適菜収

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てきな おさむ
適菜 収
生誕 1975年
山梨県
国籍 日本
出身校 早稲田大学文学部
職業 作家
活動期間 2005年4月21日 -
影響を受けたもの ゲーテニーチェホセ・オルテガ・イ・ガセト新渡戸稲造三島由紀夫
肩書き 哲学者
公式サイト http://www.geocities.jp/tekina777/

適菜 収(てきな おさむ、1975年 - )は、日本の作家フリードリヒ・ニーチェの思想を(時にフィクションの形で)解説する著作を多く発表している。

概要[編集]

山梨県出身。早稲田大学で西洋文学を学び、ニーチェを専攻。大学卒業後、出版社勤務を経て作家、哲学者として活動を開始。ニーチェの『反キリスト者』を現代語に訳した『キリスト教は邪教です!』(講談社)、続けてニーチェの思想を小説で解説する『いたこニーチェ』、『脳内ニーチェ』を発表。さらに『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』を発表。

専門はニーチェとゲーテの思想であるが古典を読むことを重視しており[1]、『世界一退屈な授業』では、新渡戸稲造内村鑑三福沢諭吉などを取り上げている。

また、『ニーチェの警鐘』、『ゲーテの警告』では「B層」について言及する際に、芸能人や歌手を挙げたり、具体的な店舗の名称は明かさないが複数の鮨屋を批評している。

「選挙には行きません」と明言し、それに対する「選挙に行かない人に発言権はない」などの批判に対しては「選挙をきっかけに権利とは何か?議会制民主主義とは何か?を多くの人が考えるべきだと思います」と返答した[2]

また、自身のウェブサイトで統治機構改革を主張する橋下徹とその支持者を批判している。

思想[編集]

大学でニーチェを専攻していたため、ニーチェに関する造詣が深い。思想的には社会主義などの左翼と対立し、右翼に対しても疑問に思っている。ただし、社会主義と対立する民主主義資本主義も批判の対象としている。構造改革に肯定的、かつ教養に乏しい圧倒的多数の人間をB層と呼び、『ニーチェの警鐘』などで思想の中心となっている。

文化的には長く続く伝統を重視し、それを破壊しようとする急進的な改革を非難している。そのため時代を越えて読み継がれる古典を重視しており、プルタルコスエッカーマンの『ゲーテとの対話』、ウィリアム・シェイクスピアを薦めている[3]

適菜は聖書などの宗教に関する書物を読んでいたナポレオンを例に挙げて「政治家は宗教を理解しなければならない」と考えている。政治家に必要なのは知識だけではなく、その知識を深く理解し、活用する「教養」だと指摘している。重要なのは理念ではないとも述べた[4]

著書[編集]

  • 『いたこニーチェ』(飛鳥新社)2009 のち朝日文庫 
  • 『ニーチェ、愛の言葉 美女をつくる60の条件』ベストセラーズ 2010
  • 『はじめてのニーチェ』1時間で読める超入門シリーズ(飛鳥新社)2010 のち「新編」講談社+α新書 
  • 『脳内ニーチェ』(朝日新聞出版)2011
  • 『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』2011(講談社+α新書)ISBN 978-406272726-6
  • 『ニーチェの警鐘 日本を蝕むB層の害毒』2012(講談社+α新書)ISBN 978-406272756-3
  • 『日本をダメにしたB層の研究』講談社 2012 のち講談社+α文庫
  • 『バカを治す』フォレスト出版 2012
  • 『日本を救うC層の研究』講談社 2013
  • 『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』講談社+α新書 2015
  • 『現代日本バカ図鑑』文藝春秋 2016
  • 『安倍でもわかる政治思想入門』ベストセラーズ 2016 
  • 『男が30代でやめるべき習慣 ~賢者たちの一流の教え』大和書房 2016
  • 『死ぬ前に後悔しない読書術』ベストセラーズ 2016
  • 『安倍でもわかる保守思想入門』ベストセラーズ 2017

共著[編集]

翻訳[編集]

  • ニーチェ『キリスト教は邪教です! ニーチェ著『アンチクリスト』現代語訳』(講談社+α新書、2005
  • 『ゲーテに学ぶ賢者の知恵』編著 メトロポリタン・プレス 2010 のちだいわ文庫 
  • 『超人ゲーテの人生論』編著 ソフトバンククリエイティブ 2012

脚注[編集]

  1. ^ 『古典を読もう』(2013/02/05 産経新聞)より
  2. ^ 『ニーチェの警鐘』より
  3. ^ 『ゲーテの警告』なにを読めばいいのか?より
  4. ^ 『ゲーテの警告』日本を滅ぼす「B層」政治家より

外部リンク[編集]