華麗なる相続人

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華麗なる相続人
Bloodline
監督 テレンス・ヤング
脚本 レアード・コーニッグ英語版
原作 シドニィ・シェルダン
血族英語版
製作 デイヴィッド・V・ピッカー英語版
シドニー・ベッカーマン英語版
出演者 オードリー・ヘプバーン
ベン・ギャザラ
音楽 エンニオ・モリコーネ
撮影 フレディ・ヤング
編集 バッド・モーリン英語版
製作会社 Bavaria Film
NF Geria III-Produktion München
配給 パラマウント映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1979年6月29日
ドイツの旗 1979年12月20日
日本の旗 1980年1月26日
上映時間 116分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
西ドイツの旗 西ドイツ
言語 英語
イタリア語
フランス語
製作費 $12,000,000(見積値)[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $8,218,695[2]
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華麗なる相続人』(かれいなるそうぞくにん、Bloodline)は、1979年アメリカ合衆国西ドイツサスペンス映画。監督はテレンス・ヤング、出演はオードリー・ヘプバーンベン・ギャザラなど。原作はシドニィ・シェルダン1977年小説血族英語版』。

ストーリー[編集]

キャスト[編集]

エリザベス・ロフ
演 - オードリー・ヘプバーン、日本語吹替 - 池田昌子
大手製薬会社ロフ製薬社長サム・ロフの娘。
リース・ウィリアムズ
演 - ベン・ギャザラ、日本語吹替 - 小林勝彦
ロフ製薬重役。サムの右腕だった男。
アレック・ニコルズ
演 - ジェームズ・メイソン、日本語吹替 - 内田稔
ロフ一族の人間で、英国貴族。
ヴィヴィアン・ニコルズ
演 - ミシェル・フィリップス、日本語吹替 - 小宮和枝
アレックの若妻。浪費家。
イーボ・パラッツィ
演 - オマー・シャリフ、日本語吹替 - 坂口芳貞
シモネッタの夫。傷害の逮捕歴がある。
シモネッタ・パラッツィ
演 - イレーネ・パパス、日本語吹替 - 来宮良子
ロフ一族。イーボの妻。イーボとの間に3人の娘を産む。
ドナテラ
演 - クラウディア・モーリ、日本語吹替 - 松金よね子
イーボの愛人。イーボとの間に3人の息子を産む。
シャルル・マルタン
演 - モーリス・ロネ、日本語吹替 - 宮田光
ロフ製薬フランス支社長。
エレーヌ・ロフ=マルタン
演 - ロミー・シュナイダー、日本語吹替 - 此島愛子
ロフ一族。シャルルの妻。カーレーサー。リースと愛人関係。
マックス・ホルヌング
演 - ゲルト・フレーベ、日本語吹替 - 富田耕生
スイス警察警部。サム・ロフ殺害事件を担当。
ケイト・アーリング
演 - ベアトリス・ストレイト
社長秘書。
ユリウス・プラガー
演 - ヴォルフガング・プライス
取引先銀行頭取。

製作[編集]

製作会社の「ゲリア」は高額所得者が西ドイツの税制上の優遇措置を利用して節税するために設立された映画製作シンジケートであった[3][4][5]。その「ゲリア」が1978年『華麗なる相続人』に600万ドルを出資、ただし年内に使い切る、という条件つきであった[3]。誰も損をしない、映画が当たらなくても出資者もキャストもスタッフも全員が得をする、という企画であった[3]。アメリカABCテレビも協力、映画の公開から3年後にテレビで放映できる権利を獲得した[4]

映画界のエージェントであるカート・フリングスは都合の良い立場にあって、それを利用[3]。フリングスの顧客の一人であるテレンス・ヤングはすぐに監督を引き受けた[3]

主役のエリザベスの役は、ジャクリーン・ビセットキャンディス・バーゲンダイアン・キートンらに断られた後、やはりフリングスの顧客であるオードリー・ヘプバーンに決まった[5]

ヘプバーンは最初この役に乗り気でなかった[4][6]。テレンス・ヤングが言うには「オードリーはノーと強い調子で言った。もう映画に出る気はないと。僕は2週間かけて、また映画に出るかもしれない、というところまで彼女を説得した。次は彼女に脚本を読んでもらうことだった。それから次にこれが良い脚本だと力説した。そうしておいてまた仕事を始めても次男ルカの生活を破壊することにはならないと説きつけた」と語っている[6][5][7]。ヘプバーンは撮影スケジュールを見せてもらい、大部分を当時住んでいたローマで撮影すればよく、いざという時に息子たちの元に駆けつけられることを確認してから引き受けた[3][7][5]

原作者のシドニィ・シェルダンはエージェントのカート・フリングスが電話をかけてきてヘプバーンがこの役を引き受けそうだと聞くと、「ものすごく興奮した」という[6]。「オードリーは自分があの役をやることをあなたがどう思うか知りたがっている。彼女は年を取りすぎているんじゃないかと心配しているんですよ」と聞くと、「あなたなら完璧だ、と彼女に伝えてください。必要ならペーパーバックの方の年齢を書き換える」と言って[6]、原作のエリザベスは23歳だったのだが、35歳に書き換えた[6][5][3][4]

ヘプバーンの出演料は100万ドル[3][5][7]とも125万ドル[4](と収益のパーセンテージ)とも言われている。ヘプバーンが出演し、そういう高額の出演料がつくと一夜にしてその価値は変わり、まだ何も動いてないうちから海外の配給業社が買いに殺到したという[3]

エピソード[編集]

  • 1982年9月にアメリカのABCテレビで放映された際、116分の上映時間だったものが3時間枠に拡大されている[4]。この際、テレビにはふさわしくない12分がカットされ、代わりに劇場ではカットされていた37分のフィルムが加えられた141分バージョンが放映された[4]。なお、このバージョンは日本では放映されていない。

出典[編集]

  1. ^ Bloodline (1979)” (英語). IMDb. 2011年6月18日閲覧。
  2. ^ Bloodline” (英語). Box Office Mojo. 2020年7月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i アレグザンダー・ウォーカー (2003年1月20日初版発行). 『オードリー リアル・ストーリー』. 株式会社アルファベータ 
  4. ^ a b c d e f g ジェリー・バーミリー (1997年6月13日初版発行). 『スクリーンの妖精 オードリー・ヘップバーン』. シンコー・ミュージック 
  5. ^ a b c d e f バリー・パリス (1998年5月4日初版発行). 『オードリー・ヘップバーン』下巻. 集英社 
  6. ^ a b c d e イアン・ウッドワード (1993年12月25日初版発行). 『オードリーの愛と真実』. 日本文芸社 
  7. ^ a b c ロビン・カーニー (1994年1月20日初版発行). 『ライフ・オブ・オードリー・ヘップバーン』. キネマ旬報社 

外部リンク[編集]