谷川渥

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谷川 渥(たにがわ あつし、1948年1月7日[1] - )は、日本美学者・批評家。

経歴[編集]

1972年東京大学文学部美学芸術学科卒業。1978年同大学院博士課程修了。文学博士。東京大学助手、國學院大學文学部助教授・教授、杭州師範大学客座教授、京都精華大学客員教授などを歴任。

マニエリスムバロックからモダニズム現代美術にいたる広範な領域を視野に収め、多方面にわたって批評活動を展開。 美学原理論、芸術時間論、廃墟論、だまし絵論、シュルレアリスム論、そして「芸術の皮膚論」など、独自の視点による美学的地平を開拓。美術出版社美術手帖』芸術評論 第12回(2003年)、第13回(2005年)、第14回(2009年)、第15回(2014年)の審査員を務める。舞台との多様な関わりも持つ。

著作[編集]

単著[編集]

  • 『構造と解釈』世界書院、1984年
  • 『形象と時間 美的時間論序説』白水社、1986年/講談社学術文庫、1998年
  • バロックの本箱』北宋社、1991年
  • 『表象の迷宮』ありな書房、1992年、新編 1995年
  • 『美学の逆説』勁草書房、1993年/ちくま学芸文庫、2003年
  • 『鏡と皮膚』ポーラ文化研究所、1994年/ちくま学芸文庫、2001年
  • 『見ることの逸楽』白水社、1995年
  • 『文学の皮膚』白水社、1996年
  • 『幻想の地誌学』トレヴィル、1996年/ちくま学芸文庫、2000年
    • 中国語訳『幻想的地誌学―虚構地図大旅行』(邊城出版、2005年)
  • 『図説・だまし絵 もうひとつの美術史』 河出書房新社、1999年、新装版2015年
  • 『イコノクリティック』北宋社、2000年
  • 『芸術をめぐる言葉』美術出版社、2000年
  • 『廃墟の美学』集英社新書、2003年
  • 『美のバロキスム 芸術学講義』武蔵野美術大学出版局、2006年
  • 『芸術をめぐる言葉 II』美術出版社、2006年
  • シュルレアリスムのアメリカ』みすず書房、2009年
  • 『肉体の迷宮』東京書籍、2009年/ちくま学芸文庫、2013年
  • 『新編 芸術をめぐる言葉』美術出版社、2012年
  • 『書物のエロティックス』右文書院、2014年
  • 『幻想の花園 図説 美学特殊講義』 東京書籍、2015年
  • 『芸術表層論 批評という物語』 論創社、2017年

編著・共著[編集]

  • 『芸術の記号論』(共著)勁草書房、1983年
  • 『記号の劇場』(編著)昭和堂、1988年
  • 『講座・20世紀の芸術』(全9巻、共編著)岩波書店、1989-90年
  • 『アート・ウォッチング』(監修・共著)美術出版社、1993年
  • 『アート・ウォッチングⅡ』(監修・共著)美術出版社、1994年
  • モンス・デジデリオ画集』(解説)トレヴィル、1995年/エディシオン・トレヴィル(新装版)、2009年
  • 『死都ネクロポリス』(解説) トレヴィル、1995年
  • 『ユピテル変身譚』(解説)トレヴィル、1995年
  • 『澁澤龍彦事典』(共著)平凡社、1996年
  • 『廃墟大全』(監修・解説)トレヴィル、1997年/中公文庫、2003年
  • 『江戸川乱歩』(共著)平凡社、1998年
  • 『芸術理論の現在』(共編著)東信堂、1999年
  • 三島由紀夫の美学講座』(編・解説)ちくま文庫、2000年
  • 『絵画の教科書』(監修)日本文教出版、2001年
  • 『20世紀の美術と思想』(監修)美術出版社、2002年
  • 『イコノエロティシズム―澁澤龍彦美術論集』(編・解説)河出書房新社、2003年
  • 『天使たちの饗宴―澁澤龍彦同時代芸術論集』(編・解説)河出書房新社、2003年
  • 『芸術の宇宙誌―谷川渥対談集』右文書院、2003年
  • 『画狂人ホルスト・ヤンセン』(共著)平凡社、2005年
  • 『現代美術の教科書』(共著)美術出版社、2005年
  • 『日本の香り』(共著)平凡社、2005年
  • 『日本の色』(共著)平凡社、2006年
  • 『日本のかたち』(共著)平凡社、2007年
  • 稲垣足穂の世界タルホスコープ』(共著) 平凡社、2007年
  • 『絵画の制作学』(共編著)日本文教出版、2007年
  • 『日本の美100』(共著)平凡社、2008年
  • 『現代アート事典』(共著)美術出版社、2009年
  • 『フランスの色』(共著)平凡社、2010年
  • ベクシンスキ作品集成』(全3巻、解説)エディシオン・トレヴィル、2010年 
  • 『ヌードの美術史』(共著)美術出版社、2012年
  • 『アートの巨匠』(共著)美術出版社、2013年
  • 『日本の美女』(共著)平凡社、2013年
  • 『イタリアの色』(共著)平凡社、2013年
  • 『月岡芳年 血と怪奇の異才絵師』(共著)河出書房新社、2014年
  • 『江戸のバロック 日本美術のあたらしい見かた』(監修)河出書房新社、2015年

