江鋳久
江鋳久(こう ちゅうきゅう、ジャン・ジュウジォウ、江铸久、Jiang Zhujiu、장주주、1962年2月17日 - )は、囲碁棋士。中国山西省太原出身、九段。北京師範大学出身、中国囲棋協会、アメリカプロ囲碁協会を経て、1999年から韓国棋院客員棋士、2012年に中国帰国。第1回日中スーパー囲碁での5人抜きで一躍名を上げる。北米マスターズ・トーナメント8連覇。また米国にて江鋳久囲碁トーナメントを主催。妻は芮廼偉九段、兄は江鳴久七段。攻撃的な棋風。
経歴
6歳で碁を覚え、1973年十省市囲棋招待戦児童組優勝、14歳で集中訓練隊に入る。1982年に五段に認定される。1983年、全国囲棋個人戦で4位。1984年七段。
1984年から始まった日中スーパー囲碁で、第1回に中国チームの2番手として出場し、5人抜きを果たして中国チームの勝利に大きく貢献、また日本側に衝撃を与えた。この功績により八段昇段を認められる。1987年九段。1990年に米国に移住。1992年に日本に移住していた芮廼偉九段と結婚。1993年から3年間は日本在住。その後米国で棋士活動を続け、1995年から開始された北米マスターズ・トーナメントでは、第1回から2002年まで、車敏洙、芮廼偉、M.レドモンドなどを破って8連覇。
1999年に芮廼偉とともに韓国棋院に客員棋士として迎えられ、韓国の棋戦に参加するようになる。2003年のLG杯世界棋王戦では韓国代表として出場、1回戦でアメリカ代表として出場した兄鳴久と対戦して勝利するが、2回戦では李昌鎬に敗れた。同年マキシムコーヒー杯決勝で妻の芮廼偉を破って優勝。2011年三星火災杯世界囲碁マスターズでシニア枠予選を勝抜いて出場。
2012年に韓国棋院を引退して、中国に帰国。2014年女子甲級リーグ上海北極絨チームコーチ。
主な棋歴
国際棋戦
中国棋戦
- 新体育杯戦 2位 1986年
- 全国囲棋個人戦 2位 1989年、4位 1983、88年
- 天元戦 挑戦者 1989年
- 中国囲棋甲級リーグ戦
- 2001年(四川矮子)3-8
- 2002年(河北金玉蘭)2-5
- 2003年乙級(山西長城微光)
- 2004年乙級
- 2005年乙級(江蘇呉江恒達)
米国棋戦
- 北米マスターズ・トーナメント 優勝 1995-2002年
韓国棋戦
- マキシムコーヒー杯入神連勝最強戦 優勝 2003年
- 更豪ホテル杯元老勝抜戦 2012年 2-1(○金秀壮、○安官旭、×劉昌赫)
- 韓国囲碁リーグ
- 2004年(楊森)4-3
- 2005年(第一火災)3-4