金鶏山
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金鶏山(きんけいざん、きんけいさん)
金鶏山 | |
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金鶏山 | |
標高 | 98.6 m |
所在地 | 日本 岩手県西磐井郡平泉町 |
位置 | 北緯38度59分36.3秒 東経141度06分33.2秒 / 北緯38.993417度 東経141.109222度座標: 北緯38度59分36.3秒 東経141度06分33.2秒 / 北緯38.993417度 東経141.109222度 |
種類 | 小独立丘 |
金鶏山の位置 | |
プロジェクト 山 |
金鶏山(きんけいざん[1][2][3]、きんけいさん[4][5][6])は、岩手県西磐井郡平泉町にある塚。
「平泉 - 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されている。
概要
中尊寺と毛越寺のほぼ中間に位置する、都市平泉の空間設計の基準となった信仰の山である。奥州藤原氏第3代藤原秀衡が、宇治の平等院を模して建立した無量光院の西側に一晩で築かせたとの伝説が残る。名前は山頂に雄雌一対の金の鶏を埋めたことにちなむと伝わる[7]。標高は98.6m。
伝説の金鶏を求めて1930年(昭和5年)に頂上付近が盗掘された際に、経塚であったことを示す銅製経筒や陶器の壺・甕などが掘り出されている。2005年(平成17年)2月22日付けで国の史跡に指定された。
麓には藤原三代の位牌、秀衡の木像などが安置されている千手堂、義経妻子の墓と伝えられる五輪塔、花立廃寺跡、平泉文化遺産センターがある。
世界遺産
2001年(平成13年)に世界遺産登録の前提となる暫定リストに「平泉-浄土思想を基調とする文化的景観」の一部として記載された。しかし、2008年の第32回世界遺産委員会の審議では、登録延期と決定された。
登録は結局見送られたものの、文化庁・岩手県では、ユネスコへの再度の申請を目指し、2011年5月に国際記念物遺跡会議が、世界遺産への登録を勧告し、同年6月25日の第35回世界遺産委員会の審議によって「平泉 - 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」として世界遺産に登録された。
ギャラリー
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千手堂と金鶏山登山道入り口
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金鶏山登山道入り口にある千手堂
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金鶏山登山道入り口
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千手堂境内
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義経妻子の墓
脚注
- ^ 文化庁"国指定文化財等データベース/金鶏山"(2012年7月19日閲覧。)
- ^ 岩手県教育委員会"金鶏山"(2012年7月19日閲覧。)
- ^ 岩手県交通"平泉町巡回バス『るんるん』観光案内"(2012年7月19日閲覧。)
- ^ 平泉町"金鶏山"(2012年7月19日閲覧。)
- ^ 岩手県立図書館"岩手県立図書館-世界の平泉へ-"(2012年7月19日閲覧。)
- ^ 在リオデジャネイロ日本国総領事館"【資産名】平泉― 仏国土(浄土) を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―"(2012年7月19日閲覧。)
- ^ 「中尊寺ノ東南ニ高峯アリ。秀衡コレヲ駿州ノ慈峯(富士山)ニ擬ス。カツ金鶏一匹ヲ峯頭ニ埋メ、金鶏山ト号ス」(『奥州観蹟聞老志』)