Portal:災害/特集/新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-)
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新型コロナウイルス感染症の世界的流行とは、新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) の感染による急性呼吸器疾患 (COVID-19) の世界的な流行である。
2019年12月に中国の湖北省武漢市で「原因不明のウイルス性肺炎」として最初の症例が確認されて以降、武漢市内から中国全土に感染が拡がり、中国以外の国と地域に拡大していった。2020年1月31日に世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC)」を宣言、3月11日、テドロス・アダノムWHO事務局長はパンデミック相当との認識を表明した。2020年4月1日までに、全世界で80万名以上が罹患し、4万名以上が死亡した。その後患者が増加し、2020年7月27日までに、全世界で1645万人以上が罹患し、65万名以上が死亡した。
新型コロナウイルス感染症は主として、咳やくしゃみで出た呼吸器飛沫を介して、インフルエンザと同様の経路でヒトとヒトの間で感染する。感染から発症までの時間は通例5日であるが、人によって2日から14日までの幅がある。感染しても無症状のまま経過することも多いが、症状としては発熱、咳、息切れなどを伴うことがあり、合併症としては、肺炎や急性呼吸窮迫症候群などを伴うことがある。2020年8月15日現在、この感染症に対してはワクチンや特効のある抗ウイルス治療薬が存在しないため、研究が進められている。臨床では、症状管理および支持療法を主眼とした取り組みが行われている。推奨されている予防策としては、マスク、手洗い、病気にかかっている人との距離を保つこと、さらに感染が疑われる場合には14日間の自己隔離および経過観察を取ることなどが挙げられる。