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パラモア

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Paramore
2016年
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
テネシー州フランクリン
ジャンル オルタナティヴ・ロック
エモ
ポップ・パンク
パワー・ポップ
活動期間 2004年 - 現在
レーベル フュエルド・バイ・ラーメン
公式サイト paramore.net
メンバー ヘイリー・ウィリアムス (ボーカル)
テイラー・ヨーク (ギター、コーラス)
ザック・ファロ (ドラムス、パーカッション)

パラモアParamore)は、アメリカ合衆国テネシー州出身のロックバンド。バンド名は「秘密の恋人」を意味する「Paramour」や「愛のために」という意味を持つ「Par Amor」という言葉のスペルを変えたものである。

経歴

歌好きの家族に囲まれ、ヘイリーはコンテストに出場するなどして幼いころから歌に親しんでいた。ヘイリーが13歳の時ミシシッピ州メリディアンからテネシー州フランクリンに引っ越した際、学校でジョシュとザックのファロ兄弟と知り合い、意気投合、バンド活動を始める。またヘイリーはファロ兄弟からU2などを薦められて大きな刺激を受け、本格的に曲制作にも取り組むようになる。まもなくヘイリーの家の隣に住んでいたジェイソンが加入する。

地元で名声を得た後、州都ナッシュビルでデビューに向けたデモテープ作成を開始。これを聴いたレーベル、フュエルド・バイ・ラーメンと契約し、2005年にデビューアルバム『All We Know Is Falling』を発売。(ヘイリーは17歳、ザックは15歳でデビューしたことになる)。なお同レーベルの先輩にはフォール・アウト・ボーイがおり、パラモアはしばしば「フォール・アウト・ボーイの弟團」と紹介される。

2007年6月12日、2ndアルバム『Riot!』がビルボード15位、イギリスチャート24位を記録。2008年、第50回グラミー賞で最優秀新人賞に選抜された。

2008年の映画『トワイライト〜初恋〜』に楽曲「Decode」を提供。これによりさらにファン層を広げた。

前作から2年を過ぎた2009年9月29日、3rdアルバム『Brand New Eyes』を発売。ビルボード2位、イギリスチャートでは1位を獲得するなど、世界各国での人気が不動のものとなった。

しかし、2010年12月18日付の公式ブログにて、ジョシュとザックの脱退が明らかにされる。バンドは残ったメンバーで活動を継続することも合わせて発表された[1]

2011年6月に、3人となったメンバーで初の楽曲「Monster」を、映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』のサントラからシングルとしてリリース。

2013年4月9日、ファロ兄弟が脱退し3人となったメンバーで初の4thアルバム『Paramore』をリリース。ビルボードチャートではバンド史上初の初登場1位を獲得した。

2015年2月8日に行われた第57回グラミー賞にて、アルバム『Paramore』からの4thシングル「Ain't It Fun」でバンド初のグラミー賞「最優秀ロック・ソング賞」を受賞した。

2015年12月16日、ベーシストのジェレミーの脱退が発表された[2]

2016年6月、バンドのInstagramにて、2010年に脱退したドラマーのザックが新作のレコーディングに参加することが明かされたが、ザック自身はこの時点でバンドへの復帰は否定した。しかしながらその後2017年2月、ザックのバンド復帰が正式に発表された[3]。メンバーが入れ替わった3人で2017年5月、5thアルバム『After Laughter』をリリース。

メンバー

ヘイリー・ウィリアムス
テイラー・ヨーク

現メンバー

ステージではピアノやギターを演奏することがある。
前任のラム脱退後にサポートメンバーとして加入し、2009年に正式メンバーとなる[4]。ヘイリーと共に、作詞や作曲も多く担当している。
  • ザック・ファロ(Zac Farro) - ドラムス、パーカッション
兄のジョシュとともに2010年に離脱、2017年に復帰した。また、HalfNoiseとしてソロ活動も行っている。

旧メンバー

  • ジョシュ・ファロ(Josh Farro) - リードギター、コーラス
自身のブログにて、バンドがメジャーレーベルに操作された商品に成り下がっていることに対しての反発を脱退理由として挙げ、ウィリアムスはレーベルに巧みに操られ、他メンバーを自身のソロプロジェクトの駒のように扱うと非難した。その後2011年にNovel Americanを結成(ザックも合流したが、2014年解散)。
  • ジェイソン・バイナム(Jason Bynum) - ギター
デビュー直後に脱退した模様。
  • ジョン・ヘンブリー(John Hembree) - ベース
2005年にジェレミーが一時離脱した時に、デビューアルバムに代役として参加。
  • ウィリアム・“ハンター”・ラム(William "Hunter" Lamb) - リズムギター、コーラス
2007年初頭に脱退。結婚が理由。
  • ジェレミー・デイヴィス(Jeremy Davis) - ベース
2015年に脱退。自身への印税をめぐってヘイリーとバンドマネージャーを相手に訴訟を起こしたのがきっかけで、友好的なものではなかった[5]

