2007年バスケットボール男子アジア選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2007年FIBA男子アジア選手権
第24回バスケットボール男子アジア選手権
概要
開催国 Japan
期間 7月28日から8月5日
参加チーム 16 (44連盟)
会場 2会場 (1都市)
優勝  イラン
(1回目)
MVP イランの旗 ハメッド・ハッダディ
リーダーズ
選手チーム
得点 シリアの旗 Madanly (33.1)  シリア (95.3)
リバウンド シリアの旗 Yakoub (10.6)  シリア (41.7)
アシスト インドの旗 Kadam (4.0)  日本 (15.5)
公式ウェブサイト
2005
2009 >

2007年FIBAアジア男子バスケットボール選手権(2007ねんFIBAアジアだんしバスケットボールせんしゅけん、The 24th FIBA Asia Championship for Men)は、日本徳島県徳島市徳島県立産業観光交流センター徳島市立体育館で開催された第24回バスケットボール男子アジア選手権大会2007年7月28日から8月5日までの日程で開催された。日本開催は1999年の福岡大会以来8年ぶり5回目。大会マスコットには開催地徳島県のキャラクターであるすだちくんが使われた。

開催国の日本バスケットボール協会では執行部と一部評議員の対立が長引き前年度予算を組めない状態が続いたため開催が危ぶまれたが、理事会の決定で大会暫定予算を執行し、開催へ導くことになった。

イランが初優勝を果たし、北京オリンピック出場権を獲得した。2位のレバノンと3位の韓国は世界最終予選に進んだ。

日本は32年ぶりオリンピック出場も期待されたが、この大会での五輪出場決定を逃すばかりか、アジア選手権史上最低の8位(当時)に終わった。

また、前回優勝の中国は既に開催国として五輪出場が決まっているのに加え、同時期のスタンコビッチ・コンチネンタル・チャンピオンズカップ出場のため若手主体で出場したこともあり、2次ラウンド上位グループ進出を果たせず4連覇で途切れ、こちらも史上最低の10位に終わった。

地区予選[編集]

東南アジア[編集]

タイラーチャブリー県東南アジアバスケットボール選手権を兼ねて開催。

Team 勝点
フィリピンの旗 フィリピン 8 4 0
インドネシアの旗 インドネシア 7 3 1
マレーシアの旗 マレーシア 6 2 2
タイ王国の旗 タイ 5 1 3
シンガポールの旗 シンガポール 4 0 4

中央アジア[編集]

中央アジアバスケットボール選手権を兼ねてコロンボで開催。

Team 勝点
カザフスタンの旗 カザフスタン 4 2 0
インドの旗 インド 3 1 1
スリランカの旗 スリランカ 2 0 2
決勝

東アジア[編集]

東アジア予選にはチャイニーズタイペイの旗 中華台北香港の旗 香港の2チームしかエントリーしていなかったため自動的に出場権を獲得した。

西アジア[編集]

西アジア予選にはシリアの旗 シリアヨルダンの旗 ヨルダンの2チームしかエントリーしていなかったため自動的に出場権を獲得した。

湾岸[編集]

湾岸バスケットボール選手権として開催。シード権により出場が決まっているカタールを除く2チームが出場権を得た。イエメンの旗 イエメンは棄権。

Team 勝点
カタールの旗 カタール 5 5 0 386 264 +122 10
サウジアラビアの旗 サウジアラビア 5 4 1 345 289 +56 9
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 5 3 2 351 298 +53 8
バーレーンの旗 バーレーン 5 2 3 323 348 −25 7
クウェートの旗 クウェート 5 1 4 325 355 −30 6
オマーンの旗 オマーン 5 0 5 194 370 −176 5

出場国[編集]

前回上位5か国と各地区予選を勝ち抜いた10か国に開催国日本を加えた16か国が出場。

東アジア[編集]

東南アジア[編集]

中央アジア[編集]

湾岸[編集]

西アジア[編集]

本来、出場枠はFIBAアジアスタンコビッチカップの結果によって決まっていたが、中止となったため、前回優勝国を除く上位4か国に出場枠が与えられた。(前回5位は開催国日本のためイランが繰り上げ)

1次ラウンド[編集]

グループA[編集]

Team 勝点 試合数
イランの旗 イラン 6 3 3 0
ヨルダンの旗 ヨルダン 5 3 2 1
フィリピンの旗 フィリピン 4 3 1 2
中華人民共和国の旗 中国 3 3 0 3

