闇バイト
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闇バイト(やみバイト)とは、高額な報酬を受け取る代わりに、犯罪行為を行うアルバイト[1]。TwitterやInstagramなどのSNSやインターネット掲示板、求人サイト[2]等で、「高収入」「高額報酬」「高額バイト」「簡単な仕事」と甘い誘いで仕事が募集されている[3]。
闇バイトを募集する犯罪集団は「捕まることはない[1]」と誘う。しかし、闇バイト関連の強盗・窃盗事件の逮捕者は、2021年夏から60人を超える[4]。実行犯の中には若者も多い[5]。犯罪集団は警察の捜査が及ばないように犯罪計画の詳細を実行犯に伝えることはない。そのため実行犯は「使い捨て」「トカゲのしっぽ[6]」となっている[4][7]。
概要
闇バイトとは、高額な報酬と引き換えに犯罪行為を行うことである[1]。
闇バイトの内容は、
- 違法薬物(麻薬、覚醒剤、危険ドラッグ)や銃器などの密輸の荷受け役・運び屋[8]
- 強盗・窃盗などの実行犯[9]
- パチンコの打ち子
- 銀行口座や携帯電話の譲渡・売買
- 出会い系サイトなどのサクラ
- 特殊詐欺(オレオレ詐欺や架空請求詐欺など)の「受け子」「出し子」(現金やキャッシュカードの受け取り役、引き出し役)
- 鉄道駅への不審物設置[10]
などがある[11]。
防犯カメラに映ることで証拠が残ってしまう「捕まりやすい下っ端」の役割をインターネット上(TwitterやInstagramなどのSNS)で募集し、仮にその「下っ端」が逮捕されても警察に情報が漏れぬよう計画の詳細は教えず、トカゲのしっぽとして扱われる[11]。
2023年には、警察庁によって、闇バイトの参加者を募集する広告がindeedやエンゲージといった大手求人サイトやジモティーといった大手掲示板サイトにも掲載されていることが明らかになり、警察庁や厚生労働省、サイトの運営会社が対策に乗り出している[2]。
見分け方
脚注
- ^ a b c “SNSの違法・有害情報に注意|その仕事「闇バイト」かもしれません!|滋賀県警”. 滋賀県警. 2023年5月12日閲覧。
- ^ a b c “闇バイト、インディード・エンゲージ・ジモティーなど大手サイトに求人広告”. 読売新聞オンライン (2023年3月16日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ “高校生も手を染める「日給10万円」闇バイトの実態”. 東洋経済オンライン (2021年7月26日). 2023年5月12日閲覧。
- ^ a b “銀座強盗「指示役」関与か…若者はSNSでの仕事探しに薄い抵抗感・決行しても使い捨ての現実”. 読売新聞オンライン (2023年5月10日). 2023年5月12日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “「闇バイト」加担防止へ 大学新入生に注意呼びかけ 警視庁 | NHK”. NHKニュース. 2023年5月12日閲覧。
- ^ “高額な報酬で誘う闇バイトにご注意!うっかり応募してしまうと……?【サイバー護身術】”. PreBell. 2023年5月12日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年4月7日). “「受け子や出し子は使い捨て」 帝京科学大学で闇バイトの危険性訴え 警視庁千住署”. 産経ニュース. 2023年5月12日閲覧。
- ^ 危険ドラッグ密輸容疑、リーダー格逮捕 「闇バイト」で荷受け役募る 毎日新聞 2023年2月27日 2020年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ “「闇バイト」でポケモンカード1500枚窃盗か、35歳男を逮捕…報酬は受け取れず”. 読売新聞オンライン (2023年6月13日). 2023年6月16日閲覧。
- ^ “「闇バイトに応募」 21歳女をJR岡山駅に不審物置いた疑いで逮捕:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2023年6月22日). 2023年6月22日閲覧。
- ^ a b 高額な報酬で誘う闇バイトにご注意!うっかり応募してしまうと……?【サイバー護身術】| Prebell
- ^ “学生を狙う闇バイトとは?見分け方や学校側ができることを解説”. ウイナレッジ (2023年3月17日). 2023年4月21日閲覧。
- ^ “闇バイトの誘いに要注意!(受け子、サクラ、強盗など)”. 弁護士法人ONE (2022年11月18日). 2023年4月21日閲覧。
関連項目
- 2022-23年広域強盗事件 - 実行犯は闇バイトの参加者であった。
- 自切#比喩表現
外部リンク
- #BAN 闇バイト(警視庁HP)