双児騒動
『双児騒動』(ふたごそうどう、原題:DROOPY'S DOUBLE TROUBLE, 公開:1951年11月17日)は、アメリカ合衆国の映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤーに所属していたアニメーターのテックス・アヴェリーによって製作されたアニメーションの一つ。
スタッフ
- 監督 テックス・アヴェリー
- 音楽 スコット・ブラッドリー
- アニメーション製作 ウォルター・クリントン、グラント・シモンズ、マイケル・ラー
- 製作総括 フレッド・クインビー
- 脚本 リッチ・ホーガン
内容
ある豪邸の主人と執事は旅行の準備をしていた。執事はドルーピーに「1人じゃ寂しいから、誰か仲の良い友達を呼んで留守番したらどうかね。」と言われたので双子の兄のドリーピー(DVDと吹き替えでは弟のドリッピー)を呼ぶことにした。早速来て、ドアを壊しながら入っていった。同じ服に着替えて執事にドリーピーのことを紹介すると、執事は絶叫のあまり飛び上がってシャンデリアに掴まってしまう。執事はドリーピーに「知らない人は絶対に入れないように」と命令する。一方、ドルーピーはスパイクに会う。「腹が減ってるから何か食わせてくれ。」と言われたので戸惑っていると、スパイクに勝手に決められて「じゃ、裏口で待ってるぜ。」と言い、裏口に入るといきなりドリーピーに殴られる。それからというもの、ドルーピーが準備している最中にドリーピーに殴られる始末。さすがにおかしいと思ったスパイクは、ドルーピーに「お前さっきから俺を殴ってるだろ。」と言うが、「スパイク、君には触りもしなかったぜ。」とドルーピーは答える。スパイクはドルーピーが変になってしまったと勘違いして、電話で動物病院を呼ぶ。すぐに救急車が来たので、ドルーピーを呼ぶと、ドルーピーはドリーピーと一緒に来て、スパイクはやっとドリーピーの仕業とわかる。だが変になったのはスパイクで、いつのまにかスパイクは捕獲され、そのまま病院に運ばれるのであった。
登場するキャラクター
- ドルーピー
- この回では召使いになっている。
- ドリーピー(DVDと吹き替えではドリッピー)
- ドルーピーの双子の兄(DVDと吹き替えでは弟)。ドルーピーとは瓜二つ。怪力で、スパイクをたびたび殴る。
- スパイク
- ドリーピーをドルーピーと勘違いする。
日本でのテレビ放映
TBS版の『トムとジェリー』の短編に挟まれて放映されていた。
旧地上波版はドルーピー役を担当していた玉川良一がドリーピー役も務め(ただしドルーピーのと声色が若干異なる)、のちにドルーピー役を務めた中尾隆聖もドリーピーとドルーピーの両方の役をしている。
収録ソフト
- トムとジェリー ドルーピーといっしょ VOL.4(VHS)
- ドルーピー君サーカスへ行く 編(DVD)
- トムとジェリーVOL.10 特典映像(DVD)