7月28日

7月29日

中華人民共和国の旗 中国 65 - 78 ヨルダンの旗 ヨルダン
イランの旗 イラン 75 - 69 フィリピンの旗 フィリピン
フィリピンの旗 フィリピン 79 - 74 中華人民共和国の旗 中国
ヨルダンの旗 ヨルダン 54 - 60 イランの旗 イラン

7月30日

イランの旗 イラン 77 - 68 中華人民共和国の旗 中国
フィリピンの旗 フィリピン 76 - 84 ヨルダンの旗 ヨルダン

グループB[編集]

Team 勝点 試合数
日本の旗 日本 6 3 3 0
レバノンの旗 レバノン 5 3 2 1
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 4 3 1 2
クウェートの旗 クウェート 3 3 0 3

7月28日

7月29日

アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 66 - 109 日本の旗 日本
レバノンの旗 レバノン 104 - 59 クウェートの旗 クウェート
クウェートの旗 クウェート 68 - 69 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦
日本の旗 日本 77 - 67 レバノンの旗 レバノン

7月30日

アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 64 - 106 レバノンの旗 レバノン
日本の旗 日本 101 - 48 クウェートの旗 クウェート

グループC[編集]

Team 勝点 試合数
カタールの旗 カタール 6 3 3 0
カザフスタンの旗 カザフスタン 5 3 2 1
インドの旗 インド 4 3 1 2
インドネシアの旗 インドネシア 3 3 0 3

7月28日

7月29日

カタールの旗 カタール 106 - 49 インドの旗 インド
カザフスタンの旗 カザフスタン 107 - 53 インドネシアの旗 インドネシア
インドの旗 インド 74 - 97 カザフスタンの旗 カザフスタン
インドネシアの旗 インドネシア 45 - 86 カタールの旗 カタール

7月30日

インドネシアの旗 インドネシア 66 - 72 インドの旗 インド
カザフスタンの旗 カザフスタン 69 - 76 カタールの旗 カタール

グループD[編集]

Team 勝点 試合数
大韓民国の旗 韓国 6 3 3 0
チャイニーズタイペイの旗 中華台北 5 3 2 1
香港の旗 香港 4 3 1 2
シリアの旗 シリア 3 3 0 3

7月28日

7月29日

大韓民国の旗 韓国 107 - 67 香港の旗 香港
シリアの旗 シリア 66 - 90 チャイニーズタイペイの旗 中華台北
香港の旗 香港 104 - 100 シリアの旗 シリア
チャイニーズタイペイの旗 中華台北 70 - 85 大韓民国の旗 韓国

7月30日

シリアの旗 シリア 79 - 89 大韓民国の旗 韓国
チャイニーズタイペイの旗 中華台北 98 - 81 香港の旗 香港

2次ラウンド[編集]

1次ラウンド上位各2か国計8か国がグループI・IIに、下位各2か国計8か国はグループIII・IVに振り分けられる。31日・2日のIVと1日のIIIは徳島市立体育館、他はすべてアスティとくしまで開催。

グループI[編集]

Team 勝点 試合数
レバノンの旗 レバノン 6 3 3 0
イランの旗 イラン 5 3 2 1
カタールの旗 カタール 4 3 1 2
チャイニーズタイペイの旗 中華台北 3 3 0 3

7月31日

8月1日

イランの旗 イラン 76 - 64 チャイニーズタイペイの旗 中華台北
レバノンの旗 レバノン 72 - 68 カタールの旗 カタール
チャイニーズタイペイの旗 中華台北 64 - 95 レバノンの旗 レバノン
カタールの旗 カタール 87 - 95 イランの旗 イラン

8月2日

カタールの旗 カタール 87 - 74 チャイニーズタイペイの旗 中華台北
イランの旗 イラン 60 - 82 レバノンの旗 レバノン

グループII[編集]

Team 勝点 試合数 対戦でのタイブレーク
カザフスタンの旗 カザフスタン 5 3 2 1 1勝
大韓民国の旗 韓国 5 3 2 1 1敗
日本の旗 日本 4 3 1 2 1勝
ヨルダンの旗 ヨルダン 4 3 1 2 1敗

7月31日

8月1日

ヨルダンの旗 ヨルダン 65 - 70 大韓民国の旗 韓国
日本の旗 日本 85 - 93 カザフスタンの旗 カザフスタン
カザフスタンの旗 カザフスタン 73 - 82 ヨルダンの旗 ヨルダン
大韓民国の旗 韓国 93 - 83 日本の旗 日本

