TOI-2095
TOI-2095 | ||
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分類 | 赤色矮星[1] | |
軌道要素と性質 | ||
惑星の数 | 2 | |
位置 | ||
赤経 (RA, α) | 19h 02m 31.9305592512s[2] | |
赤緯 (Dec, δ) | +75° 25′ 06.980154744″[2] | |
視線速度 (Rv) | -20.39±0.64 km/s[2] | |
固有運動 (μ) | 赤経: 203.466 ミリ秒/年[2] 赤緯: -21.401 ± 0.02 ミリ秒/年[2] | |
年周視差 (π) | 23.8571 ± 0.0133ミリ秒[2] (誤差0.1%) | |
距離 | 136.71 ± 0.08 光年[注 1] (41.92 ± 0.02 パーセク[注 1]) | |
物理的性質 | ||
半径 | 0.44±0.02 R☉[1] | |
質量 | 0.44±0.02 M☉[1] | |
自転周期 | 40+0.2 −0.4 日[1] | |
スペクトル分類 | M2.5 V[1] | |
表面温度 | 3759±87 K[1] | |
金属量[Fe/H] | -0.24±0.04[1] | |
年齢 | >10 億年[1] | |
他のカタログでの名称 | ||
UCAC4 828-018862[2] LSPM J1902+7525[2] 2MASS J19023192+7525070[2] PM J19025+7525[2] TIC 235678745[2] USNO-B1.0 1654-00089490[2] Gaia DR2 2268372099615724288[2] Gaia DR3 2268372099615724288[2] |
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TOI-2095とは、太陽系から約42パーセク離れた位置にある恒星である。TESSによって2つの太陽系外惑星が周囲を公転していることが発見された[1]。
概要
[編集]太陽 | TOI-2095 |
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この惑星はスペクトル分類がM2.5Vの赤色矮星である。太陽質量の0.44倍、太陽半径の0.44倍を持ち、温度は3759ケルビンとされている[1]。
「TOI-2095」の「TOI」はTESS object of interestのことであり、TESSによる観測で周囲に惑星候補が検出された際に指定される。他に「TIC 235678745」や「Gaia DR2 2268372099615724288」、「2MASS J19023192+7525070」などの名称も持つ。「TIC 235678745」の「TIC」はTESS Input Catalogを指し、TESSによる観測の対象となる恒星に与えられる。TOI-2095はTESSやジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が長期間継続して観測するContinuous Viewing Zone(CVZ)に位置している[3][4][1]。
惑星系
[編集]名称 (恒星に近い順) |
質量 | 軌道長半径 (天文単位) |
公転周期 (日) |
軌道離心率 | 軌道傾斜角 | 半径 |
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b | <4.1 M⊕ | 0.101±0.005 | 17.66484±0.00007 | 0 | 89.67+0.16 −0.10° |
1.25±0.07 R⊕ |
c | <7.4 M⊕ | 0.137±0.006 | 28.17232±0.00014 | 0 | 89.91+0.06 −0.09° |
1.33±0.08 R⊕ |
この恒星の周囲を公転する太陽系外惑星は、最初にTESSのトランジット法を用いた観測によって2つの惑星候補が存在する可能性が示され、恒星は「TOI-2095」、惑星候補は「TOI-2095.01」「TOI-2095.02」とそれぞれ指定された。これらのTOIが公開されたのは2020年7月15日である[3]。トランジットの深さはそれぞれ670 ppmと820 ppmである。その後フォローアップ観測などを経て惑星候補の存在が確認され、TOI-2095.01は「TOI-2095 b」、TOI-2095.02は「TOI-2095 c」という名称が与えられた。これらの惑星の発見及び確認を公表する論文はarXivに2023年4月18日に公表された[1]。
TOI-2095 bは約17.7日の公転周期で、地球半径の1.25倍の半径を持つ。TOI-2095 cは約28.2日の公転周期で、地球半径の約1.33倍の半径を持つ。どちらの惑星も地球より大きなスーパーアースで、TOI-2095 cのほうがわずかに大きい。質量は上限のみわかっており、TOI-2095 bは地球質量の4.1倍以下、TOI-2095 cは地球質量の7.4倍以下である。TOI-2095 bとTOI-2095 cの平衡温度はそれぞれ347 K (74 °C; 165 °F) 、297 K (24 °C; 75 °F) であり、ハビタブルゾーンの内側の限界に近い位置を公転している[1]。研究チームはこれらの惑星についてドップラー分光法を用いたフォローアップ観測を行う予定である。これにより、正確な質量や密度を測定できる可能性がある[5]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n “Two super-Earths at the edge of the habitable zone of the nearby M dwarf TOI-2095”. arXiv. 2023年5月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “Results for TOI-2095”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2023年5月15日閲覧。
- ^ a b “TESS Project Candidates”. arXiv. 2023年5月14日閲覧。
- ^ “TESS Objects of Interest Table Data Columns”. NASA Exoplanet Archive. 2023年5月14日閲覧。
- ^ “2 'super-Earth' exoplanets spotted in habitable zone of nearby star”. Space.com. 2023年5月14日閲覧。