特徴

女性ボーカリストはエモ系では珍しいが、ヘイリーのボーカルは力強さと繊細さを兼ね備えているとして評価が高い。

またその容姿から人気も高まっており、アヴリル・ラヴィーンと比較する声もある。だがヘイリー本人はアヴリルのことは特に気にしていない。

ヘイリーの人気はやはりバンドの中でも高く、米音楽雑誌の“最もクールな女性歌手”で2位に選ばれた。

全体の演奏力も評価が高い。

作詞は大部分がヘイリー、作曲はヘイリーとジョシュ[6]で行っていた。

ディスコグラフィ

アルバム

タイトル アルバム詳細 チャート最高位 認定
US
[7]
AUS
[8]
AUT
[9]
CAN
[7]
FIN
[10]
GER
[11]
IRE
[12]
NLD
[13]
NZ
[14]
UK
[15]
2005 All We Know Is Falling 51
2007 Riot!
  • 発売日: 2007年6月12日
  • レーベル: Fueled by Ramen
  • フォーマット: CD, LP, digital download
  • 全米売上: 100万枚[19]
15 47 66 26 53 61 15 24
  • US: 3× プラチナ[16]
  • AUS: ゴールド[20]
  • CAN: ゴールド[21]
  • NZ: ゴールド[22]
  • UK: プラチナ[18]
2009 Brand New Eyes
  • 発売日: 2009年9月29日
  • レーベル: Fueled by Ramen
  • フォーマット: CD, LP, digital download
  • 全米売上: 210万枚[23]
2 1 6 3 5 7 1 23 1 1
  • US: プラチナ[16]
  • AUS: プラチナ[24]
  • CAN: ゴールド[21]
  • NZ: ゴールド[22]
  • UK: プラチナ[18]
2013 Paramore
  • 発売日: 2013年4月5日
  • レーベル: Fueled by Ramen, Atlantic
  • フォーマット: CD, LP, digital download
  • 全米売上: 50万枚[25]
1 1 13 3 10 8 1 18 1 1
  • US: プラチナ[16]
  • AUS: ゴールド[26]
  • NZ: ゴールド[27]
  • UK: ゴールド[18]
2017 After Laughter
  • 発売日: 2017年5月12日
  • レーベル: Fueled by Ramen, Atlantic
  • フォーマット: CD, LP, digital download
  • 全米売上: 5.3万枚[28]
6 3 10 9 14 18 4 17 7 4
  • US: ゴールド[16]
  • UK: ゴールド[18]
2023 This Is Why
  • 発売日:2023年2月10日
  • レーベル:Fueled by Ramen, Atlantic
  • フォーマット:CD, LP, CS, digital download
1
[29]
6 2
[30]
22 3
[31]
1 [32]
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。

ライブ・アルバム

2008年8月12日にアメリカ、シカゴのコングレス・シアターで撮影されたライヴ映像。DVDにはツアー中でのドキュメンタリー“40 Days Of Riot!”も収録されている。

EPs

シングル

発表 タイトル 収録アルバム
2005年 Pressure All We Know Is Falling
Emergency
2006年 All We Know
2007年 Misery Business Riot!
Hallelujah
Crushcrushcrush
2008年 That's What You Get
Decode Twilight: Original Motion Picture Soundtrack
Brand New Eyes
2009年 Ignorance Brand New Eyes
Brick by Boring Brick
2010年 The Only Exception
Careful
Playing God
2011年 Monster Transformers: Dark of the Moon – The Album
Singles Club
2013年 Now Paramore
Still Into You
Daydreaming
2014年 Ain't It Fun
2017年 Hard Times After Laughter
Told You So
Fake Happy
2018年 Rose-Colored Boy
Caught in the Middle
2022年 This Is Why This Is Why
The News
2023年 C'est Comme Ça
Running Out of Time

来日公演

2006年

  • 6月3日(土)北海道 HMV SAPPORO
  • 6月4日(日)北海道 ZEPP SAPPORO
  • 6月6日(火)東京都 渋谷 CYCLONE
  • 6月7日(水)東京都 渋谷 CLUB QUATTRO
  • 6月8日(木)大阪府 心斎橋 CLUB QUATTRO

