在(2017年)も開発されており、日々、ソフトの安定性(64Bit化等)や、グラフィック(後述の衛星写真の使用等)が向上している。

機体や空港・地形データ、風景データなどは、主に、X-Plane.orgから、ダウンロードし利用できる。

現在は、有料で詳細なシミュレートができる人気の旅客機が数多く販売されている(DC-6E-JetsCRJQ400MD80B707B727B737B747B757B767B777A320 neoA330A350)。

2017年4月現在でバージョン11.0まで発表されており、無料のデモ版も公開されている。また、前のバージョンであるX-Plane 9,10も公式サイトで販売されている。

Plane MakerとAirfoil Makerが同梱されており、それらを利用してオリジナルの機体や翼型をつくり、シミュレートできる。

アドオン[編集]

フライトシミュレーターは、’’アドオン’’といった追加のツールを導入し、ユーザーは自身のシミュレーション環境をより良くしている。このアドオンは無料の物(寄付の場合もある)と有料の物がある。

購入時の注意点と、購入先[編集]

フライトシミュレーターのアドオンを販売しているのは、主に、simmarket.comwww.x-aviation.comstore-x-plane-orgで、いずれのストアも海外で営業しているため、支払いは全て外貨(主には、ユーロやドル)になる。また、製品のシリアル番号は必ず控えておかなければならない(再アクティベーションや、アップデート時に必須となる)。

  1. 空港のアドオン デフォルトの物よりも丁寧かつ綺麗に作りこまれたものが公開されている。無料の物は主にx-plane.orgに公開されている。有料の空港は上記のストアで購入できる。有料の空港アドオンの方がテクスチャー等が綺麗な傾向にある。
  2. 機体のアドオン X-Plnae11にはデフォルトでも品質の高い旅客機は収録されているが、有料の機体は詳細なことがシミュレートできたり、よく作りこまれている。上記のストアで購入できる。
  3. 環境のアドオン 環境や基本のテクスチャを改善するアドオン。現在、X-Planeには有料の場合「xEnviro」がある。xEnviroは気象の描写やパフォーマンス、各種エフェクトの追加や改善をし、必須といっても過言ではない存在となっている。無料の物でもパフォーマンスやテクスチャの改善を自動でチューニングをするツールが数多くx-plane.orgで公開されている。

歴代バージョン[編集]

Version 1.0[編集]

1993年公開。Mac OSのみに対応。

Version 2.0[編集]

1996年公開。初めてWindowsに対応。

Version 3.0[編集]

1997年公開。

Version 4.0[編集]

1998年公開。

Version 5.0[編集]

1999年公開。

Version 6.0[編集]

2001年9月3日に公開。ロード時間が短縮され、Mac OS X版も完全サポートされた。フライトモデルや風景データも大幅に改善された。

Version 7.0[編集]

2003年4月8日に公開。インターフェースやコックピットのモデルが大幅に改善された。発売日は7月28日

Version 8.0[編集]

2004年10月28日に公開。地形データと風景データが大幅に改良された。また、すべての機体データが完全に3D化された。

Version 9.0[編集]

2007年11月に公開。地形データや風景データ、水や波などはさらに改良され、気象モデルも大幅に改良された。また、従来2Dが基本であった航空機のコックピットは3D化された。インターフェイスは基本的に、X-Plane 8のものを受け継いでいる。

グラフィックがピクセルシェーダ対応になった事やウィングフレックスを実装した事など、性能はMicrosoft Flight Simulator Xに匹敵するレベルにまで達している。X-Plane9のウィングフレックスは離陸時・巡航時の見た目だけではなく、反った主翼の形状に合わせて空力特性が変化する、また、応力を反映して変形するなど、現実に即したものとなっている。

Version 10.0[編集]

2011年12月に公開された最新バージョン。X-Plane10より日本語に対応している。

描画エンジンを刷新したことで、大量オブジェクト描画性能の向上などが大幅に改善した。風景データが新しくなり、世界各地の街路データが取り入れられている。特に日本国内では鉄道・道路などの再現性が著しく向上し、現実に即した地文航法が可能となった。また、航空管制機能(ATC 機能)も刷新され、地上誘導やAI機の発着などの新機能が追加された。

Version 11.0[編集]

2016年11月にパブリックベータ版が公開された。対応OSはWindows 781064ビット版、OS X(10.10以降)、Linuxとなる。X-Plane 10から新たに3種類のデフォルト機体(737-800MD-80Sikorsky S-76)が追加され、その他の機体も改良が施される。

2017年3月30日(現地時間)にX-Plane11がリリースされた。光の描写や反射、霧などの表現の向上、航空管制機能 (ATC)、ユーザーインターフェースの改良・刷新が行われた。OSMデータが活用された建物や、公園の情報、道路や立体化された高速道路が配置されている。また、64bit化されているため、Ortho4xpというツールを使うことにより衛星写真を配置することができ、緻密に街を再現することができる。他のシミュレーターの空港アドオンも、ツールを使用する事により使用が可能。ユーザーのコミュニティが活発で、日本国内でも掲示板での情報交換やX-plane.orgにて沢山の空港や機体が公開されている。

Version 11からは有志の活動を含め、ユーザーインタフェイスが完全日本語化された(一部の設定画面も日本語化されている)。

用語の解説[編集]

  • Ortho4xp  Googleや、Bingの衛星写真をX-Planeに変換するツール。Oscar Piloteが開発、無償公開している。開発が進んでおり、現在はBatch Buildを押すだけでフォトタイルを作ることができる。フォトタイルには、ZL(ズームレベル)というものがあり、数が大きくなるほど画質は良くなるが、容量も大きくなる。基本的にはZL16を使用し、空港の周辺や低高度で飛ぶタイルを、ZL17や18を使用する。

Ortho4xpのインスブルック空港付近

Ortho4xpの福岡空港

Ortho4xpの大阪市

  • HD Mesh V3 alpilotx.comが無償配布している地形データ。デフォルトの地形データに上書きする形で使用する。HD Meshには、地形データだけではなく水域のデータ(川、湖、海岸線)や、鉄道、道路や、電力線、都市公園等のデータも含まれており、欠かせないものだ。HD Meshを作成するには、沢山の情報が必要になるため、現在は、欧州北米豪州日本中国(一部の地域を除く)、中南米の地域のデータのみが配布されている。Ortho4xpと併用することができ、リアルな地形と建物配置、美しい風景を楽しむことができる。
  • FS2XP 他のシミュレーター(主には、Micrsoft Flight Simulator X)の空港シナリーをX-Plnaeで使用するためにコンバートするツール。コンバートした際、地形データが異なる為、地形に凹凸ができる場合があるが、既存の空港のapt.datデータを、上書きすることで解決する。
  • W2xp simHeavenが、無償で公開しているオブジェクトツール。OSMデータの建物や固有のオブジェクトが出現する。これらのオブジェクトは、フォトシナリーの上に重なって表示される。
  1. world-models 世界共通のオブジェクトのモデルが入っている。
  2. VFR-Landmarks 煙突教会風力発電太陽電池パネルのフィールド、灯台風車クレーン等のオブジェクトが入っている。それぞれの地域で別のモデルが用意されている(欧州アジア豪州オセアニア中南米
  3. w2xp-(地域名) 各地域のオブジェクトが用意されており、それぞれの地域に合った建物が出現するようになる。現在は、アジア欧州豪州オセアニア中南米の地域が用意されている。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]