訳書[編集]

  • ピエール=マクシム・シュール『想像力と驚異』白水社、1983年
  • エティエンヌ・ジルソン『絵画と現実』(佐々木健一、山縣煕共訳)岩波書店、1985年
  • エルンスト・ゴンブリッチ『棒馬考 イメージの読解』(二見史郎、横山勝彦共訳)勁草書房、1988年、完訳版1994年
  • ユルギス・バルトルシャイティス『鏡 著作集4』国書刊行会、1994年
  • クリスティーヌ・ビュシ=グリュックスマン『見ることの狂気』ありな書房、1995年
  • アンドレ・ブルトン『魔術的芸術』(巌谷國士監修、星埜守之、鈴木雅雄共訳)河出書房新社、1997年、普及版2002年、新版2017年
  • ガブリエーレ・ファール=ベッカー『アール・ヌーヴォー』(監訳)koenemann、2001年
  • エリー・フォール『近代美術I 美術史4』(水野千依共訳)国書刊行会、2007年
  • アニエス・ジアール『愛の日本史 創世神話から現代の寓話まで』国書刊行会、2018年

「舞台」関係[編集]

  • 「和栗由紀夫 魂の旅」実行委員会代表 東京ドイツ文化センター 2018年4月21日
  • 公演「KUROZUKA 闇の光」舞踊:舘形比呂一 脚本・構成:谷川渥 音楽:落合敏行 企画・美術:渡邊晃一 振付:加賀屋香 照明:浦住忍 舞台監督:佐藤善美(株式会社ライト・ヴァージ)2016年9月9・10日 安達ヶ原ふるさと村 農村生活館
  • 舞踏:新企画に向けて「メメメの芽-未生の彼方へ」2016年1月10日 東京両国シアターX
  • 和栗由紀夫+好善社 舞踏公演「肉体の迷宮」原作:谷川渥 振付・構成:和栗由紀夫、関典子 2010年12月3・4日 日暮里サニー・ホール
  • 「「廃墟」をめぐるイメージ―壮大な思考実験の場としての可能性―」NYLON100℃ 35th SESSION 『2番目、或いは3番目』作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ2010年6月21日~7月19日 下北沢本多劇場 他
  • 21世紀ギリシア芝居「エウメニデス」原作:アイスキュロス 構成・演出:ルティ・カネル 翻訳:谷川渥2007年9月14日~22日 東京両国シアターX
  • 「三島由紀夫と音楽―「志賀寺上人の恋」の舞台化をめぐって」ミュージック・シアター浄土 日本初演 愛知県芸術劇場小ホール 2005年1月28.29日 
  • 「浄土」―楽興の時AICHI ARTS CENTER No.43 2005年2月
  • 和栗由紀夫+好善社 舞踏公演「幻想の地誌学Ⅱ」原作:谷川渥 振付・構成:和栗由紀夫 2002年12月5日~7日 六本木オリベホール
  • 「春の祭典」讃H・アール・カオス 大友直人指揮名古屋フィル 愛知県芸術劇場大ホール 1999年5月28日AICHI ARTS CENTER  No.29 1999年10月
  • 「肖像はどう変貌するか」郡司正勝・案  大野慶人・舞踏「ドリアン・グレイの最後の肖像」1999年4月13日~15日 東京両国シアターX
  • 和栗由紀夫+好善社 舞踏公演「幻想の地誌学」原作:谷川渥 美術:吉江庄蔵 振付:和栗由紀夫 1998年3月9日~11日 東京両国シアターX
  • 「舞踏の原母のために」元藤あき(火へんに華)子 舞踏公演「MYTHOLOGIA(神話)」1997年7月4日~6日 土方巽記念館 アスベスト館
  • 「美術表現におけるからだ」トーク・ゲスト:谷川渥 パフォーマンス:和栗由紀夫・吉江庄蔵 コーディネーター:萩原朔美1995年1月27日愛知芸術文化センターAICHI ARTS CENTER No.12 1995年4月

脚注[編集]

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.484

外部リンク[編集]