ウミヘビ科
ウミヘビ科 | ||||||||||||||||||||||||
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セグロウミヘビ
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Hydrophiidae Smith, 1926[1] | ||||||||||||||||||||||||
属 | ||||||||||||||||||||||||
本文参照 |
ウミヘビ科(ウミヘビか)は、
- 爬虫類有鱗目(ヘビ・トカゲの仲間)に属する科(学名:Hydrophiidae)。本項ではこれについて詳説する。ウミヘビ類をコブラ科 Elapidae のウミヘビ亜科 Hydrophiinae とする説もある。
- 魚類ウナギ目に属する科(学名:Ophichthidae)。
特徴
ウミヘビは海生に適応したヘビで、熱帯から亜熱帯の海域に生息し、回遊する種では、亜寒帯の地域まで北上することもある。体型は種類によって異なり、セグロウミヘビのように腹盤を持たない種や、エラブウミヘビのようによく陸に上がるために腹盤を持つ種などさまざまな種がいる。尾は縦に平べったくなっており、泳ぐのに適している。泳ぐ際は体を横にくねらせて泳ぐ。また、横縞を持つ種類が多い。これはウミヘビが、アマガサヘビやサンゴヘビなどの横縞を持つコブラの仲間から進化してきたためであるという説がある。性質は大人しい種類が多いが、手で持つと咬まれることがある。また好奇心から近付いてくる事もあるようである。
毒
ウミヘビ科のヘビは、獲物や敵の神経の放電を塞ぐ神経毒を持ち、咬まれると主に麻痺やしびれが起き、やがて呼吸や心臓が停止して死に至る(但し、スズメダイ科やハゼ科の魚類の固着性の卵塊を専門に摂食するカメガシラウミヘビとイイジマウミヘビの2種は、毒腺が完全に退化していて、唾液の毒性も失われているという)。特にウミヘビの場合、海中で咬まれることが多いため、放っておくと身動きが取れなくなり溺死してしまう恐れもあるので、速やかに陸もしくは船上に上がること。
分類
- エラブウミヘビ属 Laticauda - 5種 一般的にはウミヘビとされるが、狭義のウミヘビ類とは別の系統に属する。
- ミナミウミヘビ属 Aipysurus - 7種 オリーブミナミウミヘビ Aipysurus laevis
- カメガシラウミヘビ属 Emydocephalus - 2種 カメガシラウミヘビ Emydocephalus annulatus ・イイジマウミヘビ Emydocephalus ijimae
- オビウミヘビ属 Ephalophis - 1種 オビウミヘビ Ephalophis greyi
- ウミコブラ属 Hydrelaps - 1種 ウミコブラ Hydrelaps darwiniensis
- アラフラウミヘビ属 Parahydrophis - 1種 アラフラウミヘビ Parahydrophis mertoni
- コガシラウミヘビ属 Microcephalophis - 2種 コガシラウミヘビ Microcephalophis gracilis
- ウミヘビ属 Hydrophis - 34種
- ベルチャーウミヘビ Hydrophis belcheri
- クロガシラウミヘビ Hydrophis melanocephalus
- タールウミヘビ Hydrophis semperi(フィリピンのタール湖に生息する淡水生のウミヘビ。クロガシラウミヘビの陸封型と言われている)
- マダラウミヘビ Hydrophis cyanocinctus
ウミヘビ属はウミヘビ類最大の属であるが、側系統群であり、以下の属を含めることで単系統群となる。
- ツノウミヘビ属 Acalyptophis - 1種 ツノウミヘビ Acalyptophis peronii
- ハラナシウミヘビ属 Astrotia - 1種 ハラナシウミヘビ Astrotia stokesii
- フトウミヘビ属 Disteira - 4種
- イボウミヘビ属 Enhydrina - 2種 イボウミヘビ Enhydrina schistosa
- ジェルドンウミヘビ属 Kerilia - 1種 ジェルドンウミヘビ Kerilia jerdonii
- トゲウミヘビ属 Lapemis - 2種 トゲウミヘビ Lapemis curtus
- セグロウミヘビ属 Pelamis - 1種 セグロウミヘビ Pelamis platurus
- カワリウミヘビ属 Thalassophis - 1種 カワリウミヘビ Thalassophis anomalus
- クサリウミヘビ属 Praescutata - 1種 クサリウミヘビ Praescutata viperina
- オオアタマウミヘビ属 Kolpophis - 1種 オオアタマウミヘビ Kolpophis annandalei
系統
以下の系統樹はSanders et al.(2012)による[2]。
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ウナギ目のウミヘビ科について
ウミヘビ科 | ||||||||||||||||||||||||
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Tiger snake eel, Myrichthys maculosus
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Ophichthidae Rafinesque, 1815 | ||||||||||||||||||||||||
タイプ属 | ||||||||||||||||||||||||
Ophichthus | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ウミヘビ科 | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Worm eel Snake eel | ||||||||||||||||||||||||
亜科 | ||||||||||||||||||||||||
魚類のウナギ目にはダイナンウミヘビやホタテウミヘビが属するウミヘビ科 Ophichthidae が存在する。英語でも Snake eel(ヘビウナギ)と通称され、ヘビのように細長い体や獰猛な顔つきが名前の由来であると思われる。
ウナギ目ウミヘビ科の生物は毒を持たない海水魚の一種である。ウナギやウツボの仲間であり、本項のウミヘビとはまったく別の生物である。
脚注
- ^ Integrated Taxonomic Information System
- ^ Kate L. Sanders, Michael S.Y. Lee, Mumpuni, Terry Bertozzi, Arne R. Rasmussen (2012). “Multilocus phylogeny and recent rapid radiation of the viviparous sea snakes (Elapidae: Hydrophiinae)”. Molecular Phylogenetics and Evolution. doi:10.1016/j.ympev.2012.09.021.