8月2日

カザフスタンの旗 カザフスタン 75 - 73 大韓民国の旗 韓国
ヨルダンの旗 ヨルダン 68 - 71 日本の旗 日本

グループIII[編集]

Team 勝点 試合数
フィリピンの旗 フィリピン 6 3 3 0
シリアの旗 シリア 5 3 2 1
クウェートの旗 クウェート 4 3 1 2
インドの旗 インド 3 3 0 3

7月31日

8月1日

フィリピンの旗 フィリピン 107 - 100 シリアの旗 シリア
クウェートの旗 クウェート 72 - 68 インドの旗 インド
インドの旗 インド 69 - 104 フィリピンの旗 フィリピン
シリアの旗 シリア 109 - 69 クウェートの旗 クウェート

8月2日

フィリピンの旗 フィリピン 89 - 58 クウェートの旗 クウェート
インドの旗 インド 54 - 105 シリアの旗 シリア

グループIV[編集]

Team 勝点 試合数
中華人民共和国の旗 中国 6 3 3 0
インドネシアの旗 インドネシア 5 3 2 1
香港の旗 香港 4 3 1 2
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 3 3 0 3

7月31日

8月1日

中華人民共和国の旗 中国 93 - 69 香港の旗 香港
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 81 - 83 インドネシアの旗 インドネシア
インドネシアの旗 インドネシア 47 - 102 中華人民共和国の旗 中国
香港の旗 香港 87 - 64 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦

8月2日

中華人民共和国の旗 中国 100 - 55 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦
インドネシアの旗 インドネシア 81 - 78 香港の旗 香港

決勝トーナメント・順位決定戦[編集]

決勝トーナメント(アスティとくしま)[編集]

グループI・II上位各2か国計4か国が進出。

準決勝 決勝
           
8月4日 18:00-    
 レバノンの旗 レバノン 76
 大韓民国の旗 韓国 74  
  8月5日 20:15-
 レバノンの旗 レバノン 69
   イランの旗 イラン 74
 
3位決定戦
8月4日 20:15- 8月5日 18:00-
 カザフスタンの旗 カザフスタン 62  大韓民国の旗 韓国 80
 イランの旗 イラン 75    カザフスタンの旗 カザフスタン 76

5-8位決定戦(アスティとくしま)[編集]

グループI・II下位各2か国計4か国が回る。

5-8位決定予備戦 5位決定戦
           
8月4日 13:00-    
 カタールの旗 カタール 67
 ヨルダンの旗 ヨルダン 77  
  8月5日 13:00-
 ヨルダンの旗 ヨルダン 97
   チャイニーズタイペイの旗 中華台北 74
 
3位決定戦
8月4日 15:45- 8月5日 15:45-
 日本の旗 日本 80  カタールの旗 カタール 86
 チャイニーズタイペイの旗 中華台北 85    日本の旗 日本 82

9-16位決定戦[編集]

グループIII・IVの各順位ごとに組み合わせが決まる。

8月4日 徳島市立体育館

15-16位決定戦 インドの旗 インド 82 - 77 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦
13-14位決定戦 クウェートの旗 クウェート 66 - 72 香港の旗 香港

8月4日 アスティとくしま

11-12位決定戦 シリアの旗 シリア 108 - 79 インドネシアの旗 インドネシア
9-10位決定戦 フィリピンの旗 フィリピン 78 - 76 中華人民共和国の旗 中国

最終結果[編集]

北京五輪出場
北京五輪世界最終予選出場
順位
1 イランの旗 イラン
2 レバノンの旗 レバノン
3 大韓民国の旗 韓国
4 カザフスタンの旗 カザフスタン
5 ヨルダンの旗 ヨルダン
6 チャイニーズタイペイの旗 中華台北
7 カタールの旗 カタール
8 日本の旗 日本
9 フィリピンの旗 フィリピン
10 中華人民共和国の旗 中国
11 シリアの旗 シリア
12 インドネシアの旗 インドネシア
13 香港の旗 香港
14 クウェートの旗 クウェート
15 インドの旗 インド
16 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦

放送について[編集]

  • FIBA主催試合放映権を持つJ SPORTSにて日本戦全試合を中心に決勝戦まで生中継。日本戦は同日録画も行う。
  • BSフジでも日本戦を主に同日録画で放送。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]