野帳

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方眼タイプの野帳

野帳(やちょう、field books)とは、野外での記入を想定した、縦長で硬い表紙のついた手帳ノート)のこと。雨天に備えて防水加工が施された表紙、ビニールカバーの付いたものなどもある。和製英語フィールドノートともいう。

土木林業業務、様々な研究、あるいは趣味目的で、野外で調査を行う際に、観察測量測定した結果を記録する目的で使用される(例:地質調査野鳥観察など)。目的の用途に合わせて縦横の罫線が引かれていたり無地だったりする。

野外調査の記録(をまとめたもの)をフィールドノートということもある(英語で「field notes」という場合はこちらの意味である)。

用途[編集]

地質学においてフィールドノートは、主に野外調査での露頭のスケッチで使用される[1]。この他、観察記録のメモや簡素なルートマップの作成、走向板の代用として用いられることもある[1][2]

地理学の野外調査では、記録目的でスケッチを行う際に、フィールドノートの利用が推奨されている[3]

製品[編集]

文具メーカーから「野帳」、「測量野帳」、「地質野帳」、「LEVEL BOOK」などの名で市販されている。また、携帯機器を使った「電子野帳」やスマートフォン用のアプリ(eYACHOなど)もある。紙の野帳と同様の情報をデータベース化するためのパソコンソフトウェアもある。

脚注[編集]

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  1. ^ a b 天野・秋山 2004, p. 64.
  2. ^ 久田 2011, p. 57.
  3. ^ 野間ほか 2017, p. 175.

参考文献[編集]

  • 天野一男・秋山雅彦、日本地質学会フィールドジオロジー刊行委員会編、 『フィールドジオロジー入門』 共立出版〈フィールドジオロジー〉、2004年ISBN 4-320-04681-1 
  • 久田健一郎、「地質調査」、上野健一・久田健一郎編 『地球学調査・解析の基礎』 古今書院〈地球学シリーズ〉、2011年ISBN 978-4-7722-5254-6 
  • 野間晴雄・香川貴志・土平博・山田周二・河角龍典・小原丈明編 『ジオ・パルNEO 地理学・地域調査便利帖』 (2版) 海青社、2017年ISBN 978-4-86099-315-3 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • ウィキメディア・コモンズには、野帳に関するカテゴリがあります。