2007年

2009年

  • 8月7日(金)千葉県 サマーソニック 東京
  • 8月8日(土)大阪府 サマーソニック 大阪

2010年

2018年

  • 2月21日(水)東京都 ZEPP TOKYO
  • 8月18日(土)大阪府 サマーソニック 大阪
  • 8月19日(日)千葉県 サマーソニック 東京

その他

  • 週末のシンデレラ 世界!弾丸トラベラーで「When It Rains」が番組使用曲。
  • 2006年にフュエルド・バイ・ラーメン所属のバンドが参加して行われた『FBR Night Vol.2』に同僚パンチライン、オクトーバーフォールと共に初来日を果たした。2007年にもパンクスプリング出演のため来日する予定があったが、アルバム制作に専念するためキャンセルとなった。サマーソニック09出演で再来日を果たし、2010年には東名阪ツアーも行った。
  • ポップ・パンク系のバンドが集まったサウンドトラック『Sound of Superman』ではフー・ファイターズのカヴァー、「My Hero」を披露。
  • トワイライト〜初恋〜』のサウンドトラックには、「Decode」と「I Caught Myself」が収録されている。

脚注

  1. ^ 公式ブログにおける声明
  2. ^ https://wmg.jp/paramore/news/67783/
  3. ^ https://wmg.jp/paramore/news/76147/
  4. ^ デビュー当時からバンドメンバーとの親交があり、デビューアルバムの時点から曲作りにも参加していたものの、学業への専念を先行させるためバンドには加入していなかった。レコーディングではドラムスを担当することもある。
  5. ^ 『After Laughter』日本盤ライナーノーツより
  6. ^ 脱退以前であり、4thアルバム以降では主にヘイリーとテイラーによる。
  7. ^ a b Paramore > Charts & Awards > Billboard Albums”. Allmusic. Macrovision. 2009年12月18日閲覧。
  8. ^ Peak chart positions for albums and singles in Australia
  9. ^ Austrian Charts > Paramore” (German). austriancharts.com Hung Medien. 2008年6月24日閲覧。
  10. ^ Finnish Charts > Paramore”. finnishcharts.com Hung Medien. 2008年6月24日閲覧。
  11. ^ Chartverfolgung/Paramore/Longplay” (German). musicline.de PhonoNet. 2008年6月24日閲覧。
  12. ^ Irish Charts > Paramore”. irish-charts.com Hung Medien. 2008年6月24日閲覧。
  13. ^ Dutch Discography Paramore” (Dutch). Dutchcharts.nl. Hung Medien. 2013年9月9日閲覧。
  14. ^ New Zealand Charts > Paramore”. charts.org.nz Hung Medien. 2008年6月24日閲覧。
  15. ^ Paramore – The Official Charts Company”. The Official Charts Company. 2010年6月21日閲覧。
  16. ^ a b c d e f RIAA - Gold & Platinum”. RIAA.com. April 1, 2016閲覧。
  17. ^ ARIA Charts – Accreditations – 2012 Albums”. Australian Recording Industry Association. 10 May 2013閲覧。
  18. ^ a b c d e Certified Awards Search: Paramore” (To access, enter the search parameter "Paramore", then select "Search"). British Phonographic Industry. 2013年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。10 May 2013閲覧。
  19. ^ American album certifications – Paramore – Riot!”. Recording Industry Association of America. 10 October 2013閲覧。
  20. ^ ARIA Charts – Accreditations – 2009 Albums”. Australian Recording Industry Association. 10 May 2013閲覧。
  21. ^ a b Gold and Platinum Search: Paramore”. Music Canada. 10 May 2013閲覧。
  22. ^ a b Latest Gold / Platinum Albums”. Recorded Music NZ. 2011年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。10 May 2013閲覧。
  23. ^ Maloy, Sarah (2012年6月12日). “Paramore Will 'Rise From Ashes' On Self-Titled Album, Due April 9”. Billboard. 2012年6月12日閲覧。
  24. ^ ARIA Charts – Accreditations – 2011 Albums”. Australian Recording Industry Association (2011年). February 13, 2012閲覧。
  25. ^ PARAMORE on Twitter, Twitter
  26. ^ ARIA Charts - Accreditations, ARIA
  27. ^ » ‘Paramore’ Gold in New Zealand! Paramore-Music.com :: Your #1 English Source :: PARAMORE TV”. Paramore-music.com (2007年3月27日). 2014年3月28日閲覧。
  28. ^ Caulfield, Keith (May 21, 2017). “Harry Styles Debuts at No. 1 on Billboard 200 Albums Chart”. Billboard. May 22, 2017閲覧。
  29. ^ ARIA Top 50 Albums Chart”. Australian Recording Industry Association (February 20, 2023). February 17, 2023閲覧。
  30. ^ Top 100 Artist Album, Week Ending 17 February 2023”. Official Charts Company. February 17, 2023閲覧。
  31. ^ NZ Top 40 Albums Chart”. Recorded Music NZ (February 20, 2023). February 18, 2023閲覧。
  32. ^ 全英チャート、パラモアがニュー・アルバムで3作目の1位”. BARKS. 2023年2月18日閲覧。

外部リンク