高戸海岸
表示
高戸海岸(たかどかいがん)は、茨城県高萩市にある海岸。高萩市内の複数に分けられる海岸地域の1つであり、「高戸小浜海岸」ともよばれる。同海岸は茨城県立の海岸公園にも指定され、日本の渚百選にも選定されている。
概要
[編集]高萩市の海岸地域は主に「有明海岸」「高戸海岸」「赤浜海岸」の3地域に分けられ、同海岸は3地域の中央付近となる。3地域の海岸は計約6.2kmにわたり、その中でも同海岸は一番狭い地域である。また、これらの砂浜に沿って、海岸特有のクロマツ林が帯状に延びている。夏の時期には海水浴場として市内外の多くの人に親しまれている。また幼稚園・小学校の遠足、バーベキューなどに利用されている[1]。「有明海岸」「赤浜海岸」よりも砂浜が少なく海食断崖の入り江が多い箇所で岩場がちな場所であるため、海水浴には十分な注意が必要である。
茨城大学の村上哲によれば、2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により海岸崖が崩落し、岩石で海岸公園の一部が埋まった[2]。この崖の崩落は剥離崩壊である[2]。
2016年に開催された「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」では、この地にスッシリー・プイオックの彫刻作品『ソウル・シェルター』が展示された[3]。
交通
[編集]周辺
[編集]高萩市の海岸の近隣には、日本唯一の鵜飼いのための海鵜(ウミウ)の捕獲許可地のある日立市伊師浜海岸、景勝地として知られる北茨城市五浦海岸がある。
脚注
[編集]- ^ a b 国土交通省"C.C.Zの整備・利用状況"(2011年10月30日閲覧。)
- ^ a b 村上(2011):9ページ
- ^ KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭>作品一覧>ソウル・シェルター(2017年6月26日閲覧。)
参考文献
[編集]- 村上哲"茨城大学工学部都市システム工学科防災・環境地盤工学研究室 東北地方太平洋沖地震地盤被害調査報告書(速報版:その5)"2011年3